○ 風流子宝船 子宝・船か、子・宝船か 既出
子宝の文字は無いが似ている作品諸々。
○ 当世子供六歌仙
○ 当世好物八景中の母子四点
○ 名所風景十二相中の母子三点。
○ 単独作品など九点
見事な乳房 ・ この果実は何だろうか ・ おっかぁ、あれ なーに ?
○ 風流子宝船 子宝・船か、子・宝船か 既出
子宝の文字は無いが似ている作品諸々。
○ 当世子供六歌仙
○ 当世好物八景中の母子四点
○ 名所風景十二相中の母子三点。
○ 単独作品など九点
見事な乳房 ・ この果実は何だろうか ・ おっかぁ、あれ なーに ?
○ 「芸自慢子宝合せ」 子供に習い事をさせるのは昔も変わらない。七福とあるので明らかに二点を欠いている。
書 ・ 画 ・ 蹴鞠
琴 ・ 舞踊
○ 「子宝譬(たとえ)の節」 揃いかどうか不明。ことわざを絵にしたようだが関連が分らないものがある。
ざこのとと混じり ・ 氏より育ち ・ 果報は寝て待て
走る馬にむち ・ 山椒はこつぶでも辛し
○ 「七五三子宝合」 揃い
三歳 髪置き 男女 坊主頭やおかっぱ頭から髪を長くのばし結えるようにする。
五歳 袴着 男 一人前の着付けがされるようになる。
七歳 帯解き 女 それまでの紐結びから本格の帯を付けるようになる。
本日の歌麿で「子宝」シリーズ終了のはずだったが、一応再チェックしてみたところ、歌麿も英山・英泉なども新たに集まったりしたので、このまま次週も続けることにした。
これは浮世絵を検索する場合「歌麿、子宝」とやると日本のサイトしかヒットしない。ところがローマ字で検索すると外国のサイトにも繋がる。浮世絵は外国の美術館や個人のコレクターなども多く公開しており、日本では見られなくなった貴重なもの等も展示されていることで最近知ったことである。それに、日本のサイトでは画像サイズの小さいものが多いが、外国のは大きなサイズのしっかりしたものが入手できるのも利点である。
○ 「風流子宝合」
○ 「七変化子宝遊」
○ 風流子宝六歌僊は、珍しく六枚揃い。子供に六歌仙の恰好をさせたオッカサン達。
「僊」という字は結局「仙」と同じような内容になるらしい。
○ 風流美人子宝遊
このタイトルのシリーズは何種類かあるようで最後二枚はそれぞれ別のもののようである。
他の五枚もそれぞればらばらだったものを集めて来て気付いたのは、これまでは同じシリーズであっても個々の絵は独立していたが、このシリーズは何枚かが繋がった続きものだということである。
上段はこのように並んだ三枚続きの絵なのである。この子どもらは単に夫々おどけた格好をしているのではなく三人で「狐拳」というゲームをしているのである。「狐拳」はゼスチャーで勝負を争うのだが、左は威張った格好の庄屋、中は狐の真似、右は鉄砲を構えた猟師で、、庄屋は猟師に勝ち、狐は庄屋に勝ち、猟師は狐に勝つということでこの絵は三すくみの勝負なし。
この三枚続きが並んで展示されているのはおそらくこのブログだけだろうというのが、私の自慢。
そうなると下左二枚も、お花見の仮装の真似をした子供の三枚続きの中央が欠けたものとみて間違いないと思う。
菊川英山には「子宝」シリーズはいくつもあるようだが、いずれも未揃い。
○ 「風流子宝十二月」
各月との関連は四月の初ガツオなど分りやすいが、名月(八月)は分りにくい。ただ盃を月に見立てた作品は他にもあって、多分それではないかと思う。
○ 「当世子宝合」
最後はタイトルの字体がちがうので、別バージョンと思う。
英泉は七点しか集まらなかった。
駒絵は江戸各地とそこでの行事・名物のようなものらしいのだが、二段目の左端「不忍池の時鳥」で親子が時鳥を見上げているのとか、上中央の子供の昼寝と「高縄(高輪)の名月」は松永貞徳の「皆人の昼寝の種や秋の月」という句との関連と思われるけれど他はよくわからない。なお高輪の絵の団扇と子供の間の二つの黒い点は染みではなく蝿である。
○ 別に「浮世風俗子宝合せ」というのもあるようだが、これは一枚だけしか見当たらない。
右の、子供が線香花火を見ているものはタイトルが無いので詳細不明。
最後は後日発見追加の十景八枚目。
国貞の二作品だが、どちらも全部揃いかどうかはわからない。
後者には「子宝」の文字は無いが、「撫子」も同様の意としてやはり母と子の姿を描いている。
