ブログのカテゴリー「編隊コレクション」の中で
今までに幾つか紹介してきたパイロットヘルメットですが
これが最後のコレクションしているヘルメット
前回のヘルメット紹介が 2016年9月、朝鮮戦争時代の米海軍 H型を上げたので
同年代の米空軍型 P-4 を紹介してパイロットヘルメットの〆とします
朝鮮戦争から本格的に使われ始めた米軍のパイロットヘルメット
それまでの布製、皮製の飛行帽からハードシェルのヘルメットに変わった
幾つかの試行錯誤的な形態を経て
大戦から続くそれまでのゴーグルではなく、バイザーが固定装備されたヘルメットが P-4B
(P-4A はバイザーはなく、ハードシェルにゴーグルだった)
共産圏のパイロットが、ベトナム戦争の途中までは皮製飛行帽を使っていたのを考えると
かなり早い時機にパイロットの標準装備となったようだ
私のコレクションしている P-4B
実はこのヘルメットがこの姿になるまでには
かなりの手間と時間と、経費がかかりました
最初にこの形のヘルメットを手に入れた時は
ヘルメットのシェルとバイザーのみの中身カラッポ状態だった
それにバイザーには大きな深い傷や多数の小キズが入っていた
そこはプラモで鍛えた磨き術で(笑
鉄ヤスリから耐水ペーパー、コンパウンドを酷使し
見かけの傷はある程度消えたが、バイザー越しの景色は歪んでしまった
何年か過ぎて、米国のショップからデッドストックだった
新品のバイザーのみを仕入れることができた
(サイズによってバイザーの曲線が違うので注意が必要だが)
そのバイザー全体は、プラモの 旧レベル(グンゼ)の水色したマスキング液に似たもので
コーティングされており、ゴツゴツ状態の表面だった
プラモのマスキング液を剥がすドキドキ感と同じ感覚でコーティングを剥がせば
綺麗な輝きが現れた時は笑顔になれたよ(爆
(全ての画像にあるバイザーは、映り込みをボケ処理してます)
酸素マスクは MS22001 、当時の米空海軍の定番酸素マスク
さらに何年かして、酸素マスクのリテンション金具や
インナーのヘッドサスペンションを手に入れることができた
(今では米国のショップでも、こういったパーツを見かけなくなってしまった)
しかしイヤホーンにあたる「ヘッドセット部」や、その電装やコネクター部は欠落したままで
仕方なく市販の安いヘッドフォンを分解して取り付け、雰囲気づくりをしていた
その参考にしたのは下画像の
1983年の 岐阜国際航空宇宙ショー で撮った
三菱製のマーキング入り、空自の P-4 ヘルメットでした
バイザーノブは硬いゴム製? 、それを摘まんで降ろせば
レール下にある四角い穴にノブ下の突起部が入り固定される単純な構造
真上からバイザーガイドレールを撮ってみました
上げるときはノブを手前に少し引っ張ればバネの力で上に跳ね上がる
ヘルメットを被りながら、この動作をすると
バイザーが上がった時にけっこう大きな音と振動、さらに衝撃も
上に上げたバイザーのストッパーには遊び巾があるので
首を前後に動かしたり、Gのかかり具合によってはカタカタ煩かったかも
その為かわからないが、当時の写真を見ると
バイザーを下げたPさんがほとんどだわ(笑
何年かして、電装周りはマトモだが、バイザーやヘッドサスペンションが欠落している
シェルのみの P-4 を、米国のショップでみつけた
そいつに今までのパーツを移植し、ペイントを終えてこの姿に落ち着いた
左の黄色い囲みの中が、酸素マスク等からのマイクコネクター部
皮製なのは時代だとは思うが、上手く整形できるものだ
右の囲みはマイクとヘッドセットのコードがまとめられ外部コネクターへ
まぁ、サープラス ショップは大抵こうやって
軍から廃棄の為に一部を故意に破壊されたりしているヘルメットを幾つか使い
ひとつのヘルメットとして蘇らせ販売している
でもご時勢か、綺麗に再生していた英国や米国ショップはいつのまにか閉店してしまった
いまでも元気に営業してるのは欧米でも数軒のみになっている
再生はご自分でどうぞ~ 的に、ガラクタみたいなヘルメットを販売している店もある
