明日から出かける用事がある。
帰宅したら年も大詰めになっている。
昨日今日と私は絶望的な気持ちでいた。
手つかずの年賀状がいつ終わるのか読めないのです。
カミさんはもう自分の分は済ませてしまった。
年賀状ソフトは毎年買おうと思うのだけど、
のど元過ぎればすぐに忘れてまた一年。
今年、暑中見舞いを頂いた時、
返信用にフリーソフトを使って宛名書きををしたら楽だった。
そうだあのソフトに頼ろう。
でも今からデータ作りから始めるのは
いかにも泥縄でかえって時間がかかるかも知れない。
にもかかわらず、追い詰められた私はこのソフトに運命を預けることに決めたのです。
前夜遅くに住所録一覧の入力を済ませた。
初回だけはしっかりチェックしようと、住所録一覧をプリントしようとしたら、
「その機能は製品版でしか使えません」とメッセージ。
やっぱりフリーだから甘くはないのだ。
追い詰められた私にも知恵が出た。
PCの画面をタブレットで撮影して、PCにメール送信。
それをプリントした。 入力ミス無し。
一覧が出来てしまえばそこは機械だ。
私のもっとも苦手な手書きの宛名書きがあっという間に終わったのです。
間違いはあり得ないし。午後二時半には郵便局へ。
いつもは後から作る差出し人リストは最初に出来ている。
せめて宛名位は手書きの方が気持ちがこもる。
もそう思ってやってきました。
でも早くできた分、各自にしっかり添え書きもできました。
途端に体が軽くなって年の瀬の景色が違って見えた。
蔵の壁に映ったシュロの影。 寒風に揺れていました。