お良しなさい日記♪

三浦半島からこんにちは!

行ってよかった、大航海!小笠原紀行 <母島探検 山編>

2017年06月13日 18時20分55秒 | おでかけ旅がらす

 あたーらしい 朝が来た 希望のあーさーだ

喜ーびに 胸をひーらけ 大空あーおーげー

 

 おはようございます。母島3日目がやってきました!今日も晴れそうです

朝食が朝7時からなので、私は毎朝6:30に起きました  

 山行きの朝は、濃いバナナセーキが添えられていて、これこそ今日のエネルギーチャージだ   と喜びに満ちて、美味しい朝食を完食。

 

 表に出ると、道のあっちこっちにカエルちゃんがぺったんこになっていました けっこう大きなカエルです。ネズミも死んでいたりして、夜中にいかにたくさんの生き物たちが跋扈しているか・・・です。

 

 

 ちょっとここで、前回書いた、「母島の鳥たちはカメラの前にチャーッと寄ってくる」という写真が新たに見つかったのでします。

しゃがんでハイビスカスの花を撮影していたら、目の前にいきなり登場してきました

この鳥、最近「三浦半島の記事」で載せた、`イソヒヨドリ’ に激似!ですねぇ・・・。八丈島には生息しているそうですから、イソヒヨドリかもしれませんね。間違っていたら、小笠原のみなさまゴメンナサイ

 お宿の玄関には、このような小笠原の植物も展示してありました。ほんとに葉っぱから芽が出ています!

 今さかんに噴火活動中の「西之島」から流れ着いたという溶岩も!! 硬かったです

 

 朝食後、お部屋で身支度。顔・手足・首などにしっかりと日焼け止めを塗る。メガネには曇り止めを(サングラスに施さなかったのが失敗した)。前日の海行きとは違って、わりと厚手の長ズボンをはき、給水速乾半袖の上にはUVカット素材の長袖を着ます。虫に刺されたらイケナイので。

 朝の連続テレビドラマはちゃんと見たので、午前8時半過ぎにしゅっぱーつ 500mlの水と、同じくスポーツ飲料、おなかの中で膨らむカロリーバー3個、お宿で作っていただいたおにぎり3個などの食料。カメラに双眼鏡にルーペなどの観察用具。

 

 おーし ゆくぜ ・・・と、どんどこ どんどこ上がり始めたら、その急峻な山道に、すぐにバテまして、ゼイゼイ ハアハア (*´Д`) 汗がドーっと吹き出し、お水をがぶがぶ・・・心臓ドキドキ

「あぁ、これはいかん。ゆっくり上らなくちゃいけないんだわ。そういえば、以前、職場の山好きな女性が、ものすごくゆっくりお寺の200段ぐらいの階段をのぼっていたなぁ・・・」と、思い出し、小股で、段差の低いところを選んで歩いてみました。

 続ける前に、上の写真を解説します。

乳房山(ちぶさやま)登山道入り口。登山口は2か所あって、こちらから時計回りに登って下りると、比較的楽なのだそう。

左にある木箱は、小笠原国立公園を守るための、足の裏や服の表面をきれいにする道具が入れてあります。登山前後に、敷いてある青いすのこだわしの上で、ゴシゴシするのです。

 

 いざ!しゅっぱぁーつ!! と思った瞬間、すぐかたつむりを見つけました。「あぁ、ここでもう会えたから、頂上まで行けなくてもいいな。」とか思っちゃいました。

 

 母島は、とにかく、集落からすぐに急こう配で上っていくので、たいへんです

これはリュウゼツランでしょうか??? 登山口からまもなく両側がこんな感じで、圧倒されました。

 海の近くは、`林’ という感じでしたが、乳房山登山は、`森’ でした!

 こういうのって、取り囲まれると、怖い感じです 妖怪伝説っていうのがありますが、月夜の夜陰にこれを見たら、ほんと、`お化け’ に見えちゃうと思います       とにかく、植物の背が高い!

 誰もいないひとりぼっち・・・体中がビリビリ緊張状態でしたよ~ 息を止めちゃいけない!と、落ち着いて歩を進めます。

 木の表面も、三浦半島では見たことがないもの。でも、とってもきれい。

登っていると、道の脇の草の下で、カサカサッ カサカサッ と、一歩歩くごとに、なにか生き物たちが逃げる音が聞こえて、ドキドキします(標高が上がると、聞こえなくなった)>

 2か所、このような大穴がありました。火山性の土壌ですので、お水が入って崩れ気味なのか・・・???

