「京都御所」参観シリーズ4回目は、清涼殿と小御所、御内庭をご紹介します。
「清涼殿」
清涼殿は平安時代には天皇が日常生活の場として使用された御殿です。
建築様式は、入母屋、桧皮葺(ひわだぶき)の寝殿造りとなっています。現在の建物は平安時代のものより小さくなっていますが、古生制に則って建てられているそうです。
「清涼殿(滝口)」
この滝口には、昔、警護の武士が控えていた所で、それより清涼殿を警固する人を「滝口の武士」と言うようになりました。
「小御所」
小御所は御元服御殿ともいい、寝殿造りと書院造の両要素が混合した様式の建物です。
ここでは、東宮御元服、立太子の儀式、皇太子の儀式など、諸種の儀式が行われ、武家との対面にも用いられました。
1867年(慶応3年)12月9日の王政復古の大号令が発せられた日の夜、「小御所会議」がここで行われました。
・小御所の下段の間の襖絵です。
「小御所の南面」
「小御所の蹴鞠の庭」
小御所と御学問所の小庭を言います。
蹴鞠は鹿皮で出来た鞠を落とさずに蹴り渡す球戯で、一定の作法のもとに行われます。この場所で催される蹴鞠を天皇がご覧になったそうです。
「御池庭」
池を中心とした回廊式庭園です。
前面は州浜で、その中に舟着きへの飛び石を置いています。右に欅橋が架かり、対岸には樹木を配し、様々な景色を楽しむことが出来ます。
「御内庭」
曲折した遣り水を流して、土橋や石橋を架けた趣向を凝らした庭で、奥に茶室を構えています。