野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

越後裏三山を歩くの巻 下

2015-10-15 23:42:37 | 山歩き・山の写真
つづきです。
ここ兎岳山頂まで来れれば、あとは心配なし。
この先は何度も歩いているし、ルートの様子やらおおよそのコースタイムが読める。

で、12時までに中ノ岳山頂へ着くように、せっかくの紅葉、写真を撮りながらのんびりと行きます。
が、しかし・・・     お天気おねえさんの天気予報とは違い、なんだか雲が多くなってきたな~

さて、9時50分、兎岳山頂を後に中ノ岳へ出発。
目指すは中央中ノ岳の右の山、越後駒ヶ岳。  まだまだ遠いのだ。



毎度、その残雪の多さに圧倒される荒沢。 紅葉とのコントラストが美しい。
が、靄っていてなんだか今市、じゃなくていま一つ。



ちょいと進んで、荒沢岳(遠くの尖がった山)と辿ってきた尾根を入れて、同じく荒沢を



途中で朝飯用に買ったフランクフルトパンを食らう。
美味い! コロッケパンは越後駒に着いてから食らうことにする。
鞍部から中ノ岳への登り、350mくらいかな?はカメラをザックに仕舞い気合を入れて登る。


高度を上げ展望に変化のでだすころ、再びカメラを出し撮影しながら歩く。

今回の主役は荒沢岳。  
この先ずっと、荒沢岳を入れてのフレーミングとなる。(本当のところはなってしまったが正しい)ハハハァ~



荒沢岳から兎岳までを入れて     ここから見ると、たいして離れていない。



同じく  真ん中に見える雪渓がいい感じだなぁ~



兎岳を中心にして、昨年歩いた越後沢山に遠く平ヶ岳や至仏山、上州武尊をいれて。


光線状態が全くよくない。 これじゃ~写真にならない。


12時少し前に中ノ岳山頂に到着。山頂には二人の方がいる。
山頂から記念に避難小屋と、その右越後駒ヶ岳。


小屋には飲料水用のタンクが見える。ラッキーだ、ここで水を補充できる。
ためしに、巻倉山の天場で汲んだたまり水を一口飲んでみる。
まず~い、なんだかいろんなものがブレンドされているような味がする。一言ではとても言い表せない味だ。
とりあえず残りは捨てる。
小屋裏へ行きタンクの水を飲んでみる。
先日の丹後山避難小屋での飲んだ味を予想していたが、予想に反して全く苔の味がしない。
沢水のように冷たくてとても美味い。
ほぼ空になりかけた500mmlのペットボトル2本を満タンにして、お腹のタンクも満タンにする。よしよし
撮影中に山頂直下で追い越されたあんちゃんとしばしお話し。
彼は十日町から来たのだとかで、朝飯を食べてから家を出たそうな。 うらやましい限りだ。


さてさて油を売るのはこの辺にして、越後駒への縦走路を下る。

ここから先は荒沢岳を主役に、紅葉それに雪渓を入れての撮影中心になる。
3時までまだ3時間近くある。駒ヶ岳まではのんびり歩いても十分着ける。




この先、駒まであまり登り下りは無い。



途中のピーク(名前が分からない)から、振り返り中ノ岳。



真っ赤な葉っぱは・・・  ミヤマナラだね(たぶん)豪雪地帯ならではの木。



紅葉に芝沢上部の雪渓を入れて   しばし、ここで写真撮影



ここから檜廊下になる。



荒沢岳を入れて



駒山頂とグシガハナ


今回は使わないだろうと、望遠ズームを持って来なかった。
ここまで紅葉と雪渓とが織りなす景色が美しいとは予想していなかった。
いつもの装備ならば、また違った絵作りもできたろうに・・・


