感染源、洗面所の蛇口か 都営大江戸線の集団コロナ(日本経済新聞)
私が、新型コロナウィルスに感染しないようにする鉄則は次の2点である。
1.人が集まるところに行かない
2.マスクを外さない
さて、日本経済新聞の上記の記事の事例では、都営新宿線の運転士の宿直施設にある洗面所の蛇口が、クラスター感染の原因と推定されているようだ。
どうして、そこから新型コロナウィルスが運転士に次々と感染してしまったかを、もう少しこの記事から、深く推理してみたい。
おそらく、洗面所では運転士が手を洗ったり、歯磨きをしたりする。
手洗いだけなら、マスクをつけていればかなり新型コロナウィルスをカットできる。
しかし、歯磨きではそうはいかない。
マスクを外さざるを得ないのだ。
つまり、上記鉄則の1と2のどちらも、守ることができない状態になってしまったのだ。
記事では、蛇口に接触したことにより、手から新型コロナウィルスが感染したように推測されているが、私はそれに加えてさらに大事に要因があったとみている。
それは、水道の水が洗面化粧台の流しの底面に直接あたって、感染者の唾液に大量にあった新型コロナウィルスを含んだ水滴や飛沫をもろに吸い込んでしまったと推測している。
マスクを外して口をすすいでいるために。
自宅にある洗面化粧台を毎日掃除しているので分かるのだが、おそらく石鹸や歯磨き粉と思われる白い斑点が、毎日のように上部の鏡に付着している。
水が歯磨き粉や石鹸の成分を含んで白くなっているので、50cm以上流しの底面から跳ね上がっていることが分かる。
目に見えるくらいでもそれくらい飛沫が飛んでいるのだから、歯磨きして口をすすいだ水の中に大量の新型コロナウィルスが含まれていれば、飛沫だけでなく、咳と同じマイクロ飛沫まで舞い上がって、マスクをつけない運転士の鼻や口から体内に取り込まれたことは、容易に想像できる。
場合によっては、洗面台の流しの底面から跳ね上がったウィルスを含んだ飛沫が、コップに貯めおいた口をすすぐ水に大量に入り込んでいる可能性さえ考えられる。
また、薬を服用するための同様の水に、ウィルスを含んだ飛沫が撥ねて入り込み、薬と一緒にウィルスまで摂取してしまっている可能性もある。
さらに、マスクを外して、化粧水やクリームを顔に塗るなどすれば、記事のような接触感染も起こる。
共用の洗面所は、まさにレッドゾーンなのである。
この記事によれば、寝室は個室であったようだが、洗面所、浴室、台所は共用であったとのこと。
私の想像が正しければ、少なくとも歯磨きは個室の洗面所でできるように、個室に設置すべきである。
歯磨きでは、マスクを外さざるを得ないからである。
こうして、推論すると各家庭でも洗面所は、極めて危険な箇所といえる。
マスクを外さざるを得ないからである。
それなのに、新型コロナウィルス感染者がもし家庭に一人でもいれば、新型コロナウィルスを含んだ飛沫とマイクロ飛沫が大量に洗面所に存在していることが、想像できるのだ。
できれば、洗面所は各人の専用としたい。
各家庭だけでなく、外出時の「共用の洗面所」は同様に、極めて危険ということになる。
歯磨きやうがいをする人が、少なからず存在するからである。
しかも、外出時の共用の洗面所は、共用せざるを得ないからである。
こうして、考えると「外食」も
1.人の集まるところで、
2.マスクを外すので、
歯磨き同様、きわめて危険なことが分かる。
食べれば、唾液の飛沫は飛ぶし、その上話せばなおさらだ。
新型コロナウィルスに感染しているかどうかを判別するPCR検査を全国民が何度でも無料でできるよう、早急に準備すべきである。
感染しているかどうかが分かれば、自宅療養の場合も、洗面所を個別に専用とするかどうか、判断がつくからである。
それに基づいて、感染していて洗面所を個別にできない場合は、ホテルでの療養や場合によっては入院にすべきであろう。
上記の記事の例で言えば、事前に運転士全員がPCR検査で感染しているかどうか分かっていれば、出勤しないようにできた結果、ここまで感染は広がることがなかったと考えられるし。