アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「やってられねえ」と、思われても…

2025年02月28日 | Weblog
 長期入院していたとき、1週間ほど便通がなく、薬も効かず…二進も三進も行かなくなりまして…。男性看護師さん(25歳前後)に、「引っこ抜いて」もらったことがありました。節くれ立った太い指が、直腸へ入ったわけで、腸が破れやしないかと心配でした。事なきを得ましたがね。
 この一件で、感じたのは、「この若者、看護師を辞めるんじゃないか?」でした。
 見かけは綺麗な仕事で、颯爽と活躍する同年代の若者たち…一方自分は、「老人の下の・・・」。「やってられねぇー!」と、なっちゃうんじゃないか?
 訪問入浴で、私の「下(しも)」を洗ってくれていた若者も、辞めました。次に配置された若者も、しばらく休みが続いています。辞めちゃったかも知れません。「生涯、『老人の下』を洗って過ごすのかよぉ。もう、いいや…」

 話しの位相が変わりますが、私も「下」の世話をしたことがありました。こちらの話しは深刻じゃないんですがね。アハハです。

 サポーターを頼まれ、時々お邪魔していた小学校…トイレが、温水洗浄便座なのです。日本の学校、凄いワ!
 小1男児が授業中に、「ウ○チ」したいと言い出しました。 私がトイレに付き添いました。個室の外で待っていました。
 しばらくして、「先生!先生!」と呼ばれました。
「どうしたの?終わったの?」
「終わったぁ!先生!お尻拭いて!」
「(わ、私に尻を拭けと!)自分で拭きなさい。ウオッシュレットもあるでしょ!」
「ねえ、先生、拭いてぇ!」
「いやだよ!自分で拭けぇ!」

 普段は、母親に拭いてもらっているという。自宅にもウオッシュレットはあるが、うまく使えない(サイズが合わないので命中率が低い?)とのこと。
 だけどさあ、入学前に自分でウ○チの後始末ぐらいできないとね。

 日本はトイレに関しては世界一だと思いますよ。トイレ後進国はどこかって?私が旅行した国(36か国)では、中国、インドがひどかったぁ。シナイ半島の国々は意外にもまあまあ。もっともひどかったのは、インドからブータンへ向かう「国際凹凸山道」の途中のトイレ。
 トイレ使用を即座に断念しました。危険すぎて恐ろしかったからです。トイレは危険なので、茂みに入って、コブラ、トラ、ゾウに注意しながら用を足しました。
 茂みのほうが危険だろうって?あのトイレに入るぐらいなら、コブラを引き裂く危険を冒すほうがマシ。

 日本のトイレは、駅でも、空港でも、商業施設や観光地でもトイレは快適。おむつ替え用ベッドや、赤ちゃんを座らせるイスなど当たり前。トイレで着替える人のための「着替え用の台(収納式)」まである。ドアを開けたら、(センサーで人を)感知し便座の蓋が「スーッ」と、上がるものも。脱臭、抗菌、節水、音楽など当たり前。日本のトイレは、素晴らしい。

 で、幼児レベルでも簡単に使える、「ウオッシュレット&ドライヤー」って、できないものかねえ?がんばってよ!トイレ大国日本。
 TOTOでも、LIXIL(INAXを作っている会社)でもどちらでもいいから、開発してくださーい!
 製作していただかなければ、私のような献身的ボランティアが、児童から、「お尻を拭いてぇ!」と、責められるのです。
 なぬ?「すでにある」って?
 単なる温風でしょ。あのドライヤー機能でお尻を乾燥させる人はいないでしょ!モット、強力でなければ!
「強力だと尻がやけどしてしまう」って?そんなの尻ません。


 夢とロマンがあるスポーツは…

2025年02月27日 | Weblog
「スポーツの、一種目だけ世界のトップクラスにしてやろう」と、神様が言ってくれたら、どのスポーツを選ぶか?と、いう話題を提供されました。

「たら」「れば」が苦手なというか、あまり好まない私です。、「くだらん話題を!」と、話に入りたくなかったけど、成り行きで加わわってしまいました。

 それで、言い出しっぺの人は、「スキーのジャンプ」を選ぶのだそう。
 理由は…
「人は、走れるし、泳げる。しかし、飛ぶことはできない。ただ…少しだけ飛ぶことができるスポーツがある。それは、スキーのジャンプだから」

