明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

家事能力高い系男子も良し悪し

2017-09-06 | ひとりごと
一週間ほど東京の娘のところにヘルプに行ってきた。

一昨年末に筋腫摘出手術を受けた娘、
その後また(!?)何個か小さな筋腫が出来ているということで、
またまた手術^^;

今回は腹腔鏡手術ということで入院期間も短く、身体の負担も少なかったようで、
退院した日もスタスタ歩いている。食欲旺盛、元気元気。
へえ~、開腹とはエライ違いだわ。
まぁよかった。ひと安心。


「いつまでいてくれる? ずっといてくれていいよ。2週間ぐらい?」
「いやいや、1週間で帰るわ」
「ふーん」


着いた日の夜、さっそくオット君がごはんを作ってくれた。
にんにくたっぷりトマトソースのパスタとたこのマリネ。

「前に作ってすごくおいしかったから是非、お義母さんにもと思って」

ホントにすっごくおいしかった(^-^)
やるわね、家事能力高い系男子


そこまではよかった。

食べ終わったオット君、
まだのんびり食べてる私を尻目にさっさと食器を洗いはじめた
(え~ちょっと待てよ、みんなが食べ終わる前に席立ったらアカンでしょ)←心の声
う~、喉がつかえる^^; 後半は大急ぎでパスタを呑み込んだ。

忙しい共働き、いつもこんなそそくさとした感じなんだろうな。
まぁしゃあない。

お手伝いをと食器をフキンで拭こうとしたら、
「あ、自然乾燥させるんで置いといてください」

あ~そうだった、このひと、フキンを信用してないんだった。
思い出した・・・ 


以下、ちょっと愚痴りますm(__)m

例えば・・・
調理中の菜箸や包丁など、調理台の上に直に置かない(→台の上は汚いから)
コップなどを伏せて置かない(→口の当たる部分に雑菌がつくから)
食器・鍋など、完全に乾くまで棚にしまわない(→匂いのもとになるから)
生ごみは極力減らし、水分を切る

・・・てな具合で、もうなんというか、何かにつけて細かいんですワ。


それは娘から聞いて知っていたのだが、なんせおおざっぱな私、
つい、いつもの調子で洗ったコップを伏せて置くと、いつの間にか向きが変えてある。

(水切りカゴがいっぱいだからちょっとこっちに置いただけなのに。
 だったらもっと大きなカゴじゃないと。キャパが小さいんだよ)←心の声

こりゃ前途多難。
はたして私は一週間、この環境に堪えられるだろうか?




「野菜の作り置きおかずを作って」
娘のリクエストに応えて何種類か作ったが、ほぼその日のうちに食べてしまった。
さすが、男がひとりいると食べる量が違う。
久しく一人分しか作ってない私、量の感覚がすっかり鈍っている^^;
まぁこの暑い時期は作り置きは向かない。

「冷蔵庫も冷凍庫もいっぱいでストックできないやん。ちょっと整理したら?」
「お母さんが来るからカレがいっぱい買っといてくれたんよ。普段はもっとスカスカよ」
ふ~ん。


娘が作った鶏ハムと私の牛スジ煮込み。

「おかあさんの牛スジが食べたいわぁ」
私の機嫌が悪いのを見抜いたか、娘がうまいことおべんちゃらを言う。






「毎月1日は釜揚げうどん半額!」
近くの丸亀製麺で娘と昼食。
私は丸亀製麺、お初。
ボリュームありすぎで、一人前のうどんが食べきれない。
娘に半分食べてもらった。どっちが病人なんだか^^;





3日目の朝。昨夜使った魚焼きグリルが引っ張り出して置いてあった。
オット君出勤のあと、ついに私がブチ切れたっ!

「なんでコレ、出してあるの? きれいに洗ってあるのに」
「さぁ。匂いを飛ばすためじゃない? それか水滴がついてたか」
「はぁ? 何言ってんの。ちゃんと洗ったわよっ。
 だいたいね~、どうでもいいようなことをぐちぐちと・・・」

切れたら最後、全部ぶちまけるまで止まらない(爆)

「そんなことにこだわる前に鼻かんだティッシュが山盛りのごみ箱はどうよ?
 気にならんの? TVつけっぱなしで気にならんの? 玄関に靴脱ぎ散らかして・・・」

「わかったわかった、そのへんでやめといて。
 私も最初の頃は大喧嘩したよ。でも親の代わりにずっと家事やってきてるから
 自分なりのやりかたとか、こだわりがあるんだよ。
 それを受け入れないと家事能力高い系とは共存できないよ。
 おかあさんみたいに、何もやらないダンナのもとでひとり好き勝手にやるか、
 相手のこだわりを受け入れて二人で家事やるか。そこの違いよ」

はぁ~そういうものかね~ 娘もすっかりオット君カラーに。
てか、娘が大雑把で気づかないタチだから、これで通ってるんだな。

「そんなにカリカリしないでよ。ずっと一緒に住むわけじゃないんだから」

当然だ、ストレスで死んじまうって。
一度ひとり暮らしの気楽さに馴れたらもう、人とは一緒に暮らせない。
てことは、今の私は最高に幸せなんだな。
好き勝手に家事をやれてた昔の私も幸せだったのか?

「アンタさ、そもそもなんで私にヘルプ頼んだのサ。
 主婦2人状態なんだから、家事能力高い系が全部やってくれるじゃん」

「そりゃそうだけど昼間はカレ仕事でいないじゃん。いいよ、イヤなら帰ってくれて」

「帰るわよっ」 フン! 

3日めでもうこの有り様。つくづくこらえ性がないな自分、と思う^^;
それでも1週間、いましたサ。 修行だ、これは(爆)

徐々に、まぁ許せると思えてきたから不思議なものだ。



「せっかくビルトインの食洗機があるのに、なんで使わないの?」
とオット君に訊いてみたら、
「そうですね・・・使ってみたんですけど、上の方の食器の底の部分が完全に乾いてなくて」
だって。
でもそのあと彼は食洗機を使っていた(爆)



春巻きの黒く見える部分は生のきくらげ。
生まれて初めて生のきくらげというものを食べた。
今が旬なのか、スーパーに売っていた。コリコリした食感。



帰る日、駅まで車で送ってくれたオット君、
「やっぱり、、、疲れました?」

あらら、気づいてた 

「そりゃあ自分ンチとは勝手が違うし、生活習慣も違うしね~」と言うと、

「ボクのせいですね^^;」

そうよ、とは言えないので、
「まぁ誰でもそうじゃない? 私も実の母とだって一年しかもたなかったし、
 ワガママだから・・・。
 気にしないでいいよ。アンタたち二人がうまくやれてるならそれでいいことだから」

今後、子どもが生まれたらこのコ、どうするんだろうと一瞬思った。
子どもは汚すのが仕事だからね。
まぁ変なこだわりやマイルールもこの先、変わっていくことだろう。
私は知らん(爆)

私もこの先、老いぼれてひとり暮らしが出来なくなっても、
娘夫婦との同居は無理と、改めてよ~くわかった次第。