野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

銀山平から皇海山

2012-09-17 19:03:23 | 山歩き・山の写真
この土曜日もトレーニングです。
膝の不安もありますが、今回はなるべく長時間歩くことの出来るコースを行くことにします。
あまり遠くなくガソリンの消費量が少なくてすむ、ということで足尾にします。
以前からぜひ登ってみたいと思っていた皇海山を目指してみます。
目標は
銀山平→庚申山→鋸山→皇海山→鋸山→六林班峠→銀山平を13時間くらいかな。


銀山平を5時20分頃出発
土曜日の定番NHKラジオ朝一番を聞きながら、退屈な林道を一の鳥居目指して歩きます。
ひと汗かく頃に一の鳥居に到着、40分の林道歩きでウォームアップ完了。
冷たい沢水を胃袋に詰め込んで庚申山荘を目指します。
ここまで登山者2人に遭遇となりました。

7:00AM
さらにひと汗かいて庚申山荘到着 本日は晴天なり!いつまでもつかな?

この先の長丁場に備え水を計1.5L補給し、しばし休憩します。
ここで先ほど見かけた登山者2人とお話をしてみると、彼らも自分と同じルートを辿ることが分かりました。
お互いの健闘をたたえ、それぞれ出発します。

庚申山へは所々岩の混じる急な登山道を辿ります。
どんどんと高度が上がっていくので、今までと違い展望も利き快適になります。
遠く前袈裟丸山が見えるようになってきました。


庚申山への頂上までは岩壁基部のトラバースになりますが、所々にトリカブトなどの高山の花もあり退屈はしません。


8:15AM
途中、山荘を先に立った登山者に追いつき、一緒に庚申山山頂に到着です。

展望の利かない山頂では証拠写真を撮っておくことにします。

山頂より縦走路を西側に進んだところで、これから向かう山を目に焼き付けておきます。
松木沢から一気にせり上がる皇海山の山容にはいつもながら圧倒されます。遠いな~


皇海山から北に延びる県境の尾根を辿れば、先日歩いた錫ヶ岳が見えます。


さて先が長いので鋸山に向けて二人で出発します。


展望の利くところで近づいてくる皇海山の記念撮影、だんだんと大きくなってきます。


鋸山もピークが見えてきました。山頂は左のピークではなく右側のなだらかな肩になります。
じょじょに上空に雲がわいてきています。


鋸山への後半は文字通り鋸の刃のような峰を鎖や梯子を使って進みます。 うぉ~こえぇ~!


岩峰を越えて庚申山方面を振り返ります。


痩せた尾根をぐんぐんと登っていきます。


尾根にはたくさんのリンドウが咲いています。ちょっとだけ緊張を緩めてレンズを向けてみます。
途中の緊張する岩尾根にはイワカガミも咲いていましたよ。


さらに高度を上げ後ろを振り返ると、庚申山がずいぶんと遠くになりました。


さらに細くなった尾根を山頂目指して進みます。
この辺りは潅木はあるものの、両側がスッパっと切れ落ちています。


山頂手前、最後の梯子で小さなコルに降り、さらに登り返すとまもなく鋸山山頂です。



10:20AM 山頂到着、残念ながら皇海山はガスに隠れてしまいました。


山頂ではリンドウが咲いていました。


そしてここでもイワギキョウが咲いています。 もしかしたらヒメシャジンかな? 分かりません。


時折、ガスの切れ間から皇海山が見え隠れするようになりました。
この先これ以上お天気も悪くなることはなさそうです。


朝、山荘前で出会った方も山頂に到着、この先はこの3人で行動を共にすることにして皇海山を目指すことにします。
急な下りを足元に注意しながら、いっきに不動沢のコル目指して下っていきます。


途中振り返ると鋸山の峰々が、なるほど鋸の刃のように見えます。



11:00AM 不動沢のコル到着
先ほどの鋸の刃がさらに険しく切り立って見えます。皇海山山頂を踏んだ後、ここをまた登り返すことになります。


不動沢のコルからは登山者がいっきに増えてきます。
みなさんらくちんな不動沢のコースを登ってきてるんだね、俺には関係ねぇ~ ちょっと興ざめしますね。

皇海山の登りで両足が痙攣を起こすようになり、まだ半分も歩いていないというのに先が思いやられます。
ペースの上がらぬまま、やっと頂上近く青銅の剣まできました。


11:45AM 皇海山山頂到着
ここで大休止をとることにします。が次々と登山者がやってきます。
予想はしていたことですが、少し残念ですな。

30分程度の大休止の後、人の多くなった山頂を後にします。

0:40PM 不動沢のコル
ここから130m位の登り返し、鋸山山頂がはるか彼方に見えます。


まだまだ彼方に思える山頂目指して亀のようにゆっくりと登っていきます。
写真では分かりにくいのですが、中腹の岩場に人が立っています。
あんな尖ったところ登れるのかな? 越えなければ家には帰れませぬ。


でも気持ちとは裏腹に、急斜面ゆえどんどんと高度を稼げるのであまり疲れは感じません。
振り返れば今登ってきた皇海山が大きくそびえています。
展望を楽しみながら岩場の混じる急斜面をひと登りすれば再び鋸山山頂です。



1:15PM 鋸山山頂到着


先程は展望も利かなかったので、ここで再び展望を満喫しながらの大休止、もう足の痙攣もすっかり落ち着きました。
この時間ならばまだ明るいうちに庚申山荘へ戻ることは可能だろうということで、のんびりすることにします。

ガスも取れ改めてここから庚申山への尾根を見ると、冬に雪の中ここまでよく来たなとつくづく思います。
確かにこの頂上から冬の皇海山を間近に見ているのです。


1:40PM さて疲れもじゅうぶんに取れたところで、六林班峠に向けて山頂を後にします。


笹の斜面に続く道をしばらく下り、振り返れば鋸山の山容は先程とは打って変わって平凡になってしまいます。


鋸山の西の向こうに皇海山が大きく見えてきました。


さらに続く笹の道を峠へむけて進みます。


笹薮の丈もこんなもん、踏み跡はしっかり付いていて倒木に注意して歩けばまったく問題ありません。



2:30PM 六林班峠に到着
日没まであと3時間程度、明るいうちに山荘に着けそうです。

峠からは長い長い急斜面のトラバースが始まります。
最初の沢までは藪の深くなるところもありますが、全般に迷うようなところも無く快適に歩くことが出来ます。
しかし斜面の急なところも多く足元の注意は怠れません。滑ったら間違いなく死にます。


途中には美しい白樺林もあります。 葉っぱが色づいたなら、それはそれは美しいだろうな。


斜面も緩やかになり、尾根状の地形になってくれば山荘はもうすぐです。


4:50PM やっと庚申山荘へ戻ってきました。ここまで12時間近くかかったことになります。
ここで最後のエサとたっぷりの水を胃袋に詰め込み、5時20分過ぎ、まだ薄明るいうちに一の鳥居へ向けて下山します。


6:00PM 霊界の入口へ到着、やっとここまで戻ってこれました。

ここから駐車場まで4キロの林道歩きになります。
ヘッドランプを着け暗い中を足早に歩き、7時頃に駐車場に到着です。
13時間と30分ほどかかったことになります。
そして左足の親指にできたソラマメひとつが本日の収穫となりました。


もう少し季節が進んだなら、ぜひまた歩きたい道ですね。
皇海山は割愛してでも、紅葉の森の中に続く六林班峠からの道をゆっくり歩きたいな。

今回はさすがに疲れました。
そして途中から同行することとなったAさん、Bさんありがとうございました。
またどこかの山中で会えるといいね!