昨年ですが美輪明宏さんがテレビのコメンテーターとして出演していたときのこと。
ちょうど経産大臣も出演していて、そのとき大臣に向かって言っていた美輪さんの意見に正直胸がすくような思いをしました。
どういう話だったかというと、
今回自民が政権をとったのは神様が今までしてきたことの後片付けをしなさい、ということだったのかもしれない、と美輪さんが言われたんですね。
さらに、核の廃棄物をどうするかというより原発稼働云々を話すのは本末転倒というような話もしていました。
モヤモヤとしていただけに、本当に気持ちがすっきりしました。
ですが、安部政権支持率60%を超える中、しかもどこもかしこも円安景気に沸き、自民党の安定感のある顔ぶれに太鼓判を押すようなテレビ報道があふれている中での発言、大丈夫なんだろうかと心配になりましたが、年末の紅白で歌った“ヨイトマケの唄”が話題になったようでよかったなと思いました。
それにしても、あの魂のこもった歌声。
さまざまな経験があるからなのでしょうし、感性が鋭いのでしょう。
とても心に響きました。(米良美一さんのヨイトマケの唄のカバーも好きなんですが)
そういえば、ミヤネ屋?だったかその中で美輪明宏さんが話されていたことで印象に残ったことがありました。
貧しい暮らしをしている母親が子どもに語った内容です。
『お金持ちだからって 偉いんじゃなかとよ。
ケンカが強いからって 偉いんじゃない。
勉強ができるからって 偉いんじゃない。
一番偉いのは 真っ正直にお天道様の前をみて 胸張って堂々と
誰からも指を差されないで 真っ正直に一生懸命に努力して生きているそのひとが一番偉いんだ。
だから、お前が一番偉かとばい。』
美輪さんも感動されたと言ってみえましたが、わたしも同じ気持ちになりました。
まず母親がちゃんと子どもを認めているというのがいいですし、
ややもするとひとは外側だけを見て判断しがちですが、やはり正直に生きていくということ、それをちゃんとやっていくひとはすごいなと思います。
わたしが知っている中でもそんなひとがみえますが、他を思いやり謙虚に生きている姿に頭が下がる思いでいます。
勉強ができるとか、お金があるとか、地位があるとか、そんなことは全く関係なく、正直に一生懸命生きてみえるなと。
わたしはなかなかそういう人間にはなれそうもないですが、せめて外側だけでひとをみないようにしたいものです。