 素晴らしいと思いました。このような考えこそ、「夢とロマン」だと感心しました。
 と、ところがぁ、感心して損をしました。これ、その人の考えではなく、何かで読んだんだと!あとで白状していました。道理で、顔に似合わず夢があることを言うと思いましたよ。

 大倉山ジャンプ競技場(札幌市)のスタート地点へ行ったことがありました。その急なこと!スキーをつけてなくても、滑り落ちていくでしょう。斜面なんてもんじゃない。壁です。斜度は約35度ということですが、上から見ると、垂直の感じでした。滑るというより、落ちる。スタート地点と着地地点の標高差は、130~140m。

 スキージャンプの歴史は、「ノルウェーの処刑法」と、いう噂(本当ではないらしいので、噂としました)がありますが、さもありなんと思える怖さです。囚人が、「このジャンプをクリアできれば、その刑を軽減される?」…軽減されるのであれば、死ぬ気でジャンプするでしょうね。

 で、「どれかのスポーツで、世界のトップ選手にしてやろう」と神様に告げられタラですが(自分からタラレバかよ!)、私は、「野球」をお願いしますね。

 理由ですかぁ?大谷翔平さんの場合、年俸にして、「124億5380万円」ですよ!これって、月給にしておよそ、10億円。時給にして…。私の年金は、大谷さんの「秒給」に換算するとぉ…。このような難しい割り算は…珠算6級なので、計算不能です。

 日本のプロ野球、最高年俸は、坂本勇人さん(巨人)、村上宗隆さん(ヤクルト)、のおよそ、6億円。
 これが、サッカーとなると、最高年俸は、大迫勇也さん(ヴィッセル神戸)の3億8000万円。
 スポーツ選手の年俸、種目別では、野球選手に遠くおよびませんねえ…。

 飛べるスポーツ、スキージャンプの高梨沙羅さんの年俸ですかぁ?1億2000万円ぐらいのようです。その殆どが、スポンサー収入。

 なぬ?「夢のあるテーマかと思いきや、お金の話しかよ?」って?わかりづらいですよね。私としましては、スポーツ界の種目による報酬格差がテーマぁ…。ウ~ン、結局「お金」かあ。
 
 待っているのですが、神様から私への、「スポーツ界のトップになってください」というオファーはぁ…今のところないですぅ。初詣へも行ってませんからぁ…。


登山の醍醐味「山頂の標識との記念写真」

2025年02月26日 | Weblog
 一昨年は、高尾山(標高599m)へ、途中まで登りました…。
 なぬ?「高尾山って、遭難者数日本一(133人 2023年)。遭難死者数も日本一の山でしょ!一種二級の障害者で、要介護5のアンティークマンが、どうやって高尾山へ登ったの?!」
 って?カ、カミサンに車椅子を押してもらって…私は、車椅子にのっていただけ…「登った」という表現は間違いですかねえ?
 なお、さすがのカミサンも途中でダウン寸前に。「薬王院(標高525m)」というお寺の手前で、無念のリタイアでした。総重量66kgの車椅子を押して、滑落する人多数、死者まで出る急峻な道を上るのは、無謀なことだったようです。

 まだ自分の足があった頃、1984mの山に挑戦し、寒さのため頂上を目の前にしながら無念の下山をしたことがありました。
「勇気ある撤退」と、評価してくれた人もおりました。
「あそこなら、遭難せんじゃろ!」と、冷たく言い放った人も。 確かに、道に迷う山じゃない。しかし、BUT!ずぶ濡れで強風と強い寒気…。意識が遠のいていくのが分かりましたので、文字通り必死で下山。
 人間って、結構強いのですが、脆い面も持っています。寒さには脆いですねぇ。臨死体験で言われるように、身体が低温になると、お花畑に迷い込みそうになります。

 で、翌年その山にリベンジを!天気図とにらめっこの毎日。気圧配置よし!リベンジ登山を決断。
 ゴンドラで五合目まで。リフトに乗り換えて、7合目まで行きました。ずるいって?いいじゃないですか、高齢者なんだから!都合の良いときだけ、高齢者を前面に出すという狡猾さ!