ヘッドセットは伸び縮みする薄いゴム? 布?でシェルに付けられている
この P-4 型は航空自衛隊でも創設時代から使われてきたヘルメット
国内でもライセンス生産され P-4J (Japan) の呼称で普及
酸素マスクのT型リテンションに合わせ、受け金具が付いたり
後にはバイザー部にカバーが付いた派生型までも登場する
自分がマニアとして歩み始めた頃は、こいつが現役のヘルメットだった
当時新鋭のファントムや マルヨンのPさんも P-4J を纏っていた
パイロットヘルメットと言ったら、一番最初に浮かぶのがこの P-4
そう、昔から憧れのヘルメットだった
そういえば7月末、自衛隊で不要になった装備品の一部を公的オークションにかけたけど
若い頃なら、ウィルス感染のリスクがあっても
「なんとしても出席したい! 絶対に手に入れたい!」と思ったろうが
今ではそんな ズク はないし原資もない(笑
しかし、あんな高値になるとは思わなかった
パイロットヘルメットのセットが 66万円とはな
30万円くらいにはなると予想してたが・・・
興味の無い方からみれば金額に腰を抜かしそうだが
工芸品や芸術品も興味が無ければただのモノ
今回は不要の廃棄品でも、マニアには饒舌品
次回はファントムの機首部(コックピット後ろまで)丸ごと、あたりも出したら売れるかも
欧米では結構出ているんだがな~ 買えないけど(笑
今までに幾つか紹介してきたパイロットヘルメットですが
これが最後のコレクションしているヘルメット
前回のヘルメット紹介が 2016年9月、朝鮮戦争時代の米海軍 H型を上げたので
同年代の米空軍型 P-4 を紹介してパイロットヘルメットの〆とします
朝鮮戦争から本格的に使われ始めた米軍のパイロットヘルメット
それまでの布製、皮製の飛行帽からハードシェルのヘルメットに変わった
幾つかの試行錯誤的な形態を経て
大戦から続くそれまでのゴーグルではなく、バイザーが固定装備されたヘルメットが P-4B
(P-4A はバイザーはなく、ハードシェルにゴーグルだった)
共産圏のパイロットが、ベトナム戦争の途中までは皮製飛行帽を使っていたのを考えると
かなり早い時機にパイロットの標準装備となったようだ
私のコレクションしている P-4B
実はこのヘルメットがこの姿になるまでには
かなりの手間と時間と、経費がかかりました
最初にこの形のヘルメットを手に入れた時は
ヘルメットのシェルとバイザーのみの中身カラッポ状態だった
それにバイザーには大きな深い傷や多数の小キズが入っていた
そこはプラモで鍛えた磨き術で(笑
鉄ヤスリから耐水ペーパー、コンパウンドを酷使し
見かけの傷はある程度消えたが、バイザー越しの景色は歪んでしまった
何年か過ぎて、米国のショップからデッドストックだった
新品のバイザーのみを仕入れることができた
(サイズによってバイザーの曲線が違うので注意が必要だが)
そのバイザー全体は、プラモの 旧レベル(グンゼ)の水色したマスキング液に似たもので
コーティングされており、ゴツゴツ状態の表面だった
プラモのマスキング液を剥がすドキドキ感と同じ感覚でコーティングを剥がせば
綺麗な輝きが現れた時は笑顔になれたよ(爆
(全ての画像にあるバイザーは、映り込みをボケ処理してます)
酸素マスクは MS22001 、当時の米空海軍の定番酸素マスク
さらに何年かして、酸素マスクのリテンション金具や
インナーのヘッドサスペンションを手に入れることができた
(今では米国のショップでも、こういったパーツを見かけなくなってしまった)
しかしイヤホーンにあたる「ヘッドセット部」や、その電装やコネクター部は欠落したままで
仕方なく市販の安いヘッドフォンを分解して取り付け、雰囲気づくりをしていた
その参考にしたのは下画像の
1983年の 岐阜国際航空宇宙ショー で撮った
三菱製のマーキング入り、空自の P-4 ヘルメットでした
バイザーノブは硬いゴム製? 、それを摘まんで降ろせば
レール下にある四角い穴にノブ下の突起部が入り固定される単純な構造