○ 子宝遊び 七点
○ 忍愛撫子合せ 五点
近頃のニュースでやり切れないものは沢山あるが、その一つに「子供虐待」がある。
つい最近も女児二人を自動車に閉じ込めて酒屋を飲み歩いていた女とか、子供を家に閉じ込めて置いて男に会いにいった女とか、こうして書いているだけでも情けなくなるような残酷な話である。 以前も継子いじめの話はあったけれど、最近のはいじめというより残忍な殺害で、それも実の子供に対してだから言葉も出ない。よく犬畜生というが、畜生は我が子を親の欲望の犠牲にするような残酷なことはしない。
明治期に来朝したモースという学者は、日本人が子供を可愛がる姿に感動したことを記録している。万葉の憶良の歌を持ち出すまでもなく、日本人は「子宝」という言葉とともに子供に愛情を注いできた。それだけに昨今の悲惨なニュースの堕落した日本人にはやりきれない思いなのである。
いささか深刻な話になったが、浮世絵には「子宝」という文字を使ったタイトルで、母と子の姿、と言うより母の愛情を描いた作品が沢山ある。ただなかなか全作そろったものが無いのが残念だが、今週は「子宝」作品を眺めてみたい。
国貞のこの作は七福神に鶴亀と宝船で10点揃いのめでたい作品だがどうしても「恵比寿」がみつからなかった。
弁天 ・ 大黒 ・ 福禄寿
布袋 ・ 寿老人 ・ 毘沙門天
鶴 ・ 亀 ・ 宝船
※ 追記 「恵比寿」が見つかり、全部揃った。
ただ、上部の雲のような飾りが無いので別の版かもしれない。
昨日少し触れたが、JOBの二代目息子ピエールは芸術に理解のある人で当時の一流の画家を起用して、ポスターやカレンダーで喫煙女性をアピールしたのが受け、特にミュシャ作品が大ヒットすることになる。ミュシャの他私でも名前を知っているアンドレ・アスティ(二段目の三枚目)などの美女が紙巻き煙草を手にしている姿がパリジェンヌを魅了することと併せて、カレンダーなどに対する要望も増えて、後に絵ハガキとしてコレクションの対象となった。
本日は、1895年から1915年の絵ハガキ24点一挙公開公開。
はっきり見えないかもしれないが、画面下部にポスター(Affiche)またはカレンダーの文字と、発表年・作者名の表示がある。
※ お断りしておくが、最後の作品は私が作った偽物である。
実は、ハガキの形では入手できず絵だけしかなかったので二つ前の作品に填め込んだのである。
そして1913の3を似ている5に修正、GranieのGとeの間に「Herv」を押しこんで「G.Herve」の作者名も完成。
「Herv」も他の作品から持ってきたもので字体も同じながら、少し濃くて下にずれてしまった。
我ながら、暇人だなぁとつくづく呆れている次第。
JOBを知らない人でも、アルフォンス・ミュシャの右二点、特に最初の絵を知っている人は多いと思う。煙草のポスターだと気づくかもしれないが、実はJOBは煙草そのものではなくて刻み煙草を巻く紙の銘柄である。三枚目の上端「PAPIER=Paper」
詳しい事は知らないが、19世紀中ごろからパイプや葉巻(シガー)に対して、葉巻より手軽な紙巻き煙草(シガレット)が普及するが、その頃は自分で手巻きするもので煙草と紙は別物であった。そのころJEAN BARDOU(四枚目下端)とい人が煙草用に裁断された紙を販売して成功、手軽な紙巻き煙草の普及とともに女性の愛煙家拡張にも力を入れた(三枚目ポスターなど)。自分の姓名の頭文字を菱形で繋いだ『J◇B』(四枚目上端)をロゴマークとして登録、その菱形がОと読みかえられ「JOB」が通称となった。
1897年に起用したミュシャのポスターが大評判になりJOBの名を上げるとともにミュシャの絵そのものもミュシャ代表作の一つとなった。二枚目は翌1998年のミュシャのJOB作品である。
ミュシャのパロディー作品。
これはミュシャ本人の作品なのか私には分らない。右下にMuchaという文字があるのだが・・・
右もミュシャの絵と似ているのだが、詳細不明。
JOBのポスターやカレンダーから
輸入煙草の関税が撤廃されいわゆる「洋モク」が安くなったころ、当時喫煙者だった私も興味本位でいろいろな洋モクを買ってみたりしていたが、イギリスブランドのこの煙草はしらなかった。こんなポスターを目にしてたら・・・・ウーム、残念。