マーチャンの写真日記(今を感じながら)

ついに退職の日が来ました。
この先どんな生活が展開していくのやら。
趣味の写真を中心に、つづってみたいと思います。

  12月13日(日)  手術付き添い  

2015年12月13日 | Weblog

12月10日。

諏訪赤十字病院、五階デイルームは

諏訪湖を一望する見晴しが最高の場所です。

対岸の向こうには雪に輝く北アルプスが見えるのですが、

この日は前日までの晴れと打って変わって盆地は終日雲に覆われていた。

「手術は午後4時半までを予定しています」。

つき添いは5階のエレベータまでだ。

緊急連絡用にPHSを渡されて、

手術が終わるまで建物の中に居るように言われた。

朝8時半に病院入りして、終日ほとんどをこのデイルームで過ごした。

長い待ち時間に、カミさんを残して私は短時間でも諏訪湖畔を撮り歩くこともできる。

と思っていたが、曇天の事もあってか、外に出る気持ちになれなかった。

 身内の手術が決まったのは1ヶ月ちょっと前の事だった。

このまま放置した場合の事。手術を行うリスクについて。

医師の説明は淡々と進み、予定のごとく手術の道を選んだ。

手術が近づき具体的になるにつれ、この手術が大変なものであることを実感した。

肋骨を外して、心臓を止めて人工心臓に(そうしないと手術は出来ない)。

全身麻酔は自力で呼吸できなくなるので肺に管を入れて空気を送る。

脳梗塞のリスク。細菌感染のリスク・・。 本人ならずとも緊張が高まります。

でもこんな閉じ込められた空間だから出来たのかもしれない。収穫があった。

カミさんが待ち時間にと持ってきた「火花」を読み切ったことだ。

良い本を読んだという気持ちになれた。

実に真面目な本だ。真面目すぎるくらいに純粋な切なさも感じる。

お笑いという芸人の世界を舞台にしているが、

お笑いとはを追及して、地獄まで見てしまう人。

才能があるからといって報われず、努力したからといって報われず。

常に自分の居場所を模索してもがく。

誰もが抱く、社会での自分探しと立ち位置探し。

普遍性のある問題がテーマになっていると思いました。

4時半ちょうどに、PHSが鳴った。

手術が終わってICUで面会できるという。

チューブだらけの当人が居た。

おびただしい数の計器モニターが点滅している。

「出血も少なく、輸血はしませんでした」。「心拍も良いですよ」。

「明日の午前中には意識が戻ると思います」。

長い一日の肩の荷がひとまず降りた。

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   諏訪湖のオオワシ 「グル」 今季も(1)

2015年12月13日 | Weblog

”オオワシ”

12月11日。

病院の集中治療室の面会は12時30分~13時15分までだ。

午前中には麻酔から覚めるというので昼に病院へ向かっていた。

「あっ、カメラマンがいる!」。

その一言ですべてが通じる。

オオワシの愛称「グル」が今年も来たんだ。

急いで湖畔へハンドルを切った。

病院への時間はまだ余裕がある、ここで時間調整。

以前はクリスマス頃に来ていたのに、昨年は12月7日頃と大変早かった。

今年は9日頃来てたんじゃないかと皆の話。

身内が大変な時にのんきなと思われるかもしれませんが、

大変だ、だけの行き来で済ませたくない。必ず他の目的も入れる。

それが私の元気の源。

病院の面会が終わったらまた来よう。

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    オオワシ 「グル」-2

2015年12月13日 | Weblog

 病院の面会は短時間しかできない。

口や鼻や首のチューブは取り外され普通の顔をしていた。

当人は午前7時頃目が覚めたという。

目も耳も意識がしっかりしていて、

どこに傷みも感じず不思議な感覚だったと話す。

 しかしその翌日の面会ではあちこちが痛むと愚痴っていた。

薬が切れて手術の傷みが出できたのだ。

これはもう時間が最大の薬と思うしかない。

再び湖畔に来ました。

昼前にいた木にはオオワシはいない、

私たちが居なくなってしばらくして飛んだという。

皆が見失っていた。突然「いた!」と湖上を指さす。

「獲るぞ、獲るぞ」。「あっ、獲らなかった」。

「また突っ込むぞ」。「獲った、でかい!」。

オオワシは対岸の山の背景の中に入るとすぐに見失ってしまうのです。

ようやく私たちの目にも捕らえることが出来た。

かなり大きな魚を捕まえたという。

カラスが執拗に追いかけている。

一生懸命に目で追ったのだけれど、

市街地のビルの裏側に入ったきり出てこなくなってしまった。

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    オオワシ「グル」-3

2015年12月13日 | Weblog

雲が激しく動き、風も強く時々雨も混じる。

地元の人たちが獲物を食べている木を見つけた。

大体いそうな場所の見当がつくのです。

一生懸命に食べていると言います。

その周りにカラスが数十羽の群れでオオワシを牽制してます。

しかし雲が厚く、ますます暗くなってくるのでほとんどの人は帰ってしまった。

私たちと地元の人一人になってしまった。

「あの鳥の近くまで行ってみるかい、ついておいで」。

かくしてこの続きは明日また。

 

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