真上からバイザーガイドレールを撮ってみました
上げるときはノブを手前に少し引っ張ればバネの力で上に跳ね上がる
ヘルメットを被りながら、この動作をすると
バイザーが上がった時にけっこう大きな音と振動、さらに衝撃も
上に上げたバイザーのストッパーには遊び巾があるので
首を前後に動かしたり、Gのかかり具合によってはカタカタ煩かったかも
その為かわからないが、当時の写真を見ると
バイザーを下げたPさんがほとんどだわ(笑
何年かして、電装周りはマトモだが、バイザーやヘッドサスペンションが欠落している
シェルのみの P-4 を、米国のショップでみつけた
そいつに今までのパーツを移植し、ペイントを終えてこの姿に落ち着いた
左の黄色い囲みの中が、酸素マスク等からのマイクコネクター部
皮製なのは時代だとは思うが、上手く整形できるものだ
右の囲みはマイクとヘッドセットのコードがまとめられ外部コネクターへ
まぁ、サープラス ショップは大抵こうやって
軍から廃棄の為に一部を故意に破壊されたりしているヘルメットを幾つか使い
ひとつのヘルメットとして蘇らせ販売している
でもご時勢か、綺麗に再生していた英国や米国ショップはいつのまにか閉店してしまった
いまでも元気に営業してるのは欧米でも数軒のみになっている
再生はご自分でどうぞ~ 的に、ガラクタみたいなヘルメットを販売している店もある
ヘッドセットは伸び縮みする薄いゴム? 布?でシェルに付けられている
この P-4 型は航空自衛隊でも創設時代から使われてきたヘルメット
国内でもライセンス生産され P-4J (Japan) の呼称で普及
酸素マスクのT型リテンションに合わせ、受け金具が付いたり
後にはバイザー部にカバーが付いた派生型までも登場する
自分がマニアとして歩み始めた頃は、こいつが現役のヘルメットだった
当時新鋭のファントムや マルヨンのPさんも P-4J を纏っていた
パイロットヘルメットと言ったら、一番最初に浮かぶのがこの P-4
そう、昔から憧れのヘルメットだった
そういえば7月末、自衛隊で不要になった装備品の一部を公的オークションにかけたけど
若い頃なら、ウィルス感染のリスクがあっても
「なんとしても出席したい! 絶対に手に入れたい!」と思ったろうが
今ではそんな ズク はないし原資もない(笑
しかし、あんな高値になるとは思わなかった
パイロットヘルメットのセットが 66万円とはな
30万円くらいにはなると予想してたが・・・
興味の無い方からみれば金額に腰を抜かしそうだが
工芸品や芸術品も興味が無ければただのモノ
今回は不要の廃棄品でも、マニアには饒舌品
次回はファントムの機首部(コックピット後ろまで)丸ごと、あたりも出したら売れるかも
欧米では結構出ているんだがな~ 買えないけど(笑
このヘルメットにオレンジ色のフライトスーツ・・
ハチロク、マルヨン、ファントムにはこれが似合いますね。
1/72でパイロットフィギュアの良いのが欲しいですね。
確かに今回はご祝儀相場もあるのでしょうが
もし、次回も行われるようなら落札予想金額は上がってしまいますね。
私はコレクターから足を洗ったとは書いてますが
ヘルメットは今でも気になる物品で、1~2年ほど前にも
海外にオーダーしたことがありました。
ところが、以前は普通に購入できたショップでしたが
テロリスト等へ流れることを嫌い海外へのヘルメット販売は止めているとの返事。
買っちゃダメよ! ということかと諦めた事も。
家族からは、死ぬ前に処分しておいてよね。
とキツク言われてはいても、なかなかできません(笑
そうそう、ベトナム戦争あたりから以前の型のヘル
最近は海外でも相場が上がってきてますね。
昭和の空自パイロットのフィギュアー、1/72で欲しいですよね!
プラモに付随では限界があるし、今なら当然 3Dプリンタもんでしょうが
海外ではイイモンが出てはいますが、自衛隊関連は皆無で・・・。
国内はこれからの発展市場なんですが、自分が作れるうちに出てくるのかな。
3Dプリンタに興味はありますが、年齢的に手が出せない(笑