ナナカマドを入れて   葉っぱがあまりきれいではない。



手前に岩を入れて変化を持たせた。



光線が今一つだが、紅葉の斜面が美しい。











檜廊下のオブジェ




同じミヤマナラだと思うが、赤のものから黄色のものまで


燃えるような紅葉・・・   だな。



天狗平までもうちょっと



天狗平から北沢を見る。



駒ケ岳への最後の登りへ。 振り返り北沢を挟んで中ノ岳とグシガハナ



滝ハナ沢の雪渓が見えてきた。



さらに高度を上げて   ここは大変美しい。  ただ光線が残念



滝ハナ沢の雪渓と荒沢岳   今年はどこの沢も残雪が多いように思う。



オカメノゾキの上に巻機山さらに遠く谷川岳が見える



まもなく諏訪平に到着   荒沢岳から歩いてきた尾根を辿ってみる。



もうすぐ予定の3時になってしまう。 山頂へはどうしようか迷ったが、やはり踏んでおくことに。
ちょいと早歩きで山頂へ。ぴったし3時。


最後のピーク、駒ケ岳からの下山は、枝折峠へ下りたとしても2時間も見ておけば車まで行けるだろうと思っていた。
ここは30年位前に、逆コースを登っている。下りならば楽勝くらいに考えていた。
これが大きな間違いだった。傾斜が緩く、なかなか標高が下がらないのだ。
グシガハナから十二平なら、1400mの標高差も一気に下るため、1時間半も見ておけば十分だ。
しかし、この枝折峠への道は、1時間下っても小倉山にも達しない。
いい加減嫌になってきたがしょうがない。
そういえば、登りの時にもだらだら登りで、いい加減嫌になったことを思い出した。
やっと小倉山を通過、もう4時半くらいになっていた。
枝折峠へ下るのをやめ、道行山から北ノ又へ直接下る道に予定変更。
紅葉のブナ林の中に続くひっそりとした美しい道だった。
北ノ又に出る直前に空がピンク色に染まった。
日の入りの直前に、雲の間からお天道様が顔を出したのかもしれない。
途中ランプを出し、長い林道歩きの末、6時20分ころに車まで戻ってこれた。

で、コロッケパンは百草ノ池からさらに下ったあたりで美味しくいただきましたとさ。

参考にならない参考時間
駐車場3:10 →荒沢岳6:30 →兎岳9:40 中ノ岳12:00 →駒ケ岳15:00 駐車場18:20
体力的には、予想していたよりも楽だった。
Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

越後裏三山を歩くの巻 上

2015-10-12 22:12:47 | 山歩き・山の写真
10月10日の土曜日に通称越後裏三山を歩いてきた。
八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の越後三山(表三山)に対して、荒沢岳、中ノ岳、越後駒ケ岳を裏三山と呼ぶ(らしい)。
で、昨年の9月に表三山は歩いているので、こっちの裏三山も紅葉の美しい秋にいつかは歩こうと考えていた。


荒沢岳山頂手前から朝日の荒沢岳主稜線




ここはルートを通して、さほど高低差があるというわけでもなく、距離も25km位(もうちょっとあるかな)なので、日帰りでも問題は無いだろう。
あとはどちら周りで歩くかだけだ。つまり越後駒から始めるのか、それとも荒沢岳から始めるか迷うところだ。
暗くなってからの危険地帯通過はできるだけ避けたい。
下山がもし日没を過ぎるようなことになるとすると、やはり荒沢岳からと言うことになろうか。
だが、もし深夜から歩き出し日の出を越後駒ケ岳で迎えるなら、昼の1時ころには荒沢岳に着けるかも知れない・・・
しかし、これは順調に歩ききってのことだから、もしもの時にはアウトということになりかねない。
一方、荒沢岳山頂で日の出を迎えるとすると、前ぐら(変換できず)の通過は夜明け前の暗闇の中になるだろう。
まだ一度も荒沢岳を歩いたことがないので、ここがどれくらいの岩場なのか山レポなどでは詳しくつかみきれないところもあり、不安は残る。
しかし、これならば後半は中ノ岳と駒ケ岳に小屋もあり精神的には楽だし、仮に駒からの下山が夜になっても全く問題にならないだろう。
いずれにしても、荒沢岳の鎖場の連続する前ぐらの通過が一番の課題となることだけは間違いない。

で、思案の末、荒沢岳から登りだし越後駒を下ることにする。
難所の前ぐら通過を明るくなる日の出近くとし、越後駒ケ岳に3時ころに着くような感じで歩くことにする。
これならば初めて歩く荒沢岳から兎岳までを、たっぷりの時間を撮影に充てることができそうだ。

睡魔との格闘の末、麓駐車場に着いたのは深夜2時近くだ。
3時に歩き出すことにして仮眠しようとするが、不思議なものであれほど眠かったのに全く眠れない。
仕方ない、3時に歩き出せるように身支度を始め、少し遅れて3時過ぎの出発になった。
駐車場に着いた時には薄っすらと見えていた星も、ガスが立ち込めてきて全く見えなくなってしまった。
たぶん川霧のせいだろうから、しばらく登れば星空になるだろう・・・

