全国各地の「恵比寿神社」では昨日から正月大祭が始まっています。
この祭礼は、8日の「初えびす」から始まり、9日の「宵えびす」、10日の「正大祭(十日えびす)」、そして11日の「残りえびす」までが一般的な一連の行事のようです。
今日は商売の神様「恵比須神」の「正月大祭(十日えびす)」について調べました。
「恵比須神」は、イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」の三男である「蛭子命(ひるこのみこと)」か、もしくは「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の子である「事代主神(ことしろぬしのかみ)」とされることが多いようです。
このため、同じ恵比寿神を祀る神社でも場所によって「蛭子神(ひるこしん)」系と「事代主神(ことしろぬしのかみ」系の神様に別れるようです。
この「恵比須神」は、弁財天や大黒天、毘沙門天、布袋尊、寿老人、福禄寿の神様とともに七福神の一柱とされ、七福神の中で唯一日本の福の神として知られています。
「恵比須神」は「商売繁盛の神様」として信仰されており、関西では「えべっさん」の呼び名で親しまれています。
・福岡の十日恵比寿神社です。
・「十日えびすの由来」
「十日えびす」の由来は、一般的には、恵比寿大神(えべっさん)の誕生が1月10日であることから、誕生を祝い、福の神にあやかろうとする庶民の願いがその始まりではないかとされていますが、その原点は、御狩神事(みかりしんじ)ではないかと言われています。
この神事の内容はよく分かりませんが、大阪の住吉大社に鎮座している江比須社の神事次第には巫女が男装をして狩の舞踏をすることがあり、これがその神事ではないかと思われているようです。
・「祭礼期間」
祭礼期間は、8日の「初えびす」から11日の「残り福」までですが、関西では9日から11日までが多いようです。
・「商売繁盛の神様」の謂れ
恵比須大神(えべっさん)は左腕で鯛を抱え、右手に釣竿を持っています。魚を獲ることを好み、それを穀物と物々交換したことから「商売繁盛」の神様とされているそうです。
また、栄西禅師が宋の修行から帰る途中で、船が暴風雨に遭遇したとき、禅師が一心に拝むと「恵比須大神」が現れ、風雨を収めたという逸話から「水難除け」、「交通安全」の神様としても信仰されています。
・「福笹」の意味するもの
「福笹」は、京都の「恵比須神社」独自の「御札」の形態が広まったものといわれています。
笹は「節目正しく真っ直ぐに伸び、弾力があって折れない、葉が落ちず常に青々と茂る」といった特徴から「家運隆昌」、「商売繁盛」の象徴となっているそうです。