これは、人間が作った、超大穴なのですが、何だと思いますか?

ひっどいことするなぁ とムッとしたお良し。そのわけは・・・

 コンニャロ コンニャロ

 

あ、マルハチ という木は、写真の真ん中に写っていますが、表面の模様が、〇にハ と書いてあるように見えるからですって、ほんとにそう見える、きれいな木です。

 汗びっしょりで登っていくと、開けた場所に出ました。

ときどき「登山口から何メートル、頂上まで何キロ」とかいう案内板が立っているのですが、私、この時ほど、頂上までの2.3kmっていうのが長かったことは過去にありませんでした 

 ときどき家で、海岸を5kmウォーキングしていて、海岸だから折り返し地点の2.5kmの場所が見えているのですよ。それを思い出すと、2.3kmという頂上は、たいしたことない( ^ω^)・・・と甘く考えていたのです。

なのに・・・「えーっ!まだ300mしか来てないのぉ」とか、「えええーっまぁーだ中間点なのぉ あと1.2kmって・・・だいぶ来たよぉ・・・これでまだ半分~ かんべんしてよ」 の連続攻撃

 途中の開けた場所からの眺め。前日に、海岸地帯から見た‘向島’ が小さく見えていました。  

もう、お水飲みっぱなし!汗ふきっぱなし!目に、日焼け止め入りの汗が入って、痛い痛い痛いー!!!!!

サングラスが曇り、前が見えないぃー!!!!! 曇り止め対策をしたメガネのほうのレンズはクリアで、その威力に助けられました。

体感気温はそんなに高くないのに、汗びっしょり 

 たしかに湿度は高いのか、菌類がそこらじゅうに・・・

 3cmぐらいの可愛いキノコ。

 まだ中間点に達しない所に、まるで巨人のようなガジュマルの木?に囲まれた広場がありました。

そこにはこのようなお茶碗が伏せてあったので、「ハハジマメグロの水場かな?・・・それにしてはちょっと・・・?違うかも・・・。でもいいや。」と、持っていた自分の水を分けてあげることにしました。

 ここは、全体写真を撮らなかったのが不思議なのですが、ちょっと圧倒されてしまう景色で、何メートルぐらいあったのだろう??? とにかく巨大な枝ぶりの木で囲まれた・・・それはあたかも神様が私のまわりに立っているような、畏敬の念がうわぁーっと押し寄せてくるような、薄暗い、不思議空間でした。

 

 そこを抜けるには、このように巨木神様の足元を通らなくてはなりません。

「神様、通していただきます、すみません・・・。」

 数メートル続く・・・・・・・・・・

 そこを脱けると、ご褒美処が現れます

母島にしか生息していない、目のまわりが黒い`ハハジマメグロ’ の水場です。母島の、自然を守っている人たちが用意してくださっているのだと思いますが、お水が入った2リットルのペットボトルが何本も置いてあり、左上に写っている`お皿’ に水が入っていない場合は、登山者が入れてあげる!ということになっているのです。で、私も、そうしました。だって、このとき小笠原諸島は渇水状態で、お皿の中には枯葉とほこりしか入っていなかったのです。

お水を注ぐと、これまでの経験上、お良し宅まわりでも、バケツの水を替えただけで、すぐ後ろにスズメやネコが寄ってくるので、このときも「お良しのことを見てて、すぐ来るな」と感じ、「ほらよ!」とか言いながら、その場をちょっと離れました。

すると・・・

 3mぐらいしか離れていないんですよ!メジロではなく、目のまわりが黒い`ハハジマメグロ’ ちゃんが、次々にcome come everybody!!!!!  大きさは、メジロより一回り大きいぐらいです。やさしいきれいな声で鳴いていました。

 水浴び~ 嬉しそう~ かわゆい~

あとで聞いた話によると、鳥は水浴びして羽根を洗わないと、ダニがついて死んじゃうんですって。

そして、入れ代わり立ち代わりメグロたちが来ていましたが、家族でないと、一緒にここに下りないんですって。他の家族は、上の方で順番待ちしているんだそうです。たしかに、お良しのまわりは、お水を入れてから、急ににぎやかな雰囲気の森になりました。

 

