「LION/25年目のただいま」を見て

先日、深夜、TV放映された「LION/25年目のただいま」を見て、うらうらと考えている。
2016年に制作された物で、国際映画祭で受賞している有名な作品。見た方も多いだろう。

物語は実話、5歳の時に迷子になってしまった貧しいインド人の子供が、オーストラリア人夫婦に引き取られた。
25年後Google Earthを使い生まれ故郷を探し出し、実の家族と再会する。

と、書けば簡単。感動的。良い映画です。で終わる。

主人公の男性はオーストラリア人夫婦に愛され、教育も受けて、恵まれた生活をしている。
本人も努力して「自慢の息子」と言われるまでに成長する。
でも、自分の本当の家族、幼いころの貧しく苦しい日々の記憶、そこから抜け出せなくて崩れていく。
部屋に引きこもり、自分のルーツ探しにのめり込んでいく。

やっぱり自分の親とか、最初の人間や社会との関係の問題が解決されないと、前に進めないのかな～。
私はどうなの？問題は解決したの？向き合ったの？前に進めているの？とか、とか、、、、「？」だらけになって来る。

「もう、どうでも良いな～」「私は私、今を生きるのよ」って、思える事こそが私の成長なんだろうな。
危険を感じたり、嫌だなと思った時は「は～い。さよなら～」と逃げる強さも持てるようになった。
通り過ぎたり、忘れたり、次の事に期待したり、楽しめる力もある。

時々、こうやって物思いにふける自分を「俯瞰」で見ている自分もいるのよね。

「LION/25年目のただいま」予告。興味のある方は見て下さい。