明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

おからの思い出

2018-06-07 | 母との確執
月イチの母宅訪問。

駅のスーパーでお昼用のお寿司を買っていくのが恒例となっている。

ついでに総菜売り場の揚げ物バイキングがおいしそうだったので
チキンカツとアジフライも一枚ずつ。これは母の夕飯用に。

母が作るものはワンパターンでマンネリ化してるし、
ゼッタイ揚げ物は作らないから、たまにはね。


そして前の晩に作った卯の花を持って行った。



(照明の加減で黄色く見えるけど、卵ではなくおからです)

若いころはまず食べなかった卯の花や白和えなんてものが、
この頃はおいしいと感じるから、私もしっかりバァサンになったわ


「卯の花!? あんたが???」

ほら、やっぱり言われた

母はほとんど煮物を作らなかったので、
卯の花も食卓に上った記憶はない。

「おからなんか買ったことないわ~。昔は捨ててたもんや。
 今はブタの餌やん。こんなん売ってる?」
「豆腐売り場に売ってるよ、ちゃんと」
「ようそんなもんが目につくな~」

トゲのある言い方(ムッ)(ー_ー;)


一口食べて、「おいしい。どうやって作るん?」

「具は大きめに切って出汁で煮て、後からおから入れる。
 コレ、油使ってないんよ。仕上げにちょっとごま油を回しかけただけ」

おいしいおいしいとパクパク食べているので悦に入っていたら、

「私は豆腐毎日食べてるから、わざわざおから食べんでもなぁ」

ハイハイ  






(Wikipediaより拝借しました)


おからと言えば、思い出すのが「このしろずし」。
父の郷里、丹後地方の郷土料理。
冬になると、この「このしろずし」が送られてきた。

酢〆のこのしろのおなかに甘めのおからが詰められているもので、
子どもにはどう贔屓目に見てもおいしい食べ物ではなかったが、
とにかく食べさせられた^^;

このしろは何とか食べられたが、
おからは豆臭さと魚の生臭さと、入っていた木箱の木の匂いが混ざって
えもいわれぬ不味さだった(丹後のかた、ゴメンナサイ

子どもが残したおからを母はせっせと食べていたっけね。


そんな思い出話をすると、
「私もあのおからはキライやった」


やっぱり。
でも、もったいないから無理してでも食べるんよね主婦は。


祖母が亡くなると、このしろずしが送られてくることもなくなった。
今だったらおいしいと思えるのかもしれないが、
何十年も食べる機会がないままだ。

今でも母にとっては、おからイコールまずい のままか。


「豆腐もいいけど、おからも目先が変わっていいやろ?」
「うん、おいしいなぁ」



というわけで、
今月もなんとか(ムカつく場面はありつつも)ケンカせずに一日が過ぎた。
メデタシメデタシ (^-^)v