景龍三年 西暦709年
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二月己丑,及皇后幸玄武門,觀宮女拔河,為宮市以嬉。
中宗が皇后・娘達や女官を引き連れ遊びに出ます。
丙申,監察御史崔琬對仗彈宗楚客、紀處訥潛通戎狄,受其貨賂,致生邊患。
宰相楚客、處訥が戎狄から収賄し外交をねじ曲げたと弾劾されます。中宗は怒りますが、楚客等は中宗を馬鹿にしているので承服しません。中宗はなあなあで収めます。
三月戊午,宗楚客,蕭至忠,韋嗣立、崔湜,趙彥昭、韋溫、鄭愔など宰相が濫造されます。
五月丙戌,貶崔湜為襄州刺史,鄭愔江州司馬。
調子に乗って収賄しすぎだ宰相二人が処罰されますが、女官の援けで左遷されるだけですみます。
濫官充溢,人以為三無坐處,謂宰相、御史及員外官也。
売官により官吏が溢れて職務が不足する事態です。
十一月乙丑,有事於南郊,以皇后為亞獻,大赦。
韋后はもはや則天気取りです。
景龍四年 西暦710年
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正月丙寅夜,中宗與韋后微行觀燈于市里,又縱宮女數千人出游,多不歸者。
また女官を引き連れて遊行します。規律は弛緩し宮女達が多く逃亡します。
二月、上命紀處訥送金城公主適吐蕃,處訥辭;又命趙彥昭,彥昭亦辭。丁丑,命左驍衛大將軍楊矩送之。
吐蕃の侵攻を防ぐため公主を送ります。宰相達に随行を命じますが拒否されます。中宗の命に従おうとする宰相はあまりいません。
五月、燕欽融が韋后の密通、安楽公主の淫乱、楚客の横暴を弾劾。
中宗はそれが事実である事を知り、さすがに懊悩します。韋后や安楽公主は中宗の状況を見て危機感を抱きます。
六月壬午,韋皇后弑中宗,矯詔立溫王重茂為皇太子。
韋后一党は中宗を毒殺し、幼帝を立てて則天同様の権限を握ろうとします。さすがに安楽公主の即位は困難です。
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二月己丑,及皇后幸玄武門,觀宮女拔河,為宮市以嬉。
中宗が皇后・娘達や女官を引き連れ遊びに出ます。
丙申,監察御史崔琬對仗彈宗楚客、紀處訥潛通戎狄,受其貨賂,致生邊患。
宰相楚客、處訥が戎狄から収賄し外交をねじ曲げたと弾劾されます。中宗は怒りますが、楚客等は中宗を馬鹿にしているので承服しません。中宗はなあなあで収めます。
三月戊午,宗楚客,蕭至忠,韋嗣立、崔湜,趙彥昭、韋溫、鄭愔など宰相が濫造されます。
五月丙戌,貶崔湜為襄州刺史,鄭愔江州司馬。
調子に乗って収賄しすぎだ宰相二人が処罰されますが、女官の援けで左遷されるだけですみます。
濫官充溢,人以為三無坐處,謂宰相、御史及員外官也。
売官により官吏が溢れて職務が不足する事態です。
十一月乙丑,有事於南郊,以皇后為亞獻,大赦。
韋后はもはや則天気取りです。
景龍四年 西暦710年
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正月丙寅夜,中宗與韋后微行觀燈于市里,又縱宮女數千人出游,多不歸者。
また女官を引き連れて遊行します。規律は弛緩し宮女達が多く逃亡します。
二月、上命紀處訥送金城公主適吐蕃,處訥辭;又命趙彥昭,彥昭亦辭。丁丑,命左驍衛大將軍楊矩送之。
吐蕃の侵攻を防ぐため公主を送ります。宰相達に随行を命じますが拒否されます。中宗の命に従おうとする宰相はあまりいません。
五月、燕欽融が韋后の密通、安楽公主の淫乱、楚客の横暴を弾劾。
中宗はそれが事実である事を知り、さすがに懊悩します。韋后や安楽公主は中宗の状況を見て危機感を抱きます。
六月壬午,韋皇后弑中宗,矯詔立溫王重茂為皇太子。
韋后一党は中宗を毒殺し、幼帝を立てて則天同様の権限を握ろうとします。さすがに安楽公主の即位は困難です。