昨年、今年と2年続けてなでしこが綺麗な花を咲かせました。
と言っても、我が家の撫子ではなく、女子サッカー“なでしこジャパン“の事です。
昨年は、W杯で初優勝、団体としてはじめて国民栄誉賞を受賞し、そして今年はロンドンオリンピックで銀メダルを獲得しました。
彼女たちが昨年受賞した国民栄誉賞とは、内閣総理大臣表彰の一つで、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった方に対して、その栄誉を讃えることを目的とする」として、福田赳夫内閣時代の1977(昭和52年)年8月に創設されたものです。
“なでしこジャパン“の受賞は19回目となりますが、第1回目は35年前、この表彰制度が創設された翌月の9月5日に王貞治氏が通算ホームラン数の世界最高記録を作ったと云うことで、日本初の国民栄誉賞を受賞しています。
これを記念して今日は国民栄誉賞の日とされているそうです。
国民栄誉賞はこれまでに18人と1団体が受賞していますのでご紹介します。
受賞日 受賞者名 受賞理由等
・昭和52年 9月 5日 王 貞治 ホームラン新記録達成の功 (昭和52年9月3日に記録達成)
・昭和53年 8月 4日 古賀政男 「古賀メロディー」作曲による業績 (昭和53年7月25日死去)
・昭和59年4月19日 長谷川一夫 真摯な精進 卓越した演技と映画演劇界への功績の功 (昭和59年4月6日死去)
・昭和59年4月19日 植村直己 世界五大陸最高峰登頂などの功 (アラスカで行方不明)
・昭和59年10月9日 山下泰裕 柔道における真摯な精進 前人未到の記録達成などの功
・昭和62年6月22日 衣笠祥雄 野球における真摯な精進 前人未到の記録達成の功
・平成 元年 7月 6日 美空ひばり 真摯な精進 歌謡曲を通じて国民に夢と希望を与えた功 (平成元年6月24日死去)
・平成 元年9月29日 千代の富士 真摯な精進 相撲界への著しい貢献の功
・平成 4年 5月28日 藤山一郎 歌謡曲を通じて国民に希望と励ましを与えた功。美しい日本語の普及に貢献 (平成5年8月21日死去)
・平成 4年 7月28日 長谷川町子 家庭漫画を通じて戦後の我が国社会に潤いと安らぎを与えた功 (平成4年5月27日死去)
・平成 5年 2月26日 服部良一 数多くの歌謡曲を作り国民に希望と潤いを与えた功 (平成5年1月30日死去)
・平成 8年 9月 3日 渥美清 映画「男はつらいよ」シリーズを通じ人情味豊かな演技で広く国民に喜びと潤いを与えた功 (平成8年8月4日死去)
・平成10年 7月 7日 吉田正 「吉田メロディー」の作曲により国民に夢と希望と潤いを与えた功 (平成10年6月10日死去)
・平成10年10月1日 黒澤明 数々の不朽の名作によって国民に深い感動を与えるとともに世界の映画史に輝かしい足跡を残された功 (平成10年9月6日死去)
・平成12年10月30日 高橋尚子 2000年シドニーオリンピック女子マラソンで優勝。陸上競技で日本女子選手初の金メダルを獲得し国民に深い感動と勇気を与えた功
・平成21年 1月23日 遠藤 実 世代を超えて長く愛唱される、情感に満ちあふれた名曲を数多く世に送り出し、国民に夢と希望と潤いを与えた
・平成21年 7月 1日 森 光子 長年にわたり芸能分野の第一線で活躍し、特に『放浪記』において2000回を超える主演を務め、国民に夢と希望と潤いを与えた
・平成21年12月22日 森繁久弥 芸能の分野において長年にわたり第一線で多彩な活躍をされ、数多くの優れた演技と歌唱は広く国民に愛され、夢と希望と潤いを
与えた (平成21年11月10日死去)
・平成23年8月18日 なでしこジャパン 最後まで諦めないひたむきな姿勢が国民にさわやかな感動と、東日本大震災などの困難に立ち向かう勇気を与えた