今日は「昭和の日」で、今日からゴールデンウィークが始まります。
先日、若い人が出演していた民放のクイズ形式のトーク番組で“4月29日は何の日ですか?”と問いかけていました。
祝日と言うことは知っていても何の祝日か知らない人や、「みどりの日」と答える人がいて「昭和の日」を知らない人が案外多いのに驚きました。
そこで今日は「昭和の日」の由来についてご紹介します。
「昭和の日」は、国民の祝日に関する法律(祝日法)の一部改正によって2007年(平成19年)に制定された祝日ですが、1988年(昭和63年)までは昭和天皇の「天皇誕生日」としての国民の祝日でした。
しかし、1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇がご崩御をされたことを受けて、天皇誕生日の存続が出来なくなりました。
当時から同日を「昭和記念日」など昭和に因んだ新祝日として存続させようという意見が出ていましたが、野党による反対からその案は見送られました。
しかし、昭和天皇が自然を愛したことに因んで、平成元年から「みどりの日」と名称を改め、祝日として存続させました。
その後、「昭和の日」の実現を目指す運動に呼応・共鳴する国会議員により、2000年(平成12年)の第147回国会、2002年(平成14年)の第154回国会においていずれも議員提出法案として審議されましたが、国会会期の終了や衆議院解散などにより廃案となりました。
2004年(平成16年)の第159回国会において、3度目となる改正法案を議員立法形式で提出し、継続審議を経て2005年(平成17年)の第162回国会でようやく成立し、2007年(平成19年)から施行され、同年以降の4月29日は「昭和の日」となったものです。
なお、従前の「みどりの日」は5月4日に移動し、5月3日の「憲法記念日」と5日の「こどもの日」にくっつけてゴールデンウィークを構成する休日の一つとなっています。