月明かりだけで撮る写真。
日光写真ならぬ、月光写真だ。
露出さえかければ肉眼で見えなかった緑色も写ります。
帰ることを忘れる状態になってしまった。
三度ほど場所を変えて、時間は午前零時を回ってしまった。
一応カミサンにはメールを入れたが、もう気づいてもらえる時間ではなかった。
この日の写真はまたいつか。
”朝のクジャクサボテン”
昨日のこと。
「今夜、咲くね」。
「今年は撮らない」
「あの植木鉢のリングを外すかしないと撮れないよ」
「そんなこと言ったって」。
つぼみはちょうど鉢のリングの高さで、しかも内側を向いていたのだ。
花の運が悪かったと思うしかない。
でも気がついたら花は支柱のリングから外に向かって咲いているではないか。
なんという花の生命力。
感嘆の気持ちを込めて撮っていると。
カミさんが、「私、動かしたんだよ」。
勝手に感動していた私。
”前夜のクジャクサボテン”
話は前で終わるはずがもう一つ。
昨夜、PCを消して寝ようとした。
気が付くと花がこちらを向いて開いている。
カミさんが細工したとも知らず私は、
自力で、こちらを向いたのだと思い、
これなら撮ってやろうという気になった。
しかし室内の蛍光灯下では、どんなにあがいても、
翌朝太陽光で撮った写真にはかなわない。
だから、手持ちでチョイ撮りのつもりだった。
APS-Cのミラーレスカメラに、フィルム換算45mmマクロをつけた。
ふと、カメラ機能にマルチショットして、カメラ内で合成して
ノイズの少ない写真を出力する機能があることを思い出した。
こんな時こそと使ってみたのが、↑ と ↓ の写真です。
ISO 3200、F5.6、1/30秒。 シャッターがカシャカシャと3回切れた。
そこそこ色味はきれいです。
”大谷地湿原”(4月29日)最終回
戸隠森林植物園からの帰りは、ここにに寄るようにしている。
20分ほど走るだろうか、標高も下がって春らしさが増す。
↓ (カミサン作マーク) リュウキンカも群生していて見頃です。
水芭蕉もすくすく育ったようです。 成熟した美しさ。
”リュウキンカ”
”アズマイチゲ”
道路の反対側にも湿原が広がっています。
どうやら、戸隠への道路がこの湿原を横切ってしまったようです。
水路はつながっていますが、反対側は木道等は一切整備されておらず、
道路から眺めるだけ。
人に見えない所でもいっぱい咲いている予感。 それも良しか。
”戸隠森林植物園” ↑ (カミサン作マーク)
関東の我が家周辺では、早い茶摘みが始まるかというとき。
春のさまざまの場面をタイムカプセルのように旅する。
「春を縦切り」する旅です。
期待の景色には気持ち早かったが、
早いか遅いかは人間の都合。
今の時期しか見られない風景です。