明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

50年

2024-01-29 | ひとりごと

桐島名乗る男死亡 捜査員は無念 - Yahoo!ニュース

 事件の真相解明が遠のいた。1970年代の連続企業爆破事件で、指名手配中の桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日朝、入院先の神奈川県内の病院で死亡した。「もっと...

Yahoo!ニュース

 

なんという人生だったのだろうね。

私はノンポリだったけど、あの頃の空気は覚えている。
某大学の受験の時はバリケードの中を受験票を見せて入った。
前日泊めてもらった大学の女子寮は壁にヘルメットが並び、殺伐としていた。
(ちなみにこの大学は見事落ちた)
卒業式は(まだ一部暴れている学生がいたので)市の公民館で平服で行われ、
卒業証書をもらうだけだった。

三菱重工爆破事件の時は、ちょうどその日に父が東京出張だったので
遭遇していないかと心配した。無事帰ってきてよほど嬉しかったのか、
おみやげが榮太樓飴だったことも覚えている。

ひとつ上の従兄が学生運動をしていて、
就職ではノンポリよりゲバ棒振ってたやつの方が採用される。
とか言っていた。

桐島のような学生はあの時代どこにでもいたかも。
一つ間違えば、誰でも桐島だったかもしれない。

そのあとの世代は白けてしまって「三無主義」とか言われ、
熱も何もなくしてしまったが、

この人はほぼ50年逃げ隠れしながらも、
まだ心中では闘争を続けていたのだろうか。
それとも変節したのだろうか。
いつかどこかの時点で間違いに気づいたのだろうか。
自首すればいいものを、なぜ倒れるまで頑張ったのか。

最期は本名で死にたかったのは、悔い改めたからか、諦めか。