下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

2009-04-08 18:22:29 | 夢見るお年頃

思い出した絵のお話をします。

 何に見えますか?

それでは次です。

 かなり解ってきましたか?

どんな配置にしてもかまいません。
例えば


  こうして置いてもけっこうです。

トンネルの出口!      残念ながら NO!

それでは もう一枚見せましょう。

 勿論どう置いてもかまいません。

同じモノを重複して使ってもかまいません。
例えば


もう解りましたか?

トンネルの入り口!     残念でもなく NOです・・・

頭か固まってしまったか気持ちがが焦っているんですね。

白い線が見えなくなるくらいに
離れて見るのも一つの方法です。

でも4枚が全てだと思ってしまったら永久に正解は
出来ません。

実は4枚は絵の ほんの一部にすぎません。

勿論、二度も安易に答えたトンネルの出入り口なんかじゃありません!!!

この絵本では手にした者が回答者にも出題者にもなれました。

もし あなたが出題者なら回答者をどう思いますか?
また回答者なら出題者をなんと思うでしょう?

正確に絵を解ろうとするなら もっと絵が出てくるのを待つか
更に描き終り並べてから判断すればよいのです。
勿論 その前に退場してもかまいません。

あまりに早く答えても
あまりに近くで見ていても かえって解らないかも知れませんね。

完成して並べられた絵は クジラ でした。

さて問題は それからだったんです。
十人十色、百人居れば百通りの答えは
似ているものから正反対のものまで出ますから
ドレもが正解であり不正解でもあるそうで
まるで禅の世界の問題でした。

僕は長年の間 粉を練ってパンを焼いているんですが
状況や粉の特性、組み合わせによって変化は千差万別で 
まだ正確には理解していないような気がします。

失敗する度に知識は増え向かう方向への
修正は出来ますが同じ失敗を繰り返してしまった
時には最悪です。

表に出る たった一つの成功の影にどれだけの失敗を
繰り返しては積み重ねたかを思うと 
素直に喜べたことは数えるほどしかありません。

例外なく失敗の試練を乗り越えずに成功したことは
すぐに忘れてしまいました。

昔 先輩が職人として残れるのは
不器用でドンくさい奴だけかも知れないと言っていたんです。
僕は誰も言ってくれませんから自分で書きますが
けっこう器用だと思っていたんです。
自分がドンくさい奴だなんて思ったこともありませんでしたから
パン職人をすぐに辞めてしまったら
次は何をしたもんか?なんて本気で考えていたんです。

でも 先輩が言っていたのは手先でなく性格のことだと
理解したのは つい最近ですのことです。

ただパンと違って
人は艱難辛苦の連続だけじゃ大抵の人は
素直に真っ直ぐ伸びるのは難しいかも知れません。
だから無欲の人たちを見ると心洗われますし
苦難に立たされている人をみると応援したくなります。
僕の見た多くの場合は笑顔にも種類があるような
気がします。天真爛漫の素直な笑顔は心を和ませます。
でもそれは まだ無垢の場合が多いような気がします。
僕が驚きや刺激、尊敬の念を持たずにいられないのは
笑顔に深みを感じさせる人です。
どんな人の人生も成功や栄光の日々だけとは思えないんです。
折れたりメゲたり泣いたり笑ったり輝いたり曇ったり
春夏秋冬 夏の日照りや洪水と冬の寒さも豪雪も
通り抜け それでも見せる笑顔があります。
山の北側斜面で育った木は生長も遅く真っ直ぐとは
限らないと聞きました。
そんな環境で育った木だからこそ目がつまって強度が高く
南の日当たりの良いスクスク育った木では通用しない
大きな木造建築での役割があるそうです。
他の木では通用しない寒く日の当たる事の少ない厳しい環境の
北西の柱はスクスク育った木材では役に立たないそうです。
そんな人や木材にはたまらなく魅力があるように思います。
人の味は甘く素直なばかりでなく喜怒哀楽に押さえ気味に
入れた艱難辛苦や隠し味の涙やらも入っていると
一段と深みを増すんでしょうね。

強い酸味とクドイ甘味を一緒に食べたことがあります。
双方が溶け合った味は強い酸味をクドイ甘味が中和して
クドイ甘味のクドサを酸味が軽くした
他の組み合わせでは作り出せない深い味わいでした。
イロイロ試してみたんですがどちらも他との組み合わせでは
癖が強すぎて深みを増さず真価を発揮できませんでした。
何にでも合う味もありますが
互いに互いの真価を引き出し深みを増す組み合わせなんて
滅多にはありませんね。
たぶん想像を絶するほどの試行錯誤を繰り返したか
全くの偶然か その両方でしか生まれない味です。


ダイレクト

2009-04-08 07:23:05 | 携帯更新
今朝スクーターで走りました。
フルフェイスでなくキャップの上にトランクから出したお椀のようなヘルメットをかぶって走り出すとマフラーに穴でもあいているのかケッコウ元気なエンジン音に驚きシールド無しで目に直接当たる風は涙を誘い出します。
泣きっ面は停まった時にカッコ悪いから頭を少し下に向けてキャップのツバで風をよけた。
ダイレクトに風を受け音を聞きながら走るとモトクロスを思い出した。
トラックからバイクを降ろしてキックした。
プラグがカブラナイようアクセルを合わせ暖まったらヘルメットもかぶらずに土手を少し走ってみる。
加速すると強烈な音と風、目から涙はちぎれ飛び…ただそれだけだった。