野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

平ヶ岳のその2

2012-09-10 21:40:08 | 山歩き・山の写真
その1の続き、2日目の夜明けです。
前夜テント場を覆っていたガスもいつの間にか晴れ、薄明の中、星が一つひとつ消えていきます。
機材をサブザックに詰め込み平ヶ岳山頂へ向かいます。
山頂からはあまり画になるようなところはないのですが、南から東にかけての展望を写真にとっておきたい思いはあります。
さて、日の出前に撮影のポジションを決めます。
南東側に広がる大雪田付近で、夜明けの山々を撮影することにします。

太陽が昇ってきました。遠く尾瀬の燧ケ岳が朝日の色に染まっていきます。
さらに遠くには右側から根名草山、日光表連山、燧ケ岳を挟んで帝釈山、田代山、が見えます。


だんだん日も高くなって来たところで、太陽を入れて雪田のスプーンカットを入れて(汚いですが)。
太陽の下の平らな山並みは会津駒ケ岳ですね。


南に目を転じれば、足元からの尾根が尾瀬の大白沢山、景鶴山まで続いています。
さらに遠く東より日光白根山、錫ヶ岳、さらに遠く皇海山が、大きく尾瀬の西の端、至仏山そして遠く上州武尊山が見えます。


山頂の木道を西に進んだ所にある池塘の向こうには遠く越後三山が見えます。

池塘の周りの草原の色がオリジナルのフィルムのようにきれいに出ませんね。

日も高くなってしまうと写真にはならないので、池ノ岳に移り今度は平ヶ岳を撮ります。


先日紹介した一面キンコウカが咲いていた写真とほぼ同じポジションからの平ヶ岳です。
この頃はキンコウカにはまだ早いようで、小さな池塘の周りにはワタスゲがちらほらあるのみでした。


これも先日紹介した朝日を受けた平ヶ岳と同じポジションからです。
平凡な記念撮影になってしまいます。遠く大白沢山その向こうに大きく至仏山が、さらに遠く上州武尊山が見えます。


帰りの長い道中を考え、昼過ぎに平ヶ岳を後にしました。

このときの高山のお花です。
ツルコケモモ 実はクランベリーになります。


同じく 丹後山避難小屋脇の湿地にもありますね。
6月に冬越しのベリーを食べましたが、美味い!ちょっぴりウメボシの様でもありましたが・・・。


ヒメシャクナゲ


ヒメシャクナゲ ころころとちっちゃくて愛らしいね。


トキソウ 池ノ岳木道脇の湿原


トキソウ ガスの中で撮ったので青みがかっています。
以前、夕暮れ近く田代山で見たトキソウは朱鷺色をしていてとても美しかったよ。


チングルマ ハナよりも風車みたいになった実のほうが知られてますね。


キンコウカとタテヤマリンドウ キンコウカにはまだ早かったですね。


平ヶ岳シリーズ、長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
お礼にこのときのベストショットを大きめの写真でどうぞ。

NikonF3 Ai-MicroNIKKOR 105mm F8S 1/125sec

左のほうのちっちゃなピーク、キューピーマヨネーズを27年前に忘れてきました。
ひとり丹後山までの縦走時のこと、ぼくのあのチューピーどうなったかな?

こうやって過去の山歩きを詳細に思い起こすことで、登山欲が大いに沸いてきますね。
目標はこの秋に平ヶ岳に再び撮影に訪れることです。

午前0時登山開始→午前5時池ノ岳到着→午後5時玉子石出発→午後9時登山口着
こんな感じで計画しています。
今週末もトレーニングに行きますよ。