西欧の Four Seasons に対応する浮世絵の「四季」四点セットはさぞかし沢山有るだろうと思っていたら、それが期待外れなのである。
とりあえず下の三組をごらんあれ。どれも四作品揃いではない。
単純に考えれば、一枚は失われて残っていなかったり、あっても見つからなかっただけかもしれない。
ただ「四季の何々」という組み物だから「四点セット」であるとは決まっていないものがあるのである。
それらについてちょいとばかり検討しようというわけである。
ついては、歌麿の副題は「睦月の女郎買い・皐月の魚売・霜月の宮詣」とあって春夏秋冬の語はないということ、日本の絵には季節を描く揃いものに「雪月花」という三点セット、「五節句」という五点セットがあることも気にとめておく必要があるかもしれない。
それにしても歌麿の霜月はどういうことを描いた絵なんですかねぇ。
喜多川歌麿 風流四季の遊
歌川国貞 四季の内
鳥居清峯 (新版)今様四季の花
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