下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

フレンチトースト

2009-04-03 19:15:38 | 実験の提案

4月は転勤や新入学の季節でもありますね。
生まれ育った家や故郷を後にして
新しい環境に包まれる人も多いと思います。
僕が始めてフレンチトーストを焼いたのは成人式前の
学生時代でした。

配合的にはおそらく
卵(全卵)  1個
牛乳の量はたぶん6枚切りの食パン2枚で吸収できる量です。
砂糖は小さじ 2~3 といったところだと思います。

フライパンにバターかマーガリンを入れて泡だってきたら
一度レンジから離して上記の液に浸しておいた食パンを
フライパンにそっと置いたんです。
基本少しコゲ目が付いたら裏返したように思います。
同じように反対側にも焦げ目が付いて柔らかそうに
ふくらんだらスフレのように熱々をフォークとナイフで
食べたような気がします。
2枚目は更に豪華で片面を焼いてる段階で
皿に残っているプリン液をパンの上に全て注ぎます。

柔らかくてふにゃふにゃのフレンチトーストだったと
思います。シナモンシュガーやバニラアイスなどの
トッピングはお好みで・・・

それでも当時は微かな自分の記憶をもとにした
一生懸命な思い出のオヤツだったんだと考えます。

今日はフレンチプリンを焼きました。

 

カップの中に皮を剥いた
バタールをカップに合わせてスライスします。
カップにプリン(またはブリュレ)液を注ぎます。
十分に液を染込ませるには前日の夜から液につけて
一晩冷蔵庫で寝かすと良いと思います。
本来プリン液は湯せんで30度以上にすると良いとの
考え方もありますが家庭の場合はソコまで追求しなくても
自分や家族、友人が食べるのであればOKだと思います。
パレットではカップを入れたバットに沸かしておいたお湯を
カップの3分の1程度の深さまで注ぎオーブンに入れます。
各家庭のオーブンの能力にもよりますが180度の温度で
20分以上はかかると思います。
僕の使うオーブンと家庭のオーブンでは180度の表示が
同じ温度とは限りませんし温度センサーの場所が180度
であるというに過ぎませんからね。

画像はやはりスフレのように熱々が食べ頃だと思います。
膨らんでカップから飛び出したバタールの焦げ目は
カリカリのサクサクで下に食べ進むにしたがって
ふわふわになってきます。
コアとなるバタールには砂糖が入っておらず
塩だけですから後味もサッパリです。
底の部分にはバタールをカップに接着している
チョッピリ苦いカラメルが出てきますから
もしも時間があったなら是非焼いてみてくださいね。

基本的なレシピを載せておきます。

カップにどの位の液が入るかが問題ですが
液は多めに作っておいて
液が残ったら単なるプリンやブリュレにしてしまえばよいのです。
底にカラメルを入れる代わりに蒸し焼きにした後で
プリンの表面にグラニュー糖をまいてから
キャンプやバーベキュー家族なら持っているかも知れない
バーナー(カセットボンベ用)でグラニュー糖に炎を当てて
焼き溶かし焦がしてもイイと思います。

基本は

牛乳     100 生クリーム100とか牛乳と生を1:1とか自分でネ。
砂糖      25
卵黄      牛乳100ccに対して1個
バニラ    適せん

卵黄だけを使った残りの卵白で
マカロンやいろいろなクッキー類が作れます。

カラメル

砂糖に対して三分の一程度の水を入れ
とろ火で焦がして作ります。
ゆっくり回して全体を同じような状態にしたら
出来上がり。

切っておいたバタールを熱々のカラメルに付けて
スタンプ押すようにカップにギュ~と抑え
手を離し冷えれば接着完了です。
これで液をカップに注いだ時にパンが浮き上がりません。

何も無かった頃に巨匠が食べた記憶の中の
フレンチトーストには敵わなかったかも知れませんが
コレが今の僕に焼けるフレンチトーストです。

さて火を使いますから注意して親子で試してみませんか?

あの世までレシピや提案は持っていけませんから
当ブログ訪問者でオヤツ初心者の方の
最初の一歩にパレットが役に立てたら
それでヨシです。

先日パレットに来たママさんと S ちゃんへの答えにもなると
思いますので次はアトピー対策パンの試作を予定しています。
卵や牛乳を使わずにもう一味とソフト感やもっちり感を
出してみる・・・を試してみます。
ただし人により何にアレルギー反応を示すのかが
違いますから使える素材が限られてしまい
僕の実験が役に立たないかも知れません。
また原材料メーカーはアレルギーに関する商品は
誤まって食べた場合にあまりにもリスクが高く
事実上開発しない鬼門ですから
個人、個店レベルのパンかも知れません。

ヨーロッパ風のパンも世界的に高いレベルにある
日本のパン技術(僕じゃないです)をもってすれば
家庭でもこねて焼けるレシピを作り出せると考えています。
ミキサーが無くても初心者が手で捏ね上げられる・・・が課題ですね。

僕の本業もありますから時々になりますが
これからも提案させてもらいますね。

あまりの忙しさに
忘れかけていました。
仕事より天国より大切なものを!
先生が全力で教えてくれたこと・・・

http://www.youtube.com/watch?v=4hUhtLYhlhE&feature=related