千葉県の台風15号による長期にわたる停電の原因は、政治にあると思います。
具体的には、初動の遅さです。
停電により被災地の自治体から連絡が入らないのに、県も国もほとんど何もしていないようです。
この時点で、大規模停電が起こって、情報網が寸断されていると考えて、人やヘリコプターなどいくらでも派遣できたはずです。
地球高温化の影響をまず考えなければならない環境大臣に至っては、千葉を捨て置き福島へまず向かわれました。
なぜ、自ら千葉県の被災地の情報をヘリコプターなどで、進んでとろうとしないのか理解不明です。
首相の指示があったのでしょうか?
それとも、選挙のための票を固めに行ったのでしょうか?
こうした、「失政」が停電を長期化させたといって間違いないと考えます。
現地を実際にヘリコプター等で視察すれば、なぜ現地の自治体から情報が入らないのか、また多くの家屋の屋根が飛ばされ家屋が瀕死の状況になっているか、一目瞭然だったはずです。
これは、千葉県知事も同じです。
さて、こうした非難をどれだけしても何も変わらないでしょう。
政治が変わらなければ。
そこで、これからは、どうしたらこうした政治を変えていくことが出来るか、具体的に書きます。
具体的に書く前に、そこまで、私を駆り立てる動機を書きます。
今回の台風15号の中心があと100kmから200km西寄りだったら、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の西部といった首都圏が今の房総半島の状況と同じ状況になっていたことは間違いないからです。
個人の住居の屋根はほとんどが吹き飛ばされ、ブルーシートは不足し、仕事どころではなくなるでしょう。
企業にとっては、停電で携帯、エレベーターをはじめコンピューター、サーバーなど、現在の我が国の経済を支える基礎が動かなくなり、経済に与える影響は計り知れないほど大きくなったことが予想されます。
まさに、情断です。
産業の基幹である電力が長期停電するような国で、企業は安心して活動を続けていくことができるでしょうか?
電線の地中化も不十分な状況で。
電力だけではありません。
冷蔵庫が停止して食糧不足も深刻になります。
海外から来られる方もそんな状況では、安心してこられないでしょう。
停電で、携帯の基地局がだめになり、携帯など情報をとる手段がほとんどなくなる状況で。
リスクが大きすぎるのです。
さらに、そのリスクに対する対応が遅すぎます。
今でも停電が続いて収まりません。
海外から来られた方は、思うでしょう。
「未だに、この国は縄文時代か?」
と。
少し、前置きが長くなったがこれからが本題です。
タイトルで、
千葉県を襲った台風15号による長期停電の最大のリスクは政治
―その政治リスクを具体的にどう回避していくか?―
と書きました。
このタイトルの後段に移ります。
つまり、私たち市民は、「地球高温下の政治リスクをどう具体的に回避するか」です。
個人としての対策は前回書いたので省きます。
地球高温化の最大のリスク、政治についてこれから書いていきます。
この国は幸いなことに選挙があります。
我々市民は、これから「地球高温下の影響にたいする施策をもたない議員を当選させないこと」が大事なのです。
国会議員、地方議会議員、すべての首長の選挙で。
当選させてしまったら、市民も企業も死ぬしかありません。
地球高温下に対処できなくなるからです。
前回このブログで書いたように、個々人の対策は個々で考えるしかありません。
しかし、国政や、地方政治ではそれぞれの議員や首長や議会が考えるべきなのです。
考えた結果を「施策」といいます。
我々市民はその施策を選挙前に必ずその「施策」を「評価」して、当選させるかどうか決めればいいのです。
施策がないか不十分な立候補者は、本当に考えていないか、考えるだけのスタッフがいないかであるから当選させてはいけません。
もし、これを我々市民が怠るとそのまま、我々が地球高温下の影響を今回の台風15号の被害のように、長期停電や屋根を吹き飛ばされるという形で再度また受けるということを意味します。
市民のしなければならないことは、それだけではありません。
当選させた議員、首長の行動すなわちその施策を具体的に実施していっているかどうか見ていかなくてはいけません。
これは、それほど難しいことではありません。
今回の台風15号であったように、テレビや新聞の報道を見ていれば、その議員や首長がどのように考え、どのように行動したか手に取るように分かるからです。
当選させた議員が、公約を破り期待した行動をとらなければ、次回は投票しなければいいだけの話です。
しかし、そうなった結果は投票した自分に「見る目」がなかったからとあきらめるしかありません。
(^_^)
親心で言いますが、立候補者の「言ったことや公約」を聞くことが一番大切なのではなく、「実際にした行動を見る」ことが大切なのです。
「本当に信用できる人」は言ったことを約束違えず、実行する人ですよ。
自分が「当選するかどうかより実際にすること」を重視しますから。
市民のために。
それは、何より自分のためだからです。
うれしいことに近々「衆議院選挙」があります。
まず、私たち市民はここで判断しましょう。
おそらく、新聞やテレビも「地球高温下の影響にたいする施策」を立候補者に聞き取りするかアンケートをとって、報道したりアンケート記事を掲載したりするでしょう。
熱心な立候補者なら、自分とスタッフで真剣に考えてそれまでに用意するか、ブログ等に公表するでしょう。
その結果で我々市民は、1票をいれるかどうか判断すればいいのです。
当然、企業も企業活動を続けられるかどうか死活問題ですから、「地球高温下の影響にたいする施策」を熱心に研究したり実際に取り組んだりしている候補者に対しては、協力したり応援したりするでしょう。
さあ、みなさんこれから立候補者がどういう施策を公表していくか楽しみにしましょう。
(^_^)
まずは、次回衆議院選挙を。
最後にもう一つ。
地球高温下の最大のリスクは、我々市民が政治に関心を持たなくなることです。
議員の仕事は権力を「地球高温下のリスク」減らすことに使うことが、すべての世代と我が国を訪れるお客様にとっての今一番の使命ともいえるでしょう。
私たちの命に関わりますから。
「今の議員はあてにならないから、自分で立候補する。」
そういうあなたこそ、「権力」を手に入れてそれを「市民」のために使う資格のある人です。
幸運を祈ります。
(^_^)
補足
環境大臣の動きを大きく取り上げましたがなぜでしょうか?
環境大臣が、台風15号など地球高温下の問題に迫り、SDGs(持続可能な開発目標)に最も関わらなければならないからです。
経産大臣とともに。
具体的には、今回の台風15号の停電で、冷蔵庫から多くの食品ロスが生まれました。
病院や施設で多くの停電が発生し、未だ停電のままのところもあります。
電源車が来ているというのに、「資格の問題」で使えないといった馬鹿なことが起こっている。
そうした現場を直接視察して、具体的な施策を考え、実行することが出来るのは、環境大臣のほかいないでしょう。
権力もお持ちなのですから。
それとも、首相は環境大臣にはそのような資質は不要と考えたのでしょうか?
是非、野党の皆さんには追求していただきたいことです。