明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

誕生日と命日とボジョレー・ヌーヴォー

2015-11-23 | 母との確執
昨日は母の87回目の誕生日だった。

「 ヒトの誕生日に 『いい夫婦の日』とか言うてるけど、何やのんアレ」by母

そういえば息子の結婚記念日でもあり娘の入籍日でもある。
ああややこし。


そして今日は父の命日。
ということで、母、弟夫婦と共にまずは墓参りへ。

そのあと靴屋に行き、母にウォーキングシューズをプレゼント
健脚が自慢の割にはエエ加減な靴しか履いていないので。
「足ばっかり目立つ」とか何とか言いながらも、まんざらでもなさそう。






お昼は某ホテルの鉄板焼きステーキ。
久々に豪勢だわ(母の奢り)
自腹ではまず来ない来れない。
父が元気な頃に一度連れてきてもらったことがある。

「お父さんはステーキが好きやったから。
 何か食べよかというとステーキやったなぁ」

そんな思い出話をしながらご馳走をいただく。
まぁこれも供養だわね。

ひとりでステーキを食べておられた母と同年配のご婦人がいた。
ルームキーを持っておられたから宿泊客か。

以下、私の勝手な想像&妄想 (^-^)
連休に女ひとり、混みあう観光地を避けシティホテルに一泊し、
優雅にステーキを食べる…
たまには変わり映えしない日常から抜けだし、贅沢して非日常を楽しむ。
おどおどせずにピンと背筋を伸ばして。
いいね。

私の老後はあんなふうになれるかな…。
私だったらオバハン一人、うどん屋でうどんをすする、の絵だわ。
でも奮発して天ぷらうどんよ(^0^)
やっぱりステーキ食べるにはお金が要るわよ^^;
歯も丈夫じゃないとね。入れ歯じゃ美味しくない。
いいもん、ひとりでもビンボーでも人生を楽しんでやるわさ
いい夫婦の日なんてクソクラエ(爆)←ひとりもんのヒガミ






帰り際、母からボジョレ―・ヌーヴォーをもらった。

ボジョレーといえば数年前、父の法事で子や孫が集まった時にも
母がみんなに1本ずつ買ってくれたことがあった。

ワインのことなど全く知らない母が、なにゆえヌーヴォー?

ひと昔前の解禁日の大騒ぎを覚えているのか、
とにかくエライ値打ちのある洒落たもの、若者ウケするものとして
母にはインプットされているらしく、
みんなへのおみやげとして、鼻高々で用意してくれたのだが…

当時横浜に住んでいた私は開口一番、
「重いし割れたら困るし、持って帰るの大変やわ」
と言ってしまったのだった

その瞬間、母の顔がキーッ!となり、
私はシマッタ! と思ったが、時すでに遅し…


その時のことを母はずっと覚えていて、
「みんな喜んでくれたのに、アンタだけは文句言うたな。
 こういうときに人の心がようわかるわ」
と、何かにつけネチネチといまだに私は言われ続けている。

あの時は、まずはお礼と感謝の言葉を述べ、
文句は(言わないに越したことはないが)あとからさりげなく言うべきだった。
まさに親しき中にも礼儀あり。
母のようにプライドの高い人に対しては尚更だ。

いきなり母の得意満面の鼻っ柱を折ってしまった私は
落第の烙印をしっかり押されたも同然。
まぁ今さらどう思われようと関係ないが、
母娘関係悪化に確実に拍車をかけた出来事ではあった

おかげでボジョレーは、私にはすっかりトラウマになっている。



そのボジョレーを今年もくれた。

また、アンタだけ文句を…のフレーズが出るかとヒヤッとしたが、
今年は何も言われなかったのでよかった。やれやれ。

普段は1000円以下のワインしか買わない私には贅沢品、
ありがたくチビチビといただきますダ (^-^)