山登りを始めて、8年になる。
大学時代は山岳部にいたという職場の後輩に誘われ、私たち夫婦が初めて挑んだ本格的登山は、八ヶ岳の東天狗岳、西天狗岳だった。
山についての知識が乏しい私に、彼女は、
「日本で一番高い山はなんという山でしょう」と聞いてきた。
それぐらいは知っている、とばかりに「富士山でしょ」と答えると、彼女はさらに質問を重ねてきた。
「じゃ、二番目に高い山はなんという山でしょう」
「えっ、二番目?…二番目は…え~と、わからない」私は早速つまづいた。
「そうなんですよ~。これが意外に知られてないんですよ。正解は北岳です」と教えてくれた。
その北岳(3193m)に、4年前の夏、夫と二人でチャレンジした。
3分の2くらいまで登ったところで、天候がどんどん悪化してきた。
登り続けるかどうか迷いつつも、頂上を目指した。
行き交う人も少ない中で、下山してくる年輩の男性と出会った。
単独登山らしい。
男性は頂上まで行かずに下山にかかっているとのことで、私たちにも「引き返すのも勇気だよ」とアドバイスしてくれた。
以来、北岳は私にとって心残りの山となっている。
体調がよくなってきたので、この夏、登ってみたいと思っている。
と、いうのも、NHKの朝の連ドラ『純情きらり』の原作『火の山 ―山猿記―』(津島佑子/著)を読んだからだ。
上下巻とも400ページ以上に及ぶ長編だった。
火の山は富士山で、物語の舞台は、主に山梨県と東京になっている。
津島佑子氏は太宰治の次女で、この物語に登場する女学校教師だった笛子は母、青森県出身の画家、杉冬吾は父 太宰治とイメージが重なる。
正直なところ最初は、数ページ読んでは眠くなるほど、退屈だった。
それが、面白くなり夢中になったわけは、私も登ったことのある山々の名前や馴染みのある地名が出てきたからだ。
甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、八ヶ岳、増富温泉、鰍沢、富士五湖など。
有森家の兄弟姉妹は、これらの山々を父親と共に登り親しんできた。
地図が読めない私だけれど、このあたりの地理は把握しているので、情景も目の前に浮かんでくるようだった。
そうなってくると、ドラマの舞台も原作どおりだったら良かったのに…なんて、わがまま勝手に思ってしまった。
でも、ドラマはドラマで面白く、毎朝楽しみにしている。
今朝、富士山のシルエットを見ていたら、夏山への期待が膨らんできた。
大学時代は山岳部にいたという職場の後輩に誘われ、私たち夫婦が初めて挑んだ本格的登山は、八ヶ岳の東天狗岳、西天狗岳だった。
山についての知識が乏しい私に、彼女は、
「日本で一番高い山はなんという山でしょう」と聞いてきた。
それぐらいは知っている、とばかりに「富士山でしょ」と答えると、彼女はさらに質問を重ねてきた。
「じゃ、二番目に高い山はなんという山でしょう」
「えっ、二番目?…二番目は…え~と、わからない」私は早速つまづいた。
「そうなんですよ~。これが意外に知られてないんですよ。正解は北岳です」と教えてくれた。
その北岳(3193m)に、4年前の夏、夫と二人でチャレンジした。
3分の2くらいまで登ったところで、天候がどんどん悪化してきた。
登り続けるかどうか迷いつつも、頂上を目指した。
行き交う人も少ない中で、下山してくる年輩の男性と出会った。
単独登山らしい。
男性は頂上まで行かずに下山にかかっているとのことで、私たちにも「引き返すのも勇気だよ」とアドバイスしてくれた。
以来、北岳は私にとって心残りの山となっている。
体調がよくなってきたので、この夏、登ってみたいと思っている。
と、いうのも、NHKの朝の連ドラ『純情きらり』の原作『火の山 ―山猿記―』(津島佑子/著)を読んだからだ。
上下巻とも400ページ以上に及ぶ長編だった。
火の山は富士山で、物語の舞台は、主に山梨県と東京になっている。
津島佑子氏は太宰治の次女で、この物語に登場する女学校教師だった笛子は母、青森県出身の画家、杉冬吾は父 太宰治とイメージが重なる。
正直なところ最初は、数ページ読んでは眠くなるほど、退屈だった。
それが、面白くなり夢中になったわけは、私も登ったことのある山々の名前や馴染みのある地名が出てきたからだ。
甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、八ヶ岳、増富温泉、鰍沢、富士五湖など。
有森家の兄弟姉妹は、これらの山々を父親と共に登り親しんできた。
地図が読めない私だけれど、このあたりの地理は把握しているので、情景も目の前に浮かんでくるようだった。
そうなってくると、ドラマの舞台も原作どおりだったら良かったのに…なんて、わがまま勝手に思ってしまった。
でも、ドラマはドラマで面白く、毎朝楽しみにしている。
今朝、富士山のシルエットを見ていたら、夏山への期待が膨らんできた。
コメントありがとうございます。
おっくんさんは北岳に登られたんですね。
雷鳥を見ると、感動しますよね。
私は、南アルプス南部を縦走したときに、
悪沢岳で見たことがあります。
私もほんとに登りたくなってきました~。
岡崎とピアノと味噌の話かと思ってました。
北アルプスは、歩く自分の気持ち次第で登れるよ。って人からアドバイスもらった事あるけれど、どうなんでしょう。
金時山の最後の階段で、途中で本気で泣いて、旦那と喧嘩した私は無理かもしれません。
山行きは好きなのですが、根性は人一倍ありません(笑)
でも、いつか忍耐力を養えた頃、南アルプスを縦走したいな~。。夢です。
ともゑさんもまた機会があったら、山話して下さいね!楽しみにしています。
山行はいいですね、どの山にも思い出はいっぱいありますが、私のお気に入りは「鳳凰三山」。頂上近く、北岳を横に見ながら歩きました。体力があるときは、たくさんいろいろな山を歩いてください。旅と同じように老後の大きな思い出財産になりますから。
晩年の桜子が、弟の勇太郎に「子どものころのように山へ登りたい」っていう場面もあるんです。
ピアノが好きなのは、原作もドラマも同じで…♪
北アルプスは小屋の数が多いそうで、
1日の歩行距離に無理がなくていいようです。
金時山、おさげ髪のおかあさんに会いに、一度 登ってみたいです。
私も山で何度、夫と喧嘩したことかしれません。
単独登山をする勇気もなく、
一番、わがままを言えるのも夫なので、
結局、二人の登山に落ち着きます。
縦走は楽しいですよ。
ちなみに私の初めての縦走は、柏尾峠~山原中継所~庵原の高山でした。
鳳凰三山、いい山々ですよね。
地蔵岳のオベリスクを目の当たりにしたときは、感動しました。
秋に出かけたので、紅葉と青空のコントラストが印象的でした。
「思い出財産」いい言葉ですね。
私もいっぱい蓄えていきたいと思います。