 登りだして30分、心臓が、「パ、パ、パンクするーっ!」と、言い出しました。しょうがないので、脈拍が130程度になるまで休憩。何度休憩したことか。何度給水したことか…。しかし、「戻ろう」とは思いませんでした。
 当時毎日だった、アクアウオーキングの効果を実感しました。膝も腰も、悲鳴など上げませんでしたから。登り出して1時間ほどで、ようやく調子が出てきました。

「山頂0.3km」の標識…まだ、300mもあるのかぁー…。急峻なところでは、1分に20mぐらいしか登れません。
 七合目から頂上まで、1,700mの行程を90分かけて踏破。達成感…ありました!

 そのとき気づいたことは…
1 登山者の半数を高齢者が占めていた…これは、最近よく言われているとおりでした。失礼ながら、半死半生で登っている人もおりました。遭難…あっても、なんの不思議もない。

2 家族と一緒の、小学生の登山者も目につきました…
「♪疲れを知らないこどものように~」
 という歌がありますが、ホント、子どもは疲れを知らない。時折、小走りで登山道を登っておりまして…!

3 若い人の半数以上が、山をなめている…軽装なんです。渋谷交差点を歩く服装で、1984mを登る…。雨に当たっていたら、彼らは動けなくなっていたことでしょう。そのまえに、とっとと、引き返してしまうかな?

 山へ登る小学生は、ゲーム脳ではないので、感性豊かで頭がいいらしい…小学校低学年ぐらいなのに…
「雪渓があったね」
「セッケイじゃなくてゼッケイ(絶景)でしょ!」
 などと、ジョークを交えた、高度な会話をしながらの下山。
「雪渓」も「絶景」も、大人ですらなかなか使う言葉ではない。 私など、「雪が残っていたね」「いい景色だったね」と、いった程度かな。
 その日は、山頂が晴れていて「雪渓」が見られました。
 しかし、下界は霧で、「絶景」を見ることはできませんでした。

 登山って、「山頂の標識と一緒に記念写真を撮る」のが醍醐味のような気がします。「登った」という証拠写真、撮ったあとの爽快感、達成感!いいですねえ。

 特に「登山好き」ではありませんでしたが、二度と自分の足では登山など出来ない身体になってしまうと…寂しいものです。


象の鼻…食べてみたい!

2025年02月25日 | Weblog
 北京ダック、銀座のレストランでも6,000円程度。北京なら2,700円。北京のコンビニでは、一羽(調理済み 真空パック)225円。出ました!巨大格差!10倍以上!
「北京ダック」がなぜ有名かといいますと、美味しいとか、貴重とかではなく、「安い食べ物」だからだと思います。
 一羽が、225円、腹一杯食べられます。安いし、タンパク質が摂取出来るし、味もまあまあです。

「宮廷料理」なるものを食べました。メインは、鹿肉とラクダ肉。鹿は、日本でも食べられるので感動はありませんでした。ラクダは、個性の主張がありませんが、美味しい部類だと思います。牛の仲間ですから。「牛肉と同じぃ…」といってもいいのかも知れません。
「野生のラクダを捕まえて食べるのか」って?地球上で、野生のラクダは皆無でしょ?すべて家畜ですぅぅよね?

「ラクダ肉は八珍の一つだ」ということですが…八珍といっても、陸八珍、海八珍、山八珍…などなどあるので、八珍どころか二十四珍にも、三十二珍にもなるでしょうか。白髪三千丈のお国柄ですから。
 中国は、「何でも食べる。四つ足のものは、「椅子」以外全てたべる」よく聞かされる話です。

 陸八珍には、ラクダのほか、カエルやらライチョウやらが入っています。カエルは、毒を持つものが多い。中には、猛毒のものもありますから、私は食べたくないです。
 その点、「鳥類」は、全て「可食」です。ですから、遭難して食べ物がないときは、カエルではなく鳥を捕まえて食べればよい。遭難時に、どうやって鳥を捕まえるか?アハハ、無理ですね。北京原人なら、投石で捕らえたでしょうが…。アボリジニの皆さんは、ブーメランかな。それにしましても、ライチョウが、陸八珍?空八珍かと思いましたよ。

 ちなみに海八珍には、フカヒレ、干しアワビ、海ツバメの巣、スッポン(スッポンは淡水に住むのですが、なぜか海八珍に加えられている。沼八珍ではない?)など。
 キンコ(ナマコを干したもの)も、入るんじゃないかと思いますが…これは不確か。もっとも、時代により八珍が変わりますので。

