野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

平ヶ岳のその1

2012-09-07 21:20:24 | 山歩き・山の写真
以前登ったときに撮影した平ヶ岳の写真を整理しました。
これは10年くらい前の7月の20日頃の、土日を利用して一泊で行った時のものです。
例のごとく金曜日の夜に家を出て、麓に着いたのは曜日が土曜になる頃でした。
仮眠を取らずに午前0時半頃の出発、早朝にテント場に着くようにします。
このときの機材は、マミヤ6x6に交換レンズ3本、NikonF3に20mm、24mm、35mmにMaicro105mmと交換レンズ4本そしてジッツオの三脚です。
一泊だけなのでザックは軽い軽いでハイペースで登りました。

午前2時頃です。お天気もよく満天の星空を期待していたのですが、なんとなく透明度があまりよろしくありません。
遠くに尾瀬の燧ケ岳が下弦の月明かりのもとシルエットになっていたので、長時間露出で撮りました。


午前3時前には鷹巣尾根に出ました。
薄明が始まりかけ辺りがだんだんと見やすくなってきたのでさらにペースをあげます。
夜明け前、奥会津の山々がオレンジ色になった空にシルエットとなって浮かび上がってきました。

午前4時過ぎ、最初の水場でテント泊していた大学生パーティーに出会いました。
女子大生に「わ~速い(早い)」褒められました。かっこよく見えたのに違いありません。
ペースはさらに上がりました。(うそです)
残念ながら日の出は樹林帯の中で迎えることになり、池ノ岳への最後の草付を登る頃には、無情にもガスに覆われてしまいました。

午前6時、テント場に到着です。
先行の人たちがまだテントを張っていたので、撤収するまで近くで時間をつぶしていました。
その後もガスは一向に晴れることは無く、テントの中で朝寝をしたり近くで木道を行くおっさんを撮ったりしてさらに時間つぶしです。


夕方近く晩飯の準備をしていると、テントの外側が急に明るくなってきました。
急速にガスが晴れて行き、見る見るうちに青空へと変わっていきます。
急いで撮影機材を準備し表へ飛び出し玉子石へ向かいました。
ここでの日暮れを撮ることは、今回の最も優先される目的だったのです。

さて、光の具合は日没に向けてどんどんファンタスティックになっていきます。
玉子石の背後に広がる池塘群も美しくなってきました。


さらにその向こうに続く県境(上越国境)の尾根が美しく染まっていきます。

剣ヶ倉岳から下藤原山へ続く尾根、そして遠く大水上山から丹後山へ続く尾根が美しく見えます。

時間の経過とともに、雲が動き色彩も微妙に変化していきます。

遠くに大きく中ノ岳から越後駒ケ岳への尾根、手前には大水上から兎岳そして荒沢岳へと続く尾根が見えます。

東に目を向ければ、徐々に赤みを失っていく積乱雲に燧ケ岳が見えます。


日も暮れました。駒ケ岳を覆っていた雲も取れました。
 
美しいなぁ~、
登山の苦労の報われる瞬間です。
さて美しい夕暮れもおしまいです。この日の撮影もこれでおしまい。
後はテントに戻って楽しい晩飯、そして夢を見るのみ、明日は晴れになれよ!って。

夜も更けてきたころ再びガスに覆われてしまいました。
さて、翌朝はどうなったのかな? 続きはまたあとで!