おジャ魔女どれみと徒然

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ミンナのウタについて、その呪いのメロディー

2024-04-23 07:12:00 | Jホラー

 清水崇監督作の真打ち、メインディッシュ登場。
 近年のJホラーに珍しい高評価、『ミンナのウタ』。

 かなり怖いらしく、覚悟しながらの視聴w

 ストーリーは、

 EXILEグループ・GENERATIONSのメンバー、小森隼。
 ラジオ番組のMCを務める小森はその仕事の後、謎の失踪を遂げる。

 ライブを控え、失踪を公にしたくない事務所はマネージャーを通し、探偵へ調査を依頼するが……。

 という、GENERATIONSとのタイアップ作品となります。
 GENERATIONSが全員本人役で出演。グループが怪異に襲われるというお話。

 本格的なん想像してたから、リゾバイに続きまたまた拍子抜け。
 ただ、期待は裏切らない。面白かった。傑作です。

 まず、こういうタイアップやと心配になるのが演技力やが。それは残念ながらお察しw
 でも、そこまで酷くなかったな。てか、メンバーよりマキタスポーツさんの方が深刻やったw

 マキタ、邪魔くせえw
 この映画唯一の欠点と言っていいくらい。演技上手そうな雰囲気だけで、こういうシリアスなんは無理やな。

 マネージャー役の早見あかりさんが凄く自然体で軸になってたから成り立ってる。
 てか、早見さん結構ホラー適性あると思う。早見さん主演のホラー映画あったら見てみたい。

 まぁ、役者の演技は後半につれ、気にならなくなる。
 とにかく話が面白いんで。どんどん引き込まれます。

 『忌怪島』は村シリーズを引き継いだような作品やったけど、この『ミンナのウタ』は別系統。
 全く予想外。話で魅せるタイプの呪怨系列作品w

 ジャンプスケアに頼ってないから、ホラー苦手な人でも普通に見れます。
 そういう瞬間風速の驚かせ系じゃなく、全体的な気味悪さで詰将棋みたく押してくる。

 後半のカセットテープB面で一気にゾワゾワ来た。
 サナがいじめられっ子って展開だと完全に騙された。ミスリードを綺麗に返された。

 最後がフワッとした終わり方なんが残念。
 何故サナが成仏することになったのか、メンバーが生還できたのか。最終的に謎は残る。

 まぁ、まずまず話は完結してて、忌怪島より完成度が高い。というか比べるのも烏滸がましいくらい。
 清水監督は色々と試行錯誤を重ねてるんだと思いますが、この作品のルートが正解ですよw

 間違いなく令和最強ホラー。
 では、また。




忌怪島について、そのイマジョ

2024-04-22 07:37:00 | Jホラー

 清水崇監督最新作。
 「あれ?」と思ったら、2023年は清水監督作が2本公開されてるんすね。

 6月に『忌怪島』、8月に『ミンナのウタ』。
 ミンナのウタはかなり話題になって見るのめちゃめちゃ楽しみですが、まずは前菜から頂きましょう。

 舞台は奄美大島・喜界島ならぬ忌怪島。
 喜界島に伝わる《イマジョ》という実際にある怪談をベースにしたホラー映画。

 ストーリーは、

 最新VR事業を運営するITベンチャー・レナネード社。
 その実験として、忌怪島を丸ごと仮想空間で再現しようと開発研究を担うチーム『シンセカイ』。

 そのチームに誘われた脳科学者・片岡。
 島へ向かうフェリーの中でVRゴーグルを装着する。

 仮想空間で再現された忌怪島にて、チームリーダーの井出から挨拶されるが──。

 正直、話はややっこいですね。
 設定はよう考えられてはいるが、あんまその設定を使いこなせてないようなw

 発案までは良いものの、それを作品に落とし込めてはいない。
 惜しいとこまでは行ってるけど。ホラーとしても物語としても中途半端。

 脳科学ってのは良い線。
 最近の研究でも、幽霊は現実にいるんじゃなく人間の脳が見せてる幻覚ってのが主流になってますから。

 最近のホラー映画でも、幻覚ってのがポピュラーになってるし。
 この作品はそこから一歩さらに踏み込んで挑戦的な内容ではある

 ただ踏み込んでるけど、そこからの行き先は見えなかったなw
 科学方面へ行くのか、オカルト方面へ行くのか。微妙に濁した、境をハッキリしないフワフワ展開。

 科学方面にしては専門色が薄いし、オカルト方面ならもうちょいホラーが欲しい。
 個人的にはシゲル爺の復讐がもっと見たかった。それを話の主軸にした方が良かったんじゃないかね。