予想は的中、しばらく登ると、すっきりではないが星空になった。
前日まで西高東低の気圧配置だったため、このあたりでは前日まで雨だろうと思っていたが、登山道はむしろ乾いている。
雨の降っていた様子は全くなく、快適に歩くことが出来る。
だらだら登りが続いていたが、いきなり鎖場が出てきた。まだ4時を少ししか過ぎていない。
そのまま鎖場がどこまでも続く。かなりの高度感があってよいはずだが、都合よく真っ暗で周りが見えない。
東の地平線のあたりに夜明けの気配が感じられる頃、前ぐら核心部の岩場のトラバースに差し掛かった。
鎖とザイルとがフィックスされているので、暗闇の中でもルートを見落とすことはないのだが、なぜここに鎖がないの?と言うような所がいくつか有った。
昼間でもこんなところを下るのは勘弁してもらいたい、そう思える。暗闇の中なら尚のことだ。
それにしても、山友でんさんの奥さん、よくこんな所を往復したもんだな~。 ただただ感心するのみだ。

最後の鎖場を乗り越えれば、前ぐらの山頂は近しだ。
5時を過ぎ、周りの様子が薄っすらと見えるようになった。
瘠せた尾根が続くので、いねむり歩行に注意しながら主稜線を目指す。

5時50分ころ、東の空低くたなびく雲間から朝日が差し込んできた。
急いでカメラを出して、何枚かシャッターを切る。
が、太陽と山腹との位置関係が悪く、眼前の景色が赤く焼けることはなかった。




6時を少し過ぎたころに、やっと主稜線に飛び出る。
ここからカメラは首にぶら下げ、シャッターを切りながら歩くことになる。




水蒸気が多く全体に靄っているし、東の空低い太陽光の赤みは残念ながらさほど強くならない。




山頂近し、高度感いっぱいだ。




登ってきた尾根    北ノ又には川霧が立ち込めている。




やっと山頂が見えてきた。




遠く平らな山は、先週登った平ヶ岳




山頂直下から東へ続く主稜線




ようやく荒沢岳山頂へ到着。
もう少しで6時半、写真を撮りながらなので、主稜線に出てから少し時間をかけすぎた・・・かな。
遠く正面の山は、左 中ノ岳、右 越後駒ケ岳。 右側の山まで行くことになる。 遠いなぁ・・・



ラジオ体操を聞きながら、右手人差し指の体操をする。


これから歩いて行く主稜線。
大きな中ノ岳の左側のピークが兎岳になる。




一つ目の山、灰吹山を目指す。




ここからは撮影しながら進むため、芋虫歩行となる。  兎岳には10時までに着けばよし。




藪は過剰なほどに良く刈り払われていて、朝露に濡れることもなく快適に歩くことができる。
管理されている方々に、ただただ感謝あるのみ。




その昔には歩く人もけっこういたらしいが、やがて廃道。近年、再び人の手が入り登山道として復活したと言うことだ。
なるほど、笹や潅木で覆いかぶさってしまう様な所でも、地べたにはしっかり踏み跡が付いている。
30年以上前の話になるが、当時の知人は藪が深く苦労をしたよなことを話していた。
今もかもしれないが、当時はかなり玄人好みなルートだったのだろう。





灰吹山辺りからの荒沢岳




快適な道を先のとんがりピーク灰ノ又山を目指す。
この先のどこか展望の良いところで朝飯を食らうことにする。




ここにしよう。
腰を下ろせる石ころも転がっているし、眺めも最高に良い。




同じ位置からの荒沢岳




腹も多少膨らんで、さてさて  次は灰ノ又山だ

灰ノ又山付近からみた荒沢岳、大きく羽を広げた白鳥のようで優雅に見える。




ちょいと刈り込みすぎているようだが、楽園の中を歩くようで気持ちが良い。




楽園は続く。 道は源蔵山の山腹を巻くように付いているみたいだ。




楽園の端っこには美しい池塘もある。




源蔵山を越えると巻倉山との鞍部、縦走路中唯一の水場のある天場となる。



間もなく巻倉山の天場へ到着。 
草原の周りの笹はらの中に刈り込まれた天場が何ヶ所かある。
妙な方向に踏み跡が続いているので辿ってみると・・・、 ウンコ場だった。(笑)
で、肝心の水場だが、予想通り南側草付き斜面の沢形にある。
行ってみると流水はなく、さらに60m下れと書かれてある板がある。
60mか~  残りの水は1.5L、補給はあきらめることにする。
気休めにたまり水を100ccくらい汲んでおく。