 山八珍はというと、熊の手(これは日本でも貴重な食べ物。特に、右手は高級品)、ハクビシン(ウイルス問題で、日本でも有名になりました)、ヒョウの胎児(これは入手するのが命がけでしょう。ヒョウに限らず「胎児は珍味」らしく、ネズミの胎児の唐辛し漬けを見たことがあります。試食は遠慮させていただきましたが)、雄鹿の局所(鹿は増え続けていますから、局所についても入手が容易。ちなみに漢字で鹿茸と書きます。ホントホント!)、象の鼻の先(これは旨いでしょう!しかし、象を一頭倒して、鼻の先はせいぜい1~2kg。貴重かつ贅沢)。
 なお、中国にも動物保護法がありますので、八珍類でレストランで興されるものは限られます。

 万里の長城を建設するとき、石垣の石をどうやって運んだか?正解は、「山羊(やぎ)」で運んだ。山羊は、当然食べられてしまいますが八珍には加えてもらっていません。こき使われて、最後は食べられる運命なのです…。

 あ~あ、今日はこれから、左目の白内障手術。2週間前に手術した右眼は、なんとか見えてます…。


あなたの常識 私の非常識

2025年02月24日 | Weblog
    テレビによく出るマスコミ関係者だから、当然知ってると思っていました。私も何度か取り上げさせて頂いたアレ。絵の具、クレヨンなどの「肌色」の呼び名なんですがね。
「肌色の呼び名がなくなっていることを知らなかった」
「肌色」という名称は、2006年には完全に廃止されていますから…18年経っても気づかなかった。有名人でも、そんなもんなんでしょうかねえ…。

 私は小学生へのいじめ関連の講話では、「肌色」についてふれることが多いです。特に、「人種差別」をしてはならないと教えるときに使わせていただいています…いわば、ネタ。 

 日本の文具メーカーはグローバルな思考ができる素晴らしい会社ばかりだと思います。
「肌色」とは、「黒であり、白であり、鳶色であり、黄色であり、赤銅色であり…」です。

 日本の文具メーカーは、日本で使われていた特定の色を「肌色」としていました。
 その呼び名を、「ペールオレンジ」「ライトオレンジ」「うすだいだい」としました。よって、現在、絵の具、クレヨン等に、「肌色」は、存在しません。

 ただ…今でも子どもたちの中には、「はだいろ」と言う子がおります。「ペールオレンジ貸してぇ」とは言いません。それは、大人たちが「肌色」と、言うから。しかし、今後、徐々に「はだいろ」は、消えていくでしょう。

 人種差別のテレビCMが、当然ながら、わずか2日間で放送中止となったことがありました。大手航空会社のテレビCMでした。
 バカリズムさんが、金髪のカツラをつけ、高さを強調したゴム製(プラスチック?シリコン?)のおもちゃの「つけ鼻」をして登場。言った台詞が…
「日本人のイメージを変えよう」
 バカリズムが悪いわけではないでしょうが、「バカだぁ!」と思いました。「金髪」「高い鼻」は人種差別って事を、CM制作者が知らなかった!

 このCM、子ども達への講話で早速使わせていただきました。子ども達からの反応は特にありませんでしたが、参観した教員から…
「人種差別の意図があるようなCMということですが、どうしてですか?」
 と、質問されました。
 著名マスコミ関係者が、「肌色」の呼称が消えていることに気づかなかったぐらいですから、「金髪、つけ鼻」が人種差別であることについて知らない人がおられてもしょうがないかな。

 教員の質問の意図は…
「金髪に高い鼻は、日本人が抱く魅力的な白人の典型的イメージを象徴したものじゃないのか?」
 と、いうこと。

 実は、欧米の白人は、高い鼻をコンプレックスに感じている人が大勢いるのです。特定の人種に対する、差別的な表現でもあります。
 大昔から迫害されている「アンネ・フランク」の人種ですがね。まわりくどいですね、ユダヤ人です。

 金髪(女性)を、「賢くないイメージ」と、とらえている外国人もいます。日本人が、金髪のカツラをつけると、
「白人をバカにしやがって!」
 と、日本人に対して嫌な思いをもちます。
 日本人のステレオタイプが、世界では通用しない。それどころか、「人種差別のCMを流すひどい国」というような見方までされるのです。

 では、グローバル社会に生きてはたらく人材である子ども達にどのように語りかけているか?

