朝、年賀状の書き忘れに気づいてPCに座っていた。
「帰省ラッシュがピークを迎えています」、なんてラジオの放送を聞きながら、
それでも帰らねばならぬと、
ラッシュに突っ込んで行った若かりし頃をふと懐かしく思う。
窓いっぱいの冬の日が注いでいる。
「ちょっと」。二階から声がする。
無視していると下りてきた。「そんなことやってるの、ちょっと来て」。
寝室の本箱やタンスの上や脇にいっぱい物がある。
全部下ろしてはたきをかけて、不要物の処分だ。
カミサンが、「こんなものが出て来た」。
信州で勤めていた頃の独身最後の年の会社のカレンダー。
物持ちが良すぎる。
結局大掃除なんだ。
何が大変って、捨てる捨てないの判断を下すのが一番難しい。
若いころの健康診断の結果がずっと残ってた。
カメラ雑誌も一年分と決めていたが増えてしまった。
捨てると決まったらあとは切り刻んだりするだけ、落ち付ける時間だ。
全部どけて、はたきをかけたら、カミサンも気が納まったか、「無理に捨てなくても良いよ」。