さて、天場に水場も確認できたので、先へ進むことにする。

向こうに見える草地が天場の草地。




巻倉山の山頂手前から天場を方面を振り返る。 荒沢岳が再び見えてきた。





巻倉山に到着。
360度、遮るもののない大展望の山頂。
30年も前から眺めていた山頂にようやく立つことが出来た。感無量




左から大水上山、兎岳、小兎岳、中ノ岳   中腹の紅葉が真盛り。




さらに遠く越後駒ケ岳   まだまだ遠いな~




さっ、次なるピークいよいよ兎岳へ出発。




美しく色付く潅木を見つけては立ち止まりレンズを向けるので、なかなか兎岳が近づかない。




ここから見る中ノ岳はとてつもなくでかい。




鞍部から再び登り、振り返って巻倉山、荒沢岳が遠い。




なおもシャッターを切りながら、兎山頂を目指す。 気持ちのよい美しい尾根だ。








もうひと登り




振り返り、荒沢岳からたどって来た尾根。  右遠くの平らな峰は会津駒ケ岳から三つ岩岳の稜線。




兎の背中にも見える兎岳。 紅葉もまだまだ終わっていなかった。




最後の草付きの斜面から振り返る。




山頂直下の分岐に到着。時に9時40分。



予定よりわずかだが早く着いた。

3年ぶりの兎岳、誰も登って来る気配のない静かな山頂。
つづく
Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

平ヶ岳へ  その弐

2015-10-07 22:55:29 | 山歩き・山の写真
つづきです。

平ヶ岳山頂付近で池塘を入れて、燧ケ岳から会津駒方面を撮ってみる。
なかなかいい感じだ。




と、木道が山頂の先(たぶん最高地点付近)で行き止まりになっている。
その先の木道も、もちろん撤去されている。以前はずっと先まで、湿原の西の端まであったと思う。
平ヶ岳の西の端のピークまで簡単に行くこともできたし、水長沢山へ続く尾根に付けられた踏み跡も簡単に見つけることがえできた。
仕方がない、自然保護の観点からは仕方のないことだ。

昔は多少の藪を我慢すれば、剱ガ倉までは簡単に行くことができた。


そして平ヶ岳から大水上山へ続く国境稜線も、苦労を厭わなければ一日で歩くことができた。
もちろん無雪期にだ。
剱ガ倉山から下りきった先から下藤原山(にせ藤原山)までは痩せ尾根が続き快適だ。
がしかし、その先藤原山までは猛烈な藪漕ぎを強いられた。
それが30年くらい前の夏のことだから、今はどうなっているかは分からない。
たぶん無雪期にここを歩く人は絶滅しているだろうから、当時よりも藪は深くなっているだろう。


さてさて、昔話はこれくらいにして、
山頂付近からの展望を楽しみたいところだが、だだっ広くて遠~くの山しか見えない。
運よく快晴、遠~くに八ヶ岳、南・北アルプスも見える。写真はなし

で、おなじみの富士山も良く見える。


遠くばかりではなく、目の前にもレンズを向けてみる。


紅葉したチングルマ、風車の綿毛はすっかり落ちている。




これは・・・   キンコウカだな。たぶん



山頂付近に広がる池塘と越後三山。



景鶴山へ続く尾根




平が岳山頂はこれくらいにして、再び池ノ岳へ向かう


これもゴゼンタチバナ?



山頂付近は針葉樹が多く、紅葉する樹木は多くない。



再び池ノ岳山頂へ



まだお昼前、夕暮れを玉子石で迎えようと思っていたが、まだまだ早いし、西の空低くには雲も多くなっている。なんだか興味もなくなってきた。
天場のあたりまで行って、そこで時間つぶしに写真を撮ることにする。