「地球的視野でものを見よう、考えよう」と語りかけています。
 それが子どもに通じるのかって?
 アプローチの仕方は、パワーポイントで地球的視野に関する画像を見せます。画像(動画)は、大変有効です。子どもたちの集中力が半端じゃないです。少なくても、「自分の常識は、地球的にみると非常識かも知れない」と、感じると思いますよ。

 なぬ?「アンティークマンの常識は怪しくないのか」って?そうですねぇ…。虚心坦懐、自分の常識度について考えますワ。トホホ。


四苦八苦…合計十二苦ではない

2025年02月23日 | Weblog
 四苦八苦…私など、いつも四苦八苦していますから、日常的に使う言葉なのですが、若者世代は、ほとんど使わないという。

「シクハックを漢字でどう書くか知ってる?」と、問うと…珍答が多いです。やや分かる人の中には、「死苦発句」という人がおりました。これって、俳句をひねりにひねっても納得のいく作品ができない、死ぬほど苦しいという意味でしょうかねえ。

 四苦・・・「生・老・病・死」の四つ。いずれも、「自分の意思、努力ではどうにもならない」。

「老」は、今まさに自分が体験しております。苦しいです。「髪が生えるのはこれだけ!という宣伝文句」につられて、副作用のリスクを顧みず、「○アップ」を使用して…一切の効果が見られない…。背後に回った小学生が、
「おじさんこんなにハゲてたの?」
「(小声で)るせえ!育毛中だ!」
 …苦しい。

「病」、これも、苦しい。「死」は、意外に苦しくないかも。死んでしまったら、なーんにも分からないでしょうから。

 問題は、「生」。自分の意思、努力ではどうにもならないから「四苦」のトップを飾っているのでしょうが、苦しいかと問われると…。仏教では、「すべての苦しみは生から始まる」とか説明するのでしょうかねえ?そんな後ろ向きな説明はしないかな?
 生まれていなければ、世の中の苦しみを味わわなくても良かったかも知れません。しかし、生まれていなかったら、世の中の楽しみを味わうこともできなかった。

 四苦はよしとして、「八苦」は?…コレをすらすら言えるのはお坊さんぐらいか。
「八苦」といっても、「八つある」わけではありません。四つです。この四つと、「生・老・病・死」を併せて、「4+4=8で八苦」。「四苦八苦だから合計十二苦」という話ではないのです。

 生・老・病・死のほかの四苦は…
「愛する者と別離すること」…こりゃ苦しい。時が経てば…。
「怨み憎んでいる者に会うこと」…またとないチャンスでしょう!復讐してやればいいのに!ハイハイ、こういう考えはNGですね。
「求める物が得られないこと」…そんなもん、世の中の常。これを「苦」にしてどうする!
「人間の肉体と精神が思うがままにならないこと」…これは、老・病・死と重なるが、きっとワケがあるのでしょうねえ。

 後半の四苦は、耐えられる苦。前半の「生・老・病・死」は、どうしようもなぁ…。
 かすかな光明は「IPS細胞」でしょうか。
 IPS細胞の移植が、どんどん行われて行くと、四苦八苦という四文字熟語が変わるかも知れません。三苦七苦とかね。変えるのは、文化審議会(旧国語審議会)ではなく、再生医療従事者。


 閉じ込められた人の救出にNASAが協力

2025年02月22日 | Weblog
 埼玉県八潮市で県道が陥没し、トラックが転落した事故。
事故発生から3週間が経過していますが、男性運転手の捜索は難航しています…。
 思い出すのは、14年前のチリの事故。崩落により33人の鉱山作業員が地下に閉じ込められました。事故から69日後に全員が救出されました。

地下700メートルに、33人が閉じ込められました!
 救出作戦に、NASAが協力。NASAがドリルでも持って駆けつけたたかって?
 NASAは、閉鎖環境での生活のノウハウの指導でした。長期戦覚悟でしたから。
 チリは勿論、各国の救助チームは「食料、水、酸素」をドリルで開けた穴で供給しました。日本は、救助隊を派遣しませんでした。遠いからね~。
 宇宙で人類が暮らして帰還する時代に、地下に閉じこめられた人を救助するのに、69日。日本の自衛隊なら間違いなく役に立てたと思いますが…。
 映像で観ただけですが、チリの救助用の穴を掘る様子…ユンボで引かれた掘削機が…い、い、一台だけ!しかも、旧式!

