今日は関西では馴染みが薄い「下仁田(しもにた)ネギ」についてご紹介します。
「下仁田ネギ」とは、群馬県下仁田町を中心として、その周辺で栽培される根深、夏型ねぎの品種で、白根のながさは20cmほど、直径は6cm~8㎝と他の品種のネギに比べて太いのが特徴です。
地元では「殿様ネギ」と呼ばれて親しまれている食材のようであり、その所以は、1805年(文化2年)の頃に、殿様に献上していたと伝えられていることからのようです。
先日、私が植替えした「下仁田ネギ」は、昨年秋に菜園仲間から頂いた苗を定植していたものです。
・4か月ほど経過して市販されている長ネギくらいの大きさになりました。
秋植えの下仁田ネギの収穫は、翌年の11月末~12月のであり、その間、4月頃と7月頃に植え替えを行い、更に成長に合わせて土寄せをします。
収穫までの約15ヶ月の間、土寄せていく度に太くなって行くようです。
・植替えのために畝から掘り上げたネギの苗です。
・新しく植え付ける畝は同じ場所を深く掘り下げ、石灰とバークたい肥、発酵ケイ糞を混和して畝を作り直します。
・その畝に「下仁田ネギ」の苗を深めに植え付けます。
「下仁田ネギ」は種蒔きから収穫までに14~15カ月要し、非常に手間もかかることから流通量が増えず、関東周辺においてのみ流通しているようです。
このネギは、生食では刺すような辛味がありがますが、煮たり焼いたりすると特有の風味と甘味があります。