が、もうこの時間になるとあまり写真にはならない。

リンドウ? 蕾も花もついていなかったが、たぶんリンドウ。



この先が天場




Wish You Were Here        こんなのが浮かぶようじゃ、あたしゃ~ 年を重ねても青いままだ。

帰り車のBGMは決まったな。



で、玉子石まで行こうか迷ったが、やめる。
結局、途中にある大きな池塘まで行って、池ノ岳に引き返した。


姫の池で腰をおろししばらくまったりとする。
いい感じの雲が現れた。 もう少し広がってくれないかな。
期待もしたが、ここまでであきらめることにした。


さてさて、昼の12時になった。
とっくに里心も付いてしまったことだし、この辺が潮時だろう。

帰りはきのこと紅葉を楽しみながら、のんびりと下ることにする。

まずは朝一のポイントでの平ヶ岳。
魚沼や荒沢方面と違って、黒木も多く全山が赤や黄色に染まるようなことはなさそうだ。







これが平ヶ岳の見納め、 もう1時になってしまった。

帰りの長いドライブを考えると・・・   ちょっとは焦らなければ。


台倉山までは針葉樹中心の森の中、紅葉はそう多くはない。
まだ早いのだろかそれとももう遅いのか、きのこも多くはないし、見つけても馴染みの無いものばかりだ。
その中で苔むした倒木には真白なきのこ、たぶんスギヒラタケだと思うが、たくさん出ている。
以前は食用きのことして、新潟などのスーパーで見かけたこともあったのだが、
何年か前に急性脳症を起こし死亡した人が出たことで、毒きのこに分類されるようになった。
そのためか、誰も採っていく人はいないようだ。もちろんあたしも。

こんなきのこもある。  美味そうだが、何というきのこか分からない。
ヌメリスギタケかとも思ったが違うようだし、オオワライタケ? かな。


台倉山まで来れば東側の視界が開ける。で、びっくり!
登りの時には真っ暗だったため気が付きようもなかったのだが、眼下に広がる斜面は見事に紅葉している。
ここから下台倉山まで展望もよいので、この紅葉の山を撮りながらのんびりと歩く。
お供のNHKラジオ番組では、川井郁子さんがゲストで出演している。
その中で紹介されている川井郁子さん演奏のバイオリン曲に、撮影も忘れてついつい聞き入ってしまう。
視聴者からは、川井さんと同じ空気が吸える佐藤さん(MC)がうらやましい、とのメールが紹介されていた。
あたしも、大いにそう思う。 大いにうらめしい~

さてさて、後ろを振り返ってはシャッターを切りながら進むため、なかなか下台倉山が近づかない。

台倉山と下台倉山の中間地点付近から振り返り、錦の尾根と遠く燧ケ岳。
真夜中に、こんなにも紅葉のきれいな尾根を歩いていたんだなぁ。



同じく
燧ケ岳の麓が黄色く見える。ぶなの森かな?


長くて長くてうんざりしてきたころ下台倉山に着く。
ここから登山口までおよそ700mを一気に下って行く。
3時のニュースも終わり、待ちに待った「ぼやき川柳アワー」が始まった。時に3時5分

一人笑いながら、ぐんぐんと下って行く。
下ってきた尾根を振り返る。 左の高いところが下台倉山、でその右の尖ったのが鷹巣山。



おおよそ50分で尾根取り付きに到着。
あとは林道を歩くだけ。 途中の沢で顔を洗い、濡らしたタオルで首周り両腕を拭いてさっぱりする。
なおもきのこはないかときょろきょろしながら歩くが、全くない。


車に戻り、帰り支度を済ませ4時半前には帰路に着くことが出来た。
さて、BGMは・・・Wish you・・は持ってこなかったので、まずはAtom Heart・・。
これをを聞きながらバイクに背中を押され、御池まで快調に進む。
対向車もほとんどなく、ターマックのラリーコースみたい。

まだ明るいうちに栃木県に入ることができた。
途中、BGMをObscured by Cloudsに変える。
まだまだ長~い道のりを、我が青い隼くん号は(制限速度を守り)快調に飛ばすいやいや進むのであった。
青いな。
Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR  AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

平ヶ岳へ  その壱

2015-10-05 21:03:19 | 山歩き・山の写真
10月3日、平ヶ岳を16年ぶりに歩いてみた。
16年前の8月、植物の撮影にテントを持って登ったが、大雨に遭い回復の可能性もないということで2日目の朝に下山してしまった。
忘れもしない、この日は神奈川県の玄倉川で水難事故が起きてしまった日だった。

平ヶ岳は今回で5回目か6回目になるのだが、カメラをデジタルの持ち替えてからは初めてとなる。
フィルムでの記録はあるのだが、デジタルでこの山を記録しておきたい思いがある。


