明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

インターホンが変わって、混乱

2023-07-11 | 母との確執
母のマンションのインターホンが変わった。
これまではオートロックのあるエントランスのみカメラ付きだったが、
玄関子機にもカメラが付いた。



前のインターホンの操作にようやく慣れた母だったが、
機種が変わってまたイチから覚え直し。
こちらはまたイチから教え直し^^;

前より画面が大きくなり、操作も前よりシンプルで、
どこが難しいのと思うぐらいだが、これが母には覚えられない。
押す順番に番号を振ったのだけどね。

録画機能付き。訪問者の顔も見えて機能UP で歓迎すべきなのだが、
玄関の客もエントランスの客も同じように画面に映るのが
かえって母には難しいようだ。
背景を見ればすぐわかるのだが・・・。

「二度呼びましたが、二度とも開けてもらえませんでした」
とヘルパーさんの報告。
スミマセンね、しばらくはご不便をおかけします

土曜に私が教え、今日弟が教え・・・
「30分練習したのに3分で忘れる」と弟。

はぁ~、どうしたものか




にわか美容師

2023-07-08 | 母との確執
母がデイに行ったあと、留守番しているとピンポンが。
「郵便局でーす」
母宛てに郵便物が届いた。
「何ですかこれ?」
「保険証ですよ」
「ああ、今話題の紙の保険証ね」
「そうです、紙の保険証です」
郵便屋さんと顔を見合わせてニヤリ。

ったく、終わりが見えないマイナカードを巡るトラブルのあれこれ。
デジタル化する前のアナログの時点で名前や住所の記載がバラバラってんだから、
まずそこをどうにかしないと紐付けできないだろうに。
日本語は漢字・ひらがな・カタカナと3種類の表記がある点でもう
トラブルが起きることは想像できそうなものだけどね。ブツブツ。

保険証に限って言えば、利用者は何もしないでもこうやって
更新時期には新しい保険証を届けてくれるんだから、
わざわざ資格証明書とやらを1年ごとに更新に行くなんてのはまっぴらごめん。





母の髪がずいぶん伸びて、襟足が鬱陶しそうだ。
「そうだ、髪の毛切ったげるわ」

時々母は自分で襟足の毛を切っている。
それが90越えのオババとは思えない、洗面所でイナバウアーのように海老ぞって
手さぐりで切るという、すごい技を持っているのだが、
さすがにこの頃はキツイのか、素直に「じゃあお願いしよかな」と。

風呂場で裸になってもらい、
毛束を分けて留め、霧吹きで濡らしながら見よう見まねで襟足から切っていく。
「すごい、襟足はまだ黒いよ」
「そう?まだまだイケるな」イケるて何が(笑)
横の毛も少し切って、ずいぶんすっきりした。

「はい、2000円いただきまーす」
母が財布を探し出したので、
「冗談冗談、要らんよ。またおいしいものでもご馳走して」
「墓参りの帰りにおいしいもの食べに行こな。墓参りずいぶん行ってないなぁ」
「Kさん(義妹)が土日、車使ってるからしばらくは行けへんよ」
「Kさん、このごろ来ないけどどうしたん」
「なんや知らん、介護に自信失くしたんやて。それで代わりに私が来てるんよ。
 せやけど、紙芝居で忙しい時にうまい具合に自信失くすもんやな。ミエミエやわ」
ちょっとイジワルな言い方する私^^;
※詳しくは知らないが、義妹は自作の紙芝居を作っては子どもたちに話して聞かせる?とかいう活動を長年やっている

そしたら母、
「介護てワタシ、からだは元気やし下の世話にもなってへんし、
 こんなん介護のうちにも入らんわ」
だって。

まぁ半分ぐらいは当たってるけど・・・それをアンタが言うか~~! 🤣🤣🤣





温泉旅行、白浜のリベンジ その2

2023-07-03 | 旅行
1年ぶりに会うEさんはまた一段とヨボヨボになっていた。
杖をついて玄関から下りる数段もやっとこで、あぶなっかしい。

途中どこかで夕飯をということで、クオリティ高めを謳う某回転寿司へ。
レーンを回っているのはお寿司の写真だけ。
あんなことがあったからしょうがないとはいえ、変な光景だ。
何のためのレーンやら。
注文はタブレットで各自好きなものを注文する。



おなかあんまりすいてない、なんて言っていたのにガンガン注文するIさん。
Eさんは胃がん手術しているのであまり食べないが飲む方はいける。ほぼビールで生きている。
「あ~タブレットで探してる間にウニ終了してしもた~。
 ウニ~ウニ~くやしい~」とIさん。ノンアルで酔っ払ったか。

ようやくおなかが落ち着いて、そろそろお勘定を・・・と思った頃にEさん、
「日本酒行こか。熱燗徳利大!」
「え~ もうやめといたら。せめて小にしときぃな。このあとホテルで飲むし」
と必死で止めるふたり。
「ほな小でええわ」
そうでなくても足元おぼつかないのに、酔っぱらってフラフラされたら手に負えない。
Eさんは天ぷらの残りの大葉を肴に手酌で美味しそうに飲んでいた。

