１２月２７日（月） 大掃除 １

　”今年の可燃ごみの日は、今日のほかにあと一日ある。
どこでも掃除をやっているのだろう、みな大きな袋を持って通って行く。
　近所のＫ氏と庭先で立ち話中、「影が画になるね」と言われ、撮っとこ。

　（高い代償 1）

　　冬の日本海を竜飛崎あたりから撮り下る。
　長年夢のように思っていたことを実行に移そう。
　その為には１１月中に年賀状は済ませよう。
　その前にＰＣの印刷が思わしくないから、ＯＳを再インストール。
　　悪夢はそこで起こった。１１月１６日夜。
　昨年の１１月からの一年間のデータをすべて消してしまったのだ。
　
　

大掃除 ２

　”家を開け払って、邪魔物は外に出して日に当て、
窓拭き、壁拭き、エトセトラ。
最初は手順ややり方をめぐってカミサンのバッシングを受けるが、
しばらくやっていると呼吸があってくる。そういうものさ。”

　（高い代償 ２）

　データ復旧サービスの会社に持ち込んで、三日後に電話があった。
かなり重症だから、データがどれだけ取り出せるか調査にあと二週間はかかるという。
お金もそれなりだ。もしその時間かけて私がいらないと言ったらその仕事が無駄になってしまう。
どうするかの電話であった。
　苦しい決断だ。惜しい写真は二、三枚しかない。たとえ消しても私以外は誰も困らない。
でも助かる可能性もあると言われれば、見殺すのも苦しい決断だ。
近くで渋い顔をしているカミサンの顔を見ながら、仕事を頼むことにした。

大掃除 ３

　”おいしくなあれ！。
大根を薄切りにして、日に干してしなっとさせ、
ユズを巻き込んで甘酢に漬けるという。
「手きれいだったらひっくり返しておいて」。
ガラス拭きした手だけど、今乾いてるから。”

　（高い代償 3）

　時間は意外とかかって一か月以上たった１２月２４日夜、
外付けハードディスクに入れられたデータが届いた。
　私は鳥の写真はＪＰＥＧで、そのほかの写真はＲＡＷで撮っている。
フォルダーはすべて壊れていて、写真はサムネール形式で出力される。
ＲＡＷデータは１８，８１５枚。ＪＰＥＧは１９万２千ファイルあるという。
ＪＰＥＧは、インターネットを見た時の写真なども取り込んでいるみたいだ。
　ここからが第二の苦悩の始まりだ。

大掃除 ４

　”我が家には、金はなくても金の成る木ならあるぞ！。
今年だったか、この木に花が咲いた。
良いことあるかと思ったが、逆出費の年になってしまった。”

　（高い代償 ４）

　１日に１万８千枚の写真を撮って、ブラウザソフトで見た人がいるだろうか。
画面いっぱいに広がった、１万８千画素の素子の一粒一粒を見ているようだ。
マウスでクリックしても小さすぎて反応してくれない。
　５００枚ほどを別のフォルダーにコピーしてようやく画像が確認出来た。
ところが必ずしも日付順に並んでいない。画はしっかり見えるが、
現像するとデータが壊れていますとＪＰＥＧ変換できない写真もかなり入っている。

大掃除 ５

　”昼まで目いっぱいやって、植木鉢を家に入れて。ホッ！
今日はこれから年賀状の写真探しだ。”

　（高い代償 ５）

「年賀状まだ？」カミサンの催促をよそに孤独な戦いは続くのでした。
こんなことは今年で厄払いしてしまいたい。反省しなくちゃと思ったことはいっぱいある。
　夢の旅行は文字通り夢になり、あのお金は返ってこない。
日本海はおろか、ヨーロッパ８日間だって行けたのに。あー！。
　来年が良い年になりますように。