池ノ岳山頂は姫の池、  山上の楽園だ。




日の出を池ノ岳直下で迎えられればよいのだが、5時間かかるとして深夜1時には登り始めたいが・・・
夕飯を食べ風呂を済ませ身支度を済ませ家を出たのが21時半過ぎ、登山口まではどんなに急いでも4時間はかかる。
車を走らせて20分も経たないうちに、もう眠くなってしまった。先が思いやられるな。
いつものように、いつものセブンでいつもの餌を買い込んで、一路鷹巣登山口を目指す。
が、途中八総を過ぎたあたりで一度、御池を過ぎた所で2度ほど、車を止めて目をつぶる。
仮眠をとるには至らないが、多少は眠気もとれる。もう1時をとっくに過ぎてしまっている。日の出は拝めないか・・・
日の出は今回も樹林帯になってしまうだろうから、のんびりと山頂を目指せばいい・・・  のんびり登ろう。
2時になるころに、ようやく駐車場に到着する。が、かなりの車が止まっている。
仮眠をとろうとしたが、目を閉じても眠ることが出来ない。周りの車もごそごそしている。
結局、一睡もせずに2時半近くに出発の準備をしだし、半過ぎには歩き出した。
尾根取り付き地点で、登山者一人と挨拶を交わし先へ進む。やはり皆さん、深夜に登りだすのだろうか?

真夜中に歩くときにはいつもNHKラジオを聞いている。
が、ここ奥只見では東京からの放送が入りにくい。で、いろいろと周波数を変えてゆくと666kHzが良く入ってくる。
これは・・・    ヨハネ黙示録13章18節 そう 666は獣の数字である。
これじゃ~ オーメンだな。 なんだか可笑しくなった。

いやいや~ 関西方面の局の電波らしい。
NHKラジオ深夜便は、2時台のソニー・ロリンズとウェス・モンゴメリーの特集をやっている。
草木も眠る丑三つ時にジャズを聞きながらの尾根歩き、これがたまらない。
おまけに下弦のお月さんは遠くの山々を薄っすらと浮かび上がらせ、自分をふわふわとなんとも不思議な気分にさせてくれる。
三脚を持参しなかったことが悔やまれる。

下台倉山へ4時に到着、取り付から1時間と20時分くらいかかったことになる。
ここまで登れば台倉山までは高低差もほとんどなく、時間を稼ぐことが出来るはずだが・・・
しばらくすると猛烈な睡魔が襲って来た。歩きながらうとうとと、まっすぐに歩くことも出来ない。
おまけに、谷側の足を踏み外し、バランスを崩し目を覚ますに至った。

結局のところ、時間を稼ぐことも出来ず、台倉山に着いた時には東の空は茄子色になっていた。
時に5時ちょうどだ。 
この薄っすらと明るくなり始めた空にレンズを向けてはみるが、手持ちでは結果は想像できる。数枚写して、早々にあきらめる。

カメラをザックに仕舞い、先を急ぐ。

ここから池ノ岳登りまで道は平たんに近いが、雨が多かったのか、道はぐちゃぐちゃだ。
30年くらい前に歩いた時には木道もなく、ぬかるみの多い難路だったと記憶する。
で、その10年後くらいに歩いた時には、すでに木道も設置されずいぶんと楽に歩けるようになった。
ここで、遅れた時間を挽回しようとも思ったが、木道は濡れて滑りやすい。
ひと月前のトラウマもあって、なかなか早く歩くことができない。
案の定、尻餅はつかなかったが、いく度か足を滑らせた。

日の出までにどこまで進めるか、とにかく急ぐ。
が、無情にも2つ目の水場手前で日の出となる。
森の中ゆえ展望もないのだが、とりあえず燧ケ岳に差し込む朝日を撮ってみた。 


日の出までが・・・   ちと長すぎたかな?(笑)


明るくなった森の中、2つ目の水場(白沢清水)を確認するが、なんだか荒れているように感じる。
記憶違いかもしれないが、以前は板で四角い囲いが施されていて、小さいながらきれいな水たまりになっていたと記憶する。
ま~いい。 ここで水を汲むわけではない。