 村シリーズでの反省を全然活かせてないやん。
 話としては軟着陸してるからつまらなくはないが。本当に面白くもつまらなくもない作品。

 正直、リゾバイの方が面白かったw
 原作グチャグチャであんま評価したくないが、グチャグチャの中にもちゃんとお釣りが来る話の面白さはあったからな〜。

 まぁ、前菜はこんなもんよ。腹ごなしにはなった。
 メインディッシュは『ミンナのウタ』ですよ。早く頂きましょう。

 では、また。




便利屋斎藤さんについて、その異世界に行く

2024-04-21 13:16:00 | アニメ

 一智和智氏の人気漫画原作のアニメ。
 正直、飽きたら途中で切ろうと思ってて全く期待してなかったけど、この作品も面白いしねw

 昨日のヘルクと同様、一風変わったファンタジー作品。
 いわゆる異世界モノ。工務店で働く普通のサラリーマン斎藤さんが突如異世界へ召喚されというお話。

 一応、斎藤さんとそのパーティのお話ですが他にも重魔法戦車や凸凹、エルフ神官、公認勇者、パワーウィザード、王様など。
 
 その世界や国で生きる人々の群像劇です。
 物語が唐突に始まって、ちょっと最初が分かりにくいけど慣れますw

 1話見れば大体のシステムは理解できる。
 そこで惚れたら一気見しちゃうと思う。俺は見たら止まらんかったな。一晩で全部見たw

 なんか纏う空気感が好きなんすよね。OPEDもオシャレで。
 ヘルクと同じでギャグ多めなんすが話のテンポが良いし、ギャグセン自体も高い。

 第9話とかめっちゃ馬鹿馬鹿しくて好きw
 ただちょっとグロい。斎藤さんもゴーレムに握りつぶされて死にますw 容赦ない世界観ではあるんかな。でも、大概生き返るんで大丈夫です。

 全部ギャグではなくシリアス展開もあります。
 全12話に、忍者と魔女編、犬戦士編のメインストーリーがあって、そこも感動します。

 シリアスと言っても基本はハッピーエンドで安心して見られる。
 特に忍者に対する処罰とか結構好き。勧善懲悪の匙加減が。

 めちゃめちゃ作り込まれてる訳じゃないけど、上手く作風とマッチしてるというか。
 てか、そもそも俺とこの作品がマッチしてるんだと思いますw

 最近はファンタジーだの異世界転生だの溢れてますが、やっぱ見てみるまで分かんないね。
 見たら自分にバッチリ合う可能性がある。偏見を持っちゃいかん。この作品見て本当に勉強になった。

 主人公の健気さが見てて共感するというか、応援したくなる。
 斎藤さんは別に能力があるわけじゃなく、工務店で働いてた経験や手先の器用さ。何より優しくて気遣いができる性格で、とにかく頑張るんすよね。

 自分を受け入れてくれた人達のために。自分の居場所を見つけた嬉しさとか。
 理屈抜きの話でほっこりする。俺ってこういう作品が好きなんやなって、ちょっと恥ずかしくなりますけどw

 見る人によってはヌルく感じるかもだけど、ハッピーエンドとか好きな人は本当に楽しめると思う。

 マジで第2期期待ですw
 では、また。




ヘルクについて、そのHelck

2024-04-20 12:35:00 | アニメ

 七尾ナナキ氏の人気漫画原作。
 全12巻、2017年に完結した本作。何故か数年の時を経てアニメ化。

 何故、今アニメ化なのか。謎めいてて一時期話題になりましたが。
 まぁ、期間はともかく、話は面白いです。

 ストーリーは、

 魔王が倒され平和になった世界。
 人間達は沸き立っていたが、魔界では新たな魔王を選出するため大会が開かれようとしていた。

 魔界の者が次々と名乗りを上げる中、そこに混ざる1人の男。
 魔王を倒したとされる勇者ヘルク──。

 何故、今アニメ化なのかは単純にファンタジーブームだからなんだろうけど。
 ただ、これアニメ化しようって決めた人、目の付け所がめっちゃ良い。この作品、ただのファンタジーではなく捻った展開で面白い。