 日本でも、炭坑の全盛期は毎年のように「山はね」や「落盤」がありました。そして、坑夫が「地下深くに閉じこめられながらも奇跡的に生きていた」ということがままありました。おおむね、救出までに1週間程度でした。

 大田蜀山人(おおたしょくさんじん)の記録として伝えられているものがあります。これは…正直よくできた話だとは思いますが…。
 1783年に浅間山が大噴火。溶岩流はいくつもの村を呑み込み、1,200人の命を奪いました。この犠牲者数、書物により大きな隔たりがあります。1,600人という数字も見ました。

 よく知られている、よくできた話…(事実かも知れません。創作かもしれません)
 浅間山大噴火から、33年後のこと。村人(旧鎌原村。群馬県嬬恋村鎌原)が井戸を掘っていた。出てきたのは瓦。更に掘ると、屋根が現れた。家が埋まっていると感じた村人は、屋根に穴を開けて中を覗き込んだ。
 地中の屋根の下の空間で、二人の老人がまぶしそうに井戸掘りの村人を見上げていた。33年ぶりに救助された老人達の話によると、大噴火の時、避難した倉庫ごと地中に埋められてしまったのだという。
 33年間食糧はどうした?まさかキノコを栽培して食いつないでいたわけではないだろうなって?避難した倉庫というのが、米、酒の倉庫。米は三千俵、酒は三千樽あり、それらを食い繋いできたという。米は、一日に15kg食べると、33年でなくなる計算。そんなに食べないので発見が遅れても生き延びられた。


シラスを食べてもウナギは減らないかも

2025年02月21日 | Weblog
 シラス干しに、大根おろしをかけて食べる…旨いです。たぶん、脳が「旨い」と、言っている。私の舌は老化してしまい、それほど旨味を感じていないと思いますが、脳が「旨いと思え」と教えてくれます。

 カミサンが、「シラス干しを控えなければ、ニホンウナギが食べられなくなるのでは…」と心配しております。でも大丈夫だと思います。

 シラスは、ご存じの通り「白子」と書きます。カタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユ・ニシンなど、体に「色素がない白い稚魚」の総称…。
 つまり、「シラス干し=ウナギの稚魚」ではないワケで、食卓からシラス干しをカットしても、ウナギに影響が出るとは思えません。

 なお、「シラス台地」とは、何の関係もありません。シラス台地のシラスは、「白砂、または白州」。
 なぬ?「サントリーのウイスキーにも『白州』がある」って?あれの読み方は「はくしゅう」。2万円もしますから…手が出ませんわ。

 シラスから離れますが、今まで通りにしていると、ニホンウナギはやがて絶滅するのかなあ?ホンマグロも…。そして、クジラも。調査捕鯨すら安泰とは言えないようなぁ…。

 中国の話なんですが、スズメ退治を命じられた北京市民は、屋根の上で鍋やドラなどを一斉に叩たいた。「その話、知ってる」って?ハイハイ、有名な話ですからね。これは、スズメが長く飛べないという特性を利用したスズメ退治。
 騒音に驚いて飛び立ったスズメは、長くは飛べない…しかし、市民が鍋を叩いているので降りることができない。疲れ果てて唯一あった静かな空き地(これがワナ)に降りたところを火をかけられる。こうして、数十万羽が駆除されてしまった。そりゃないだろうって?50年代に中国政府が行った「四害駆除運動」の実話です。

 稲穂をついばむスズメを駆除しました。…しかし、BUT!スズメなき後は、スズメのエサであった害虫が大量発生しました。当然、農業は大打撃を被った。スズメ駆除は、自然の連鎖を無視した愚策だったぁ…。

 そうなんです!「自然の連鎖」に対し、我々人類が手を加えるということは…してはならないことなのです。

 ですから、ウナギも食べる、マグロも食べる、クジラもこれまで通り捕る。これを変えてしまうと…た、た、大変なことになりますよっ!

