今日は健康野菜「ヤーコン」とその健康効果についてご紹介します。
「ヤーコン」はキク科の多年生草木で、原産地は南米アンデスの高地地方です。
日本には1970年代に一度渡来したそうですが定着せず、現在栽培されているものの殆どは1985年にニュージランドから輸入されたものだそうです。
・冬になってすっかり枯れたヤーコンの茎です。
ヤーコンは地中に塊根と塊茎の二つの栄養器官を持っており、塊根(芋)は食用に、塊茎は繁殖用(苗)に利用されます。
塊根(芋)には水分が多く、シャキッとした食感とほんのりとした甘味があって、原産地の古代インカでは果物のように利用されていたそうです。
現在でも現地では、芋は食用に、若葉はスープやサラダに、、茎と葉はお茶の素材の一つとして使われているそうです
・ヤーコンの貯蔵根(芋)です。
サツマイモに似ている塊根は、貯蔵栄養素としてデンプンではなくフラクトオリゴ糖を大量に蓄積しており、生で食べると甘く、シャキシャキした梨に近い感触があります。
・上にある赤い部分が地下茎の芽(鱗片葉の腋芽)です。これは来年の種イモになります。
「健康効果」
・整腸作用と便秘解消効果・・・・フラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させ、大腸菌などの悪玉菌を減少させます。そのため、便秘の解消や脂質代謝を改善します。
・虫歯予防・・・・フラクトオリゴ糖は虫歯菌の栄養源にならないので、虫歯になりにくいといわれています。
・中性脂肪や血糖値、血圧の低下が期待できるといわれています。
ミネラルやフラクトオリゴ糖が豊富なヤーコンは、糖分を取りすぎの方やダイエットをしている人、また健康を気にしている人にはお奨めの食材のようです。
・肉色は種類によって白色からオレンジ色のものまであるようです。
「食べ方」
おいしい食べ方について調べてみました。或るHPに次のように書かれていました。
1.天ぷらが一番・・・ ヤーコンの皮を軽く剥いで輪切りにし、少しころもをつけて揚げます。他には、ヤーコンを短冊に切り、玉ねぎ、ニンジンなどと一緒にかき揚げにするのもおいしく食べられます。
2.サラダで食べる・・・さらしたヤーコンの水をよく切り、薄くスライスして胡瓜やパセリ、レタスなどと共にサラダに和えて頂きます。梨のような食感が一味違ったサラダとなります。
3.ニンジン、大根、胡麻、鷹の爪などと一緒にきんぴらにして食べる。
4.ヤーコンとにんにくの炒め物にする。
5.ジャガイモや玉ねぎと一緒にコロッケにしたり、ヤーコンのお浸しにします。