 七尾ナナキ氏はヘルクの後に『ヴェルンディオ』という作品を連載しているらしいですが。
 それもかなり評判良い。原作に力があるからこそのアニメ化なんでしょうね。

 監督はナデシコでお馴染み佐藤竜雄氏で、その時点で異色さが際立つ。
 唯一無二のファンタジー作品になってると思う。

 まず序盤はギャグ展開になります。
 ニコニコで「人間を滅ぼそう!」と言うヘルクとそれを怪しむヴァミリオ。

 特にヴァミリオことアンが凄い。ボーボボのビュティ並のツッコミw
 小松未可子さんの名演ですね。ボケツッコミがポンポン決まって見やすい。一気に話へ引き込まれます。

 そこにシリアスというか、ミステリー要素あり。
 ヘルクの思惑、その弟クレスの死、人間界の異変。

 早い段階でスパイではないんだろうなってのは分かるんですが。
 第6話で「人間はもう存在してはいけない」とハッキリ言うヘルクに目を見張る。
 
 ヘルクの哀愁や物語の引きとか、完璧なんすよね。このアニメ面白いw
 中盤からはヘルクアンキウイで大陸を冒険。一生見てたいこのトリオw

 そんでそっから、何故ヘルクが人間を滅ぼそうとしてるのか、人間界で何が起きてるのか、過去編へ突入。
 これが結構ヘビーです。一応、ヘルクは作中最強キャラで俺TUEE系の要素もあるんですが、力だけではどうしようもない部分をよく描けてた。

 人間と魔族は元々争う理由や必要性がなく、ただ誤解しているだけ。
 その誤解を利用して欲望を叶えようとする醜い人間達。

 ヘルクは最強の勇者ですが、その前に優しい兄ちゃんで。
 その優しさが仇となり、優しさを無下にされ、弟も仲間も守れず。

 人間の愚かさと無意味な戦い。絶望に苛まれ人間を滅ぼすしかないと決断するヘルク。
 そこからヴァミリオの強い意志。「人を救う」戦いへ。

 まあ、物語としては尻切れトンボなんすが。
 アニメが全24話で漫画の8巻ぐらいまでの内容。

 ミカロスとラファエド、王の謎、最終決戦をアニメでやってくれるのかどうなるのか。
 ちょっと先が気になりすぎるんで、漫画は別で読むけどw

 アニメ続編も気長に持とうと思います。
 では、また。




VIVANTについて、その生きている

2024-04-19 08:26:00 | ドラマ作品

 とうとう見ましたよ。去年席巻したドラマ。
 TBS日曜劇場『VIVANT』。

 これを見るためだけに仕方なくUNEXT登録したw
 でも、便利だよな。アマプラで見損ねた作品もあって、これから長くお世話になりそう。やっぱりTSUTAYAは必要なかったんやw

 全10話。1話あたり製作費1億円を投じた破格の作品。
 金を掛けりゃいいってもんじゃないが、この作品はそれに見合う、ロケとストーリー、高水準に兼ね備えた、正に大冒険活劇。

 ストーリーは、

 エネルギー開発を担う丸菱商事。
 その社員である乃木は中央アジア・バルカ共和国との商談を纏め、先行投資として1000万ドルを現地の会社へ送金。

 しかし、後に1000万ドルのはずが1億ドルを誤送金していたと発覚。
 決算を間近に控え、このままだと大赤字になると社内は大慌て。

 乃木は事実を確認するため、バルカ共和国へ急行する──。


 とにかく面白ぇ〜!w
 もう最高。まだ見てない奴は本当に見た方が良いぞ。

 誤送金、それに繋がるテロリスト。
 日本、バルカを行き来する二転三転のサスペンス。

 凄いのが、色々な要素や伏線が連鎖してて物語へどんどん引き込まれる。
 要素を積み込むのは誰でも出来るけど、この要素を繋げて過去現在を遡ったり、視聴者は鮭みたいなもん。上り下り大忙しですよw