 この メグロの水場 を過ぎてから中間地点にたどり着き、しばらく休憩

 アップで撮ってみました。双眼鏡で、しばらく見とれる景色でした

 またまた延々と続くように感じられる、このような登山道を、もう、引き返すことなど考えもせず、ひたすら、「コンニャロメー」などと、意味なく頑張りながら一歩一歩登り続けました・・・

道はちゃんとしているので、危なくなく、歩きやすかったです。

 かの有名な「オオタニワタリ」というシダ植物。

むかし聞いた話では、胞子を放出して、どんどん谷の奥の方へ進出していくので、谷を渡る という意味でこういう名とか・・・。

ここからはホントの話 中心に枯れ葉がたまっていますでしょ?これを肥料にして成長し、上へ伸びて、下は腐葉土となり、ほかの着生植物が生育していくそうです。この株は、木の表面に根を下ろしています。暖かい地方では、こういう性質だそうです。

 

 お良し人形も、雨水のように、中心に落っこちましたぁー

(こんな写真を公開して、国立公園レンジャーさんに怒られるかなぁ)

 苔~コッコッコー  柔らかそうに見えますが、触るとそうでもない。けっこうしっかりしていた。標高が上がるにつれ、たくさんありました。

 大きな、空飛ぶじゅうたん みたいなシダも辺り一帯に。

 あぎゃーん こんな鉄の階段が2カ所ありました。軍手をしていてよかったです 力ちから

 行く手の頭の上に、タニワタリや、苔の岩・根。

 ますます道が狭くなってきたーーー! 山の上も、赤い大地です。

 

・・・・・・

 

なんか、また、開けた所に出たなー・・・。まだ頂上じゃないんだろううなぁ・・・

 

おおおー!

やったぁー!


  なんだ・・・着いた・・・ ガクーッ。来れたじゃーん、私・・・。

おーっ!万歳バンザイ 頂上だぁー、すごーい、来た来たぁ!

荷物を肩から下ろし、双眼鏡とカメラを持って、すぐそばの展望デッキへ。

北側、石門崎方面。 なぁーんも見えなーい。

 南側。常に霧が猛スピードで流れていて、ときおりチラッと見える。

ここは、大崩湾という母島最大の半円形の湾です。

もし、見えたらこんな感じですって

小笠原村公式サイト を参照

 

 お宿がある集落方面も、真っ白白!

ここに到着してまもなく、下の方から話し声が聞こえてきて、「だれか登ってくるな。どんな人だろう???」と、ちょっと不安になり、思い切ってこちらから下へ向かって「こんにちわー!」と声をかけてみました。

 すると顔を出したのはお若い男性と女性で、すぐにうちとけて話をしました。

男性は、なんと!お良しと同じ 横須賀市出身の方で、お互いにビックリ。

「カタツムリいたぁー!!」というので見てみたら

 およよよ、しっかりした体格のでんでんむし。

頂上に、緑色のトカゲがいまして、男性によると、「カタツムリを食べてしまう外来種のグリーンアノールという生き物。`アノールホイホイ’を仕掛けなくちゃ!」だって お良しは登山口近くで、頭が四角い大きなイモリみたいなトカゲを見ました。

ちょっと、眼下を展望。

 あ、沖港が見えました。ははじま丸がやってきています。

これは望遠で撮っているので、お良しの目には遠くに小さく見えています。

 

 

3人で頂上でお昼ごはんを食べました。

手の込んだ、美味しいおにぎりでした。このたくあんが、絶妙に美味しかったです 大感涙!

 

  若者たちには先に下りていただいて、彼が言った通り、「向こう側の降り口へは遠回りだから、来た道を戻ります。」というのに共感して、時計回りを続ければ新しい景色も見られるだろうけれど、無理しない無理しない!反対向きに歩いても、新しい発見はあるものだ!と、登ってきた道を下りることにしました。先の道に未練もあったのですが、ここは出会ったあの青年の言うとおりにしてみよう、と思いました。見えない力に導かれ・・・

 よし、帰ろう!と下りだした3歩目。  ズルッ!どっでーん!!! 「ああーっ、ころんじゃったぁ!」

お肉が充分ついた私のお尻は、意外に痛くなく、ズボンのお尻もまったく汚れていない。(湿っぽい地面だったのに)