次はスーパーに寄って、ビールとツマミと明朝のパンを調達する。
Eさんは車内待機。
Iさんと二人であれやこれやと探すうちに2人とも主婦の目に。
「ちょっとこれ、安いやん。これ買っていい?うち用に」
「いいよ、ほな私もこれ買おかな」となる。

魚売り場では
「ウニないかな。あったら買う?板に乗ったやつ。思いっきり食べたらいいやん。
 あ、瓶詰のウニあるよ、Iさん😁」
「もうええわ。忘れたつもりやったのに」






食料とビールを調達して、やっとホテルへチェックイン。
部屋はバリアフリー。窓の外は琵琶湖、目の前は桟橋、対岸の明かりがきれいだ。
このホテルではプラスチック製品を使わず、従って歯ブラシなども置かず。
部屋のキーも木製のカード、ボールペンも木製だ。

「温泉入る前にお金の清算するね」
ぞろぞろ長い寿司屋のレシートを出してきたIさん。
「もう三等分でいいやん」というのはじゅうぶん酔っぱらって眠そうなEさん。
「いやいや、私メッチャ食べたのでこれで三等分は申し訳ない」

ほな計算しよか、と私とIさんが取りかかる。
まず誰が何を食べたか仕分けして、クーポン8%を割り引いて消費税10%を掛けて・・・
これがね、なかなか出来ないんですわ
なんべんやっても計算が合わない。
私も程よく酔っぱらっているので、毎回違う数字が出てくる。
スーパーの買い物の方も然り。
なんで計算合わへんの!? 
「はよ温泉行こうな~」急かすEさん。
はいはいちょっと待って。焦れば焦るほど何が何やらわからんように。
もういいわ、当たらずとも遠からずの数字が出たのでそれで良しとした。やれやれ
回転寿司で割り勘なんて、やるもんじゃないね^^;
寿司は奢ってもらうに限る(コラッ)🤣🤣🤣


レシートと格闘の跡。30分以上格闘したよ。
寿司屋のレシートは立て替えたIさんが持ち帰った。しらふの時に計算し直しているかも(^0^)


念願の温泉に入れた時のEさんは満面の笑みだった。
「やっと入れたね~」「入れたわ~
連れて来た甲斐があったわ。よかった。
でもこちらはめちゃくちゃ緊張した。
腕を抱え、滑らないように一歩ずつ・・・歩行介助^^;

みんな眠気が覚めてすっかり蘇り、ビールとツマミで飲み会スタート、
しゃべるしゃべる、何をしゃべったか何を聞いたかあまり覚えてないが、
気がついたら夜中の2時半だったので、大急ぎで就寝。




翌日はマキノまでドライブ。
途中、この鳥居が見えたら白鬚神社。
これを撮ろうと観光客が道路に出るので事故多しとか。
確かにフォトジェニックだが、この日はお天気がイマイチで^^;



近江最古の大社 白鬚神社

猿田彦命ほか、たくさんの神様が祀られている。
猿田彦命は延命長寿の神様なので、みんな元気で長生きできますようにとお願いし・・・




メタセコイア並木 | びわ湖高島観光ガイド

初めて来たメタセコイヤの並木道。
「ここはEさんもちょっと歩きません?」
数歩歩いては立ち止まり、また数歩歩いては立ち止まり。
杖をついてはいるが、杖が役目を果たしていない。
デイで正しい使いかたを指導していないのだろうか。
ズボンのベルトの部分を持ち、腕を支えながらそろそろと歩く。
「もういいから、アンタら行っといで」
ベンチにEさんを残し、メタセコイヤの並木道を堪能。
街路樹といえばたまに枯れてる木があったりするものだが、ここはきれいに並んでいる。
並大抵の手入れではなさそうだ。
琵琶湖の北部、ずいぶん遠くまで来た。
そろそろ帰路に。


もう長い距離は歩けなくなってるのかな。歩くことが辛そうだ。
そもそもEさんがこうなったのは数年前に骨折したのがきっかけで、
それもお孫さんと遊んでいて手を引っ張られて転倒したというから、他人事ではない。
その後も肩や腕の骨折が続き・・・コロナ自粛も輪をかけたねきっと。
私も骨対策はしているつもりだが、気をつけないと。骨、ホネ、大事!

Eさんを無事に家に送り届けたら、2人ともどっと疲れが。
「このあと龍安寺でも行きます?石庭の」
「いやもういいわ。疲れた」
「気が疲れましたね^^;」

じゃあまたね~と京都駅から新快速に乗ろうとしたら、
「ただいま到着が遅れています」ひぇ~~。
15分程度の遅れで済んでよかったが、車中見事に爆睡だった