 役者陣も超豪華。正直、話として粗いって感じるとこもあるっちゃあるけど。
 こんだけ勢揃いすると粗は揉み消せるw モンゴル俳優も上手いしチンギス大好き。

 それに福澤克雄監督。
 半沢下町と日曜劇場の王様として、主演の堺雅人さんとも阿部寛さんとも深い繋がりあるだけ連携手腕とも完璧。

 ドラマのTBS。
 看板に偽りなしというか、その集大成と言える記念作でもあると思う。大傑作です。

 ただ、1つ問題がありまして。
 良い評判しか聞かないし、まぁ、2期確定だろうという話なんですが……。

 なんとこの『VIVANT』。
 評価とは裏腹に大赤字なんすねw

 これは笑い話や冗談じゃなく、マジで続編危機の深刻なレベルらしい。
 映画みたくチケット代で直接回収できるのとは違ってドラマは難しいんですかね?

 でも、1つ欠点と言うべきか。
 この作品は国内では大好評なんすけど、国外では全く総スカンなんだとか。

 同時期に配信されてた実写版幽遊白書とも比較されてて。
 幽遊白書の方は国内では不評だけど国外では評価されてるという。

 裏表一体、同じ歪みを持った兄弟みたいなw
 幽遊が海外ウケしてるのはやはり人気漫画原作ってことなんでしょうけど。

 じゃあ、VIVANTの海外不評はなんぞやと。
 一般的によう言われてるのは、恋愛描写がウザったいとか。

 確かに、俺も柚木は嫌いですw
 第3話で堺さんは日焼けしてんのに、何で二階堂ふみは真っ白なのか。「テメェもガングロにせんかい!」って見てて腹立ったけど。

 まぁ、見てたら慣れるし、乃木の壮絶な生い立ちから人格が歪み、そっから柚木に出会って人間を取り戻していく。
 恋愛描写というか、そういう過程。乃木の成長を描く点で必要だったんじゃないかと、今は感じる。

 それに柚木も柚木で、何か裏があるキャラなんじゃないか言われてるし。続編次第なとこもあるんかな。
 個人的に言うと、そもそも二重人格設定がいらんかったんじゃないかとは思う。

 第6話の自分問答とか、正直見ててダルかったw
 他の人物やらはシンプルなのに、乃木の設定だけややこいんだよな。 

 普段はひ弱で実は凄腕エージェントっていう普通の設定で良かったのに。
 1〜4話まで怒涛の展開で正に大冒険だったけど、5〜7話は若干トーンダウン。乃木の二重人格が足を引っ張てたんじゃないかと俺は思う。

 8話の親子再会でビリビリ来て、最終回まで沸騰していくから良いものの。
 もっとストレートにアクション!大冒険!で良かった。途中ウニョウニョはしてるからね。

 どうやら乃木自身にも別の正体が隠れてるとか、まだ伏線があってウニョウニョにも意味があるらしい。
 考察が面白いってのはこの作品の長所とはいえ、回りくどさもあるからな〜。何とも言えん。

 それでも、こういう伏線や考察も全て続編があってこそ。
 皮算用になったら虚しいだけ。この大赤字を受けて色々練り直さなあかんやろし。

 海外ウケを狙うにしても、この作風だからこそ面白いってのもあるし。
 ドラマの製作陣やTBSもめちゃくちゃ自信があったんじゃないかって作品見てたら感じるし、その落胆の程を考えると痛ましくもあるな。
 
 まぁ、日本で受けりゃそれでええやんって話なんだが本来は。
 でも、作品の良し悪し評価云々じゃなしに、日本全体で評価されてるのに採算が取れてないのが、何よりの問題だし悪夢なんじゃないか。

 元々は日本で製作されたものを日本人が消費して内需が回ってたのに、いつの間にか海外需要を意識し出して。
 なんか話や目的が変わってきてないか? それか、もう内需では回せないくらい日本が逼迫してるからか。

 日本ドラマ、民放の限界を証明してしまったか。
 蝋燭の最後、燃え尽きる前の灯火がVIVANTという作品だったんじゃないか。

 そういう諦観を感じさせる。
 いや、マジで2期頼みますよ。諦めるな!

 では、また。