 なぬ?「その考え、反捕鯨国に通じるか」って?
 彼らは、どっちに転んでも身に痛みを感じる状況にはならないのです。「日本人!鯨を捕るなよっ!可哀想だべ!野蛮人め」の一点張り。
 自然の連鎖同様、食文化の違いも尊重していただきたいもの。

 海洋生態系の中で鯨だけが増加すれば、海洋生態系全体のバランスが崩れることになります。
 鯨による漁業との競合問題とは、カタクチイワシやサンマ、スケトウダラ、サケ、イカなどの商業漁業対象種を鯨が食べてしまうことによる問題です。増えている鯨を保護してしまうと、サンマもタラもサケもイカも食べられなくなっちゃうよぉーっ。


往路追い風 復路も追い風…ん?

2025年02月20日 | Weblog
 思い出すたび、「姑息さ」を感じています。私は、「儒教精神が脈々と息づいている国、韓国。若者の礼儀正しさには感服…」密かにレスペクトしていますがね。
 もっとも、最近の韓国は、「おかしいなあ」と、思っていますけどね。
 なぬ?「元々が、仇日教育の国なんだ!おかしいのは、今始まったことではない」
 だって?そ、そうですがぁ、礼儀正しさと、食文化は素晴らしい国なのです。個人の感想です。

 姑息だと思った出来事は…アジア大会のバドミントン競技の時でしたが、体育館内なのに、風が吹いておりまして…。
「昔の話しだろう。忘れたなあ」という方に、バドミントン会場での出来事を説明しますと…

 韓国選手の背に風が当たるように、強風を送ったのです。
 つまり、韓国選手のスマッシュは、風に押されて凄いスピードで伸びました。相手選手のスマッシュは、風に押し返される…。ですから、韓国選手は、楽々打ち返すことが出来る。

 また、同じバドミントン競技の組み合わせ抽選が、「密室」でいつの間にか行われていたのでした。儒教はどうしたのでしょうねえ!

 本当にそんなことをしたのかって?間違いありません。もちろん、韓国側は否定していましたがね。都合が悪いことは、真っ向から否定しますので。

 元バドミントン「オグシオ」のシオさんは、
「男子団体戦の日韓戦で、日本に不利な風が吹きました。コートチェンジがあるのに、常に風が韓国選手の背から吹いた…こんなことあるはずがないでしょう!」
 確かに!コートチェンジに合わせて韓国選手に有利なように風向きを変えた。儒教は、そんなことを教えていたのか?

 「風」と「抽選」だけでも、民度が低いなぁ、なんと姑息な!と、思っていましたら…ダメダコリャ!犯罪もどきだ!と思われる報道が…!

「選手用の弁当からサルモネラ菌が検出されたため、用意した76個をすべて廃棄処分した」(アジア競技大会でですよ)
 弁当を注文していた選手は、数時間経ってから「パンと牛乳」。陰謀じゃなかったのでしょうが、勘ぐってしまいます。

 韓国にも、立派な人がたくさんいると思います。愚かな人もいるでしょう。しかし、愚かな人だって、「国際大会」に関わる場合は、「正々堂々を演出」するでしょう?それが出来ない人が培養されている?
 これは…韓国崩壊の危機でしょう。北朝鮮の、スポーツの台頭がめざましい。まさか、韓国は、北朝鮮の後塵を拝する道を選択しようとしているのか?儒教は…もうどうでもいいのかねぇ。

 この件に対する中国人の反応。もちろん中国人一個人の評論ですがねが…
「弁当にサルモネラ菌?悪いけど、中国人には効かないよ。日頃から毒入り食品食べてるからね。韓国は、次の大会でもまたやるよ。今度は何を出してくることやら?」

 …笑えません。私自身は、「食文化」の面で好きな国なのですがね。あと、礼儀も・・・。


カンボジア…がんばってよ…

2025年02月19日 | Weblog
 カボチャの原産地は、カンボジア。ダジャレかよ!
 カボチャの原産地は、アメリカ大陸です。種がコロンブスによって、ヨーロッパに持ち帰られて世界中に広がりました。
 カンボジア原産説は、カボチャがポルトガル人によって16世紀に九州に伝えられたのですが、そのとき、「カンボジアから渡来した」ということに由来しているようです。

 カンボジアへ入る前に、ホーチミン市に寄ったのですが…
「ベトナムは、希望が一杯。現在は、セコンドで走っているが、サード、トップへとつなげるだけの勢いを感じさせる域に達している」と思いました。
 そのあと訪れたカンボジアでは…
「希望があるのか?ローで走ってはいるが、ガス欠しそうだし、エンジンが焼けるのでは…」
 と、心配になりました。

