◎承認欲求と賞賛
NHKのねほりんぱほりんのバックナンバーを集中的に30本くらい見た。
内容はこんな感じ。
「戸籍のない人」
「プロになれなかった元奨励会員」
「腐女子」
「少年院に入っていた人」
「あるコスプレイヤー」
「仮想通貨投資家」
「アイドルトップオタ」
「元子役」
「喪女」
「LGBTのカップル」
「パパ活女子」
「ネトゲ廃人」
「児童養護施設で育った人」
「元サークルクラッシャー」
「ヒモと暮らす女」
「買い物依存症の女」
「マッチングアプリにハマる人」
「元ヤミ金」
「元メンヘラ製造機」
「わが子を虐待した人」
「インフルエンサー」
「不妊治療をやめた人」
「元詐欺師」
「介護士」
「ヘリコプターペアレント」(超過干渉な親)
「羽生結弦で人生変わった人」
「ホストに貢ぐ女」
ねほりんぱほりんは、発表者もMCも顔を見せず、発表者は仮名だからこそ、他番組では見れない本音と現実と結末を見ることができる。
犯罪がらみ、ネットがらみ、恋愛結婚がらみ等々取り上げるテーマはバラバラだが、マスコミやSNSでは、とかく張本人の本音と生い立ち、動機まで迫れないところ、そこまで追えているのが凄い。だから女芸人友近がネタにしている理由もわかる。
脈絡なく感想を述べると、
上記全部の番組に当てはまるわけではないが、また誤解を恐れずに言えば、動機のかなりの部分が自己承認欲求が満たされないためであり、立ち位置や承認や賞賛を求めてそれを満足させようとするもの。その結果が、犯罪だったり、SNSだったり、ホストだったり、パパ活、妊活、子供への過干渉だったりする。
行き過ぎると逮捕収監されたり、行き過ぎなくても、失恋、離婚、孤独、永遠の処女童貞になったりする。最近の怖いところは、核家族化の進展と離婚率の上昇、ネットの発達により、匿名でいわば非道徳的な秘密の悪事がやりやすくなっていること。そのおかげで金を手に入れ、相手の気持ちを手に入れるのだが、その結果はいろいろな形で刈り取られる。
なお上記コメントは以下については、あてはまりません。
※「戸籍のない人」「児童養護施設で育った人」
は、生い立ちやそうなった環境に本人の責任はありませんので、念のため。
※「介護士」の報道されざる苦労はわかりました。
※「プロになれなかった元奨励会員」は、スポーツや音楽、美術、芸事でも似たようなことがあるのだろうと思いました。
オカルティックに言えば、「そうしたものは、臍のマニピュラ・チャクラを舞台に行われる自己実現であって云々」と一口にくくるのはよいが、そこから欲望の極大化を展望して見切って、絶望から愛(アナハタ・チャクラ)に転化するために、神仏を知ることがロードマップだと言うのは簡単。
ねほりんぱほりんを見ると、承認欲求と賞賛、あるいは生きがい、やりがいを求める気持ちの根は深く、それを万人が見切る事などできるのだろうかとも思ってしまう。凡夫の耳も菊の年。