野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

Armistice Day

2011-11-12 23:45:44 | 音楽
日本の日付で11月12日、アメリカでは11月11日。

これは高校生になって、お小遣いをためてやっと買ったLPレコードです。

11月11日にポール・サイモンのアルバムPAUL SIMON
これが分かる人はポール・サイモンに相当かぶれています。
重症と思われます。一度お医者さんへ受診されてみては?

アメリカではこの日はVeteran's Dayつまり退役軍人の日ということになっています。
一方ではArmistice Dayとも言い、1918年の第一次世界大戦の終戦記念の日でもあります。
さらに1926年には休戦記念日となりました。
Veteran's Dayは1954年に第二次世界大戦、朝鮮戦争で奉仕した全ての軍人を感謝する日ということになったそうです。

ポール・サイモンはこのアルバムでArmistice Dayという曲を歌っています。
どのような意味でこの曲名になったかは分かりませんが、
1970年頃に民主党の大統領候補だったマクガバンの支援活動などを行っていたことを考えれば、
当時のアメリカの政治的な背景を、彼特有のアイロニーたっぷりに歌い上げただろうということは想像に難くありません。
結局、マクガバン候補は共和党のニクソンに敗北してしまうのですが・・・。

Oh I'm weary from waiting
In Washington D.C
I'm coming to see my Congressman
But he's avoiding me
Weary from waitig down in Washinton D.C

Oh Congresswoman
Won't you tell that Congressman
I've waiting such a long time
I've about waited all I can
Oh Congresswoman
Won't you tell that Congressman

曲の後半、ポールはこの詩を力強くシャウトして歌い上げています。

中学2年生のとき、深夜FMラジオから流れてきた全くの新世界。
オープンのDチューニングによるブルース、
13歳だった自分はDチューニングも分からず、開放弦の音からその変則チューニングを見つけこの曲をコピーしました。
あれから三十数年が経ち、いくぶん症状も和らぎあの頃のようなのめりこみは無くなったものの、
やはりアルバムを聞き返せば、青かった当時の自分の感性が呼び戻されます。
40年も前に作られたアルバムで、多少の古さを感じさせることは否定のしようもありません。
しかし、全曲を通じて最もポール・サイモンらしいこのアルバムは、自分にとって現在でも燦然と輝く珠玉の一枚なのであります。