明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

痛かった^^;

2017-09-21 | ひとりごと

いつごろだったろうか、
首にポチッと小さなおできのようなものが出来た。
それがじわじわと大きくなってきていたが、
別に痛くも痒くもないので、ずっと放っておいた。
グリグリして、皮膚の下に真珠の粒が入っている感じ。
ネットで調べたら、どうやら粉瘤?らしい。

   →粉瘤

気になっていじくっていたら、赤くなって痛痒くなってきたので、
これは大事になる前に、と近所の皮膚科を探し、受診した。






行ってみたら、飄々とした感じのおじいちゃん先生だった。

「粉瘤ですね」

(ああやっぱり)という顔をしたのがわかったのか、
「知ってます?」
「いえ、ちょっとネットで見てみただけです」
「今の人はネットで何でも調べてくるからね~」


粉瘤について簡単な説明をしたあと、

「切開して袋ごと取ってしまえば再発しないけど、
 アナタのきれいな首に1.5cmぐらいやけど傷跡が残ります。
 それ、イヤでしょ。ほかの奥さんに
 『あらどないしやはったん?』て訊かれますやろしね」

「!?」(きれいな首って、あらどないしやはったん、って(爆))

「ワタシとしては奥さんの首に傷跡は残したないな~。
 先っぽをちょっと切って中身だけ押し出したら
 とりあえずぺっちゃんこになります。
 4,5年したらまた膨れてくるやろけどね」

「はぁ~」
「切るか押し出すか、どっちにします?」
「いや~急に言われましても^^; その中身だけ吸い出すのは痛いんですか?」
「吸い出すんちゃいます、ワタシは吸いません。押し出すんです」
「あー、スイマセン」

双方、いたってマジメだ。
でも、なぁんかこの先生、面白い(^0^)

「我慢強いほうですか?」
「いや~それほどでも^^;」
「麻酔したげましょか? 全身ちゃいますよ、局所麻酔」
(いや、全身なんて思ってませんって^^;)

「オトナはたいていガマンするけどね。まぁ麻酔したげますワ」



てなことで、麻酔アリで押し出してもらうことに。

「注射がチクッとしますよ。コレぐらいは我慢しなはれ」
「ハイ」

注射してすぐ、「ほな、いきますよ~」と、先生は私の首を絞め始めた、
じゃなくて、粉瘤の周りをぐいぐいと押し始めた。
(痛~い!)
「麻酔効いてるから痛くないでしょ」
「いや先生、痛いです。まだ効いてないんと違います?」
「痛くないない」
(いや、その先生の、押してる手が痛いって!)
「もうすぐ済みますわ。ほら、こんなん出てきました」

ご丁寧に鏡を持ってきて、患部を映して見せてくれた。
ちょうどしょうがのチューブを絞ったような感じで、
ニュルっと白濁色のモノが見えた。

「もういいですわ先生、早いことやってしまってください! 結構痛いんですけど^^;」
「アナタとおしゃべりするのはいいねんけど、そしたらワタシの手が止まりますねん」
(はいはい、おとなしくしてますから~)

ギューギュー首を絞られて、痛いくせに「おもろい先生やん」と思ってる私って。

「まぁこれぐらいにしとこか」

はぁ終わった。やれやれ。
絆創膏をペタンと貼られて、終わり。






「なんでこんなの、出来るんですかね?」
「神のみぞ知る、ですわ」
「はあ~」


「お風呂で濡らさないように。明日は休診日やから、あさってまた来てください」
「これから体操教室行こうと思ってるんですけど、いいですか?」
「カーブスですか? 奥さんがた、よう行ったはるねぇ」
「そうそうそれです、私も行ってるんです」
「あそこは男禁止やからねぇ。私はチラッと見るだけやけど。別に覗いてませんでぇ」


それからしばらく看護師さんも交えてカーブスの話で盛り上がり、

「まぁ今日はやめといて、明日にしはったらどうですか?」
「じゃあそうします。ありがとうございました」

すっかり病人になったような気持ちで、まっすぐ家に帰った。



大阪の先生はなんでこう揃いも揃って面白いんだろう(^0^)
やっぱり土地柄かね?