今日は10日ほど前に長池公園を散歩中に撮影した「ユスラウメ(山桃桜)」の花をご紹介します。
「ユスラウメ(山桃桜)」はバラ科の落葉低木で、3~4月頃に白や淡紅色の五弁の花をつけ6月頃には直径1㎝程の果実が赤く熟します。
ユスラウメ(山桃桜)の原産地は中国で、日本には江戸時代初期に渡来したようです。
名前の由来は、朝鮮語の「移徒楽(いさら)」が転訛して「ゆすら」になったと云われています。
・ユスラウメの名前には梅がついていますが、花はウメとは違い、同じバラ科のサクラの花によく似ています。
6~7月頃にはこのように果実が赤く熟します。この果実は甘酸っぱい味ですが食べることができます。
・これは昨年7月4日に撮影した山の手台の遊歩道に植栽されている「ユスラウメ(山桜桃)」の熟した果実です。
(参考)
「桜桃忌」
なお、6月19日の太宰治の「桜桃忌」の「桜桃」はユスラを意味する「桜桃」とは関係ありませんが、参考のために書いておきますと、
1948(昭和23)年6月13日、太宰治(だざい おさむ)が戦争未亡人の愛人・山崎富栄と東京の玉川上水に入水心中し、6日後の19日に遺体が発見されましたが、その日が奇しくも太宰の誕生日でもあることから、6月19日は「桜桃忌」と呼ばれています。
その名前の由来は、サクランボ(桜桃)の時期であることと晩年の作品『桜桃』に因むと云われています。