明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

にわか美容師

2023-07-08 | 母との確執
母がデイに行ったあと、留守番しているとピンポンが。
「郵便局でーす」
母宛てに郵便物が届いた。
「何ですかこれ?」
「保険証ですよ」
「ああ、今話題の紙の保険証ね」
「そうです、紙の保険証です」
郵便屋さんと顔を見合わせてニヤリ。

ったく、終わりが見えないマイナカードを巡るトラブルのあれこれ。
デジタル化する前のアナログの時点で名前や住所の記載がバラバラってんだから、
まずそこをどうにかしないと紐付けできないだろうに。
日本語は漢字・ひらがな・カタカナと3種類の表記がある点でもう
トラブルが起きることは想像できそうなものだけどね。ブツブツ。

保険証に限って言えば、利用者は何もしないでもこうやって
更新時期には新しい保険証を届けてくれるんだから、
わざわざ資格証明書とやらを1年ごとに更新に行くなんてのはまっぴらごめん。





母の髪がずいぶん伸びて、襟足が鬱陶しそうだ。
「そうだ、髪の毛切ったげるわ」

時々母は自分で襟足の毛を切っている。
それが90越えのオババとは思えない、洗面所でイナバウアーのように海老ぞって
手さぐりで切るという、すごい技を持っているのだが、
さすがにこの頃はキツイのか、素直に「じゃあお願いしよかな」と。

風呂場で裸になってもらい、
毛束を分けて留め、霧吹きで濡らしながら見よう見まねで襟足から切っていく。
「すごい、襟足はまだ黒いよ」
「そう?まだまだイケるな」イケるて何が(笑)
横の毛も少し切って、ずいぶんすっきりした。

「はい、2000円いただきまーす」
母が財布を探し出したので、
「冗談冗談、要らんよ。またおいしいものでもご馳走して」
「墓参りの帰りにおいしいもの食べに行こな。墓参りずいぶん行ってないなぁ」
「Kさん(義妹)が土日、車使ってるからしばらくは行けへんよ」
「Kさん、このごろ来ないけどどうしたん」
「なんや知らん、介護に自信失くしたんやて。それで代わりに私が来てるんよ。
 せやけど、紙芝居で忙しい時にうまい具合に自信失くすもんやな。ミエミエやわ」
ちょっとイジワルな言い方する私^^;
※詳しくは知らないが、義妹は自作の紙芝居を作っては子どもたちに話して聞かせる?とかいう活動を長年やっている

そしたら母、
「介護てワタシ、からだは元気やし下の世話にもなってへんし、
 こんなん介護のうちにも入らんわ」
だって。

まぁ半分ぐらいは当たってるけど・・・それをアンタが言うか~~! 🤣🤣🤣