 カンボジアの産業は、典型的な第一次産業(農業、漁業、林業)。そして、アンコール遺跡群に代表される観光産業。僅かですが、縫製産業も成長してきています。
 話題になったGUジーユー(ユニクロの子会社)の1,000円そこそこのジーンズは、カンボジア製です。

 カンボジアの何が良くないか・・・主産業である農業の労働生産性が低いのです。そのため、農産物は国内需要をも満たしきれない。これでは、外貨を稼ぐことなど出来ません。
 いきおい、アンコール遺跡群に依存することになります。外国人観光客には、ビザを取得させ、一人20USドル徴収する。空港利用税として、一人25USドルを徴収する。アンコール遺跡群観光パスポートは、1日券が20USドル。観光客が一人来れば、最低65USドルの売り上げ。これは大きいです。アンコール遺跡群のお膝元のシェムリアップが、近い将来カンボジア第一の都市になるという話は、夢物語ではないでしょう。

 ソフトバンクの孫社長似のガイドさんが、「この国は、観光で大きくなるんだ」と目を輝かせていました。目を輝かせるのは勝手です。暴力団でも、闇バイトでも、澄んだ瞳を輝かせております。服役しておられる皆さんも、規則正しい生活のためか、澄んだ美しい瞳をしていますよ。
 目の輝きやら、澄んだ瞳とやらで、人を判断してはいけません。私など、充血やら出血やらで濁った目です。輝きなどありません。しかし、献身と倫理に裏打ちされた立派な人間です。あくまで、自己評価です。アハハ。法に触れることはしていません!これだけが自慢。

 この「観光」ですが、副食にはなっても主食にはならないと思います。福島県のある市で、観光に大幅な予算増が提案されました。
 市長は観光に反対で、「観光客なんて、小便して帰るだけだ」と、言い放ちました。この市長さん、見識が高いです。「観光で、地方公共団体が潤う」これは、ないでしょう。カンボジアも同じです。アンコール遺跡群に頼っているだけでは、希望がない。100年経っても、子どもが学校へも行かず「物売り」をしているのではないかと思われます。

 では、どうすればカンボジアに、希望の明かりが灯るのか。 まず、カンボジアが独自で出来ることは「ない」ので、日本をはじめ世界中で支援しなければなりません。その前提の上で、どうするか?
1 農業 自給自足出来るまでに生産性を向上させる。換金作物はそのあとの話。
2 鉱業 眠っているマンガンとリンを掘る。
3 教育 識者の中には、「どうして、三番目に書いたのよ!教育が第一だろう」と、おっしゃる方がおられると思います。それは、理想。腹が減っては、勉強も出来ません。

 カンボジアの教育には、悲惨な歴史があります。20世紀の中ごろ、ようやく学校教育の形ができました。しかし、フランスに支配されていたため、学校ではフランス語でフランスの歴史や社会などが教えられたのです。
 植民地はどこでもそうだったように、カンボジアにいながら、カンボジアのことはが分からなかった。独立後、冷戦のあおりを食らってしまい、いいように振り回された。
 そして、ポル・ポトですよ!3年間で、カンボジアの人口の30%が殺害されました。
 学校は破壊され、教師は殺されました。ようやく形を整えようとしていた「教育そのもの」が破壊されたわけです。

 そして、現状は、一日二交代制の授業形態(校舎、教員数の関係から)。1日4時間程度の授業です。教員も、中学校を卒業して、小学生を教える。報酬では食っていけないので副業を持つ。副業といえば聞こえがいいが、「(観光客への)物売り」しかない。
 就学率は、小学校で約70%。中学校35%~40%。高校20%(高校自体、都市部にしかありません)。
 文字の読み書きができるカンボジア人は約40%。その数字のほとんどが都市部であって、地方の識字率は非常に低い…。

 親の収入と子の学力の相関は、今や当たり前となっています。となると、国の収入と国民の学力も相関が。カンボジアに希望は…。
 昨年6月、さいたま市の中学校から銅線ケーブルを盗んだのは、カンボジア人の男3人組。この中学校ではケーブルが盗まれた影響で停電し、給食が中止となってしまいました。この事件、いろいろ物語っていますよね。給食のメニューにカボチャが入っていたかどうかは不明です。