「母島さま、地響き立てちゃって、ごめんなさーい」ってな感じ。気を引き締めて下りないと、危ない、と意識。

 同じ道でも、下り方向に見ると、違った感じに見えます。

 はい!これは、お宿のブログで4月から見知っていた、`ハート型の苔’ です。上るときは気がつきませんでした。帰り道、苔の方から私に声をかけてきまして気がつきました。ブログでは、2月ごろの様子を写真で見せてくれていましたが、5月になって、まるまる太っていましたよ!お見事!!!!! (この小笠原の記事は、6月いっぱいで消しますが、この苔にいたずらしてはいけませんよ。国立公園!・・・たとえ国立公園でなくても、自然の造形は侵害してはいけないとおもいます)

 

 小笠原にも、竹がある。

板状になった根っこ。

 地面には、アリの行列  

登るときに通った、あの神様のいらっしゃる広場。午前中より曇ってきたのか、ますます薄暗く、ほんとうに畏怖・if・畏怖・if・・・ 怖いけれど、`守られている’ という雰囲気でした。丁重に頭を下げ、「末永く、母島のことをお守りください」と祈りました。あのような場所は初めてでした。(たとえば、行ったことはありませんが、比叡山とか・・・どうなのでしょう?)私は、なんとなく、岩手県の早池峰山中にある「早池峰神社」に行ってみたくなりました。母島の乳房山のこの大きな木が囲む場所は、`神域’ にちがいないと感じました。

 上るときも通った開けた場所で、葉の上に小さなカタツムリを見つけました。チラッと見えているお良しの指と比較してみてください。

持っていたルーペで、細密に観察しました。殻の表面の筋も、細かくキレイに見えまして、感動。透けるような殻です。

 上り口から最初の東屋休憩どころでみつけた、くだんの`グリーンアノール’ 。もとは母島にはいなかったらしい。

 ははじま丸が見えるところまで下りてきたー と、喜んだけど、ここからがずいぶんと長い道だった・・・

帰り道は、「わたし、こーんなに登ってきたんだー」と感嘆するほどの道のりでした

これまでの人生で、この登山の2.3kmが最長不倒距離の2.3kmに感じました。

 上りに1時間半、帰りは1時間かかりました。ま、写真を撮り撮りでしたし、ゆっくり上ったし。

 

 朝の登山道入り口に帰ってきて、ちゃんと靴と身体をきれいにし、お山の方向に一礼

無事、登頂、帰還させていただき、どうもありがとうございました。

 タコの木の実が、大好きなパイナップルみたいに笑ってお出迎えしてくれました。

 

 早々に下山し、まだ時間も体力もあったので、ロース記念館に行ってみました

  ここには、小笠原諸島母島の、人々の民俗と歴史が展示されていました。

 ロース石でできた、昔のかまど。

ロース記念館   母島観光協会HPから

 ロース記念館の敷地内にこんな・・・

たしかに、島中のいろいろな木の高い所に、大きな実が鈴なりでした!!

5月下旬、木の実の切り落とし作業が行われたようです(母島観光協会のブログによる)。

 えへへ なぜこの写真??? と思われると思いますが、ここと同じ地名が、お良し宅近所にあるのですー

由来は同じかなー?

 元地の集落内を歩いてみました。下に見えているのは、小・中学校。山々に囲まれています。町の中も、アップダウンがかなりあります

 お宿に帰って、またしても誰よりも早々とお風呂に入り、下着・着替えは充分持っていったのですが、もう汗びっしょりで、しかたなくお洗濯もしました。お良しの部屋の窓だけは、連日、表から洗濯物の満艦飾状態が見えていました。恥ずかしー

 さっぱりパリパリして、ロビーのいつもの席で、まったりとお茶をいただきました。この晩は、行くところがあるのです けっこう疲れが出ていたのですが、美味しくたくさん食べた夕食後、持っていった「ユンケルL」(サトウ製薬のドリンク剤・お良しに激効き!)と、「メイバランス コーヒー味」(明治の、高カロリー栄養乳飲料)をカーッと飲んで、ふらふらしながら、とあるところへ、とあることをしに出かけました

 そのことについては、次回に書きます。

 ぐったり疲れて帰ってきて、バターン・・・と、寝ましたが、疲れすぎて、なかなか寝つけなかった・・・

うつらうつらしていて、眠ったのか眠っていないのかわからないまま、

しらじらと、部屋の中が明るくなり、鳥の声がジュクジュクと聞こえてきてから、ちょっと深く眠りました

 

 

  乳房山登山で学んだこと 

 

 ゆっくりと、確実に行動すれば、できるのだ、ということ。自分に自信がつきました

小笠原は素晴らしいところです