池ノ岳への登りに差し掛かる頃、急に雲が湧いてきた。

振り返れば、辿ってきた森には雲が流れ、遠くの尾根には滝雲が流れている。


もう急ぐこともないので、ここからは太陽を入れて雲海となった景色を撮りながら池ノ岳を目指す。

ツツジの仲間はちょうど真っ赤に紅葉している。



尾瀬方面から湧き出した雲は平ヶ岳を越えられないようだ。



ほんとうは日の出時にここまで来たかった。過去にはこの辺りが朝一番での定位置だった。




         辿ってきた尾根は雲海の下になってしまった。
         
あと一時間早く出られたならどうだったろうか・・・   後悔しても始まらない。


日差しが強すぎて、太陽を入れての撮影には厳しい。



ちょうど7時、池ノ岳到着。 だ~れもいない。
気温は6度、西風が強い。
半袖では寒い。ラガーシャツを着ても寒い。  ユニクロの安物ヤッケを着る。
ベージュ色の安物作業ズボンにこの茶色のユニクロヤッケ、どう見ても登山者の恰好には見えない。




平ヶ岳を入れて



だだっ広く、毎度のことだが、構図を決めるのに苦労する。


適当なところで、玉子石へ向かう。 今日は一人で独占だな・・・      が、しかし・・ 。


まっすぐ行けば平ヶ岳へ、右へ行けば玉子石へ。



ここから平ヶ岳山頂までは30分くらいだろう。  帰りに寄ることにして、玉子石。



夏ならば一面キンコウカのお花畑だ。  



天場への分岐地点、夏ならばお花もたくさん咲いているはずだが、今は枯れ野。
たぶんハクサンボウフウだと思う。


さてさて、玉子石へ急ごう。

途中にある大きな池塘。 遠くのお山は荒沢岳。
ここに限ったことではないが、夏ならば池塘の周りにはトキソウやヒメシャクナゲ、キンコウカがたくさん咲いている。
早朝の濃い青空を映し、深い紺色の水面が美しい。




振り返り燧ケ岳、 雲海は引け始めている。



巻機が見える。まだ山頂直下に雪田が残っている。
遠くに見えるのは、北アルプスは白馬三山か?  巻機山の手前は上越国境稜線の左側小沢岳と右側下津川山だ。




玉子石まで来てびっくり。 ここまで一人かと思っていたが、たくさんの人で賑わっている。
そうか~ぼん(皇太子)ルートで来た人たちだな~・・・     毎回のことだが、大いにがっかりさせられる。
ちょうどこの方たちの一団と自分の到着時間が、偶然にも一致してしまった。
その後、登山者の一人にスケジュール表を見せてもらうのだが、5時半に登り始めちょうど8時ころが玉子石だった。

一団が少し引くのを待って撮影開始。

平ヶ岳続きの山、剱ガ倉山  その向こうには昨年の秋に歩いた本谷山と越後沢山が見える。 なんだか新鮮に感じる。
そして、本谷山から巻機山までの国境稜線。 遠く妙高の山と白馬三山。


みなさん玉子石まで行って記念撮影をするので、玉子石を入れての撮影がなかなかできない。
          
          ようやく引けて・・・    次の客が現れる前に・・・
          


この時点で、ここ展望台にはまだ登山者がたくさんいる。


自由にポジッションをかえて撮ることができないので、早々に引き上げることにする。


平ヶ岳山頂へ向かう

16年前、まだ新しかった木道も朽ちている。



ゴゼンタチバナ?



山頂手前から池ノ岳を見る。遠くに見える平らな山並みは会津駒から三ツ岩岳。



草紅葉と真っ赤な紅葉を前景にして、尾瀬燧ケ岳から日光方面を見る。



同じく、燧ケ岳から会津の山を見る。



平らな山だけに、前景処理に苦労をする。 なかなか上手に撮れないものだ。


強かった西風も収まり、ぽかぽかと暖かくなってきた。
山頂に広がる草原で、このままのんびり朝寝でもしたくなった。

つづく。
Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR  AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

朝飯はまだか

2015-10-02 21:38:04 | ねこ
と、催促をする隈さん、八っあん。




サッシ越しにはこんなにも近寄れるのに、隈のやつ、開けた途端に逃げてしまう。




おい 八ちゃん  寝るな。
目をつぶり、ヨダレだらだら八ちゃんねこ。



初めは右目だけが開かなかったのに、今では左目も開きにくくなってしまった。
ヨダレは 左奥歯からの口内炎の為にすすることができない。
こまったな

奥歯を抜こうかな・・・



で、食後には

隈ちゃんは何処かへパトロールに

で、八ちゃんは室外機の上でまったりモード。


八ちゃんは、たぶんオヤジだと思うが 

とってもかわいい のら。