バジルをご存知ですよね。
生の葉や乾燥させた葉は料理の風味付けに利用され、特にイタリア料理にはハーブとして欠かせないようですが、そのバジルが私の畑で花を咲かせているのでご紹介します。
バジルはシソ科、メボウキ属の一年草で、夏頃から花を咲かせて、晩秋の霜が降りる頃には枯れる植物です。
原産地は熱帯アジア、アフリカ、太平洋諸島などで、日本へは江戸時代に薬草として渡来したようです。
バジルの種子を水に浸すと表面がゼリー状に膨張するため、漢方ではこの働きを利用して、目に入ったごみを洗い流したことから、和名は「目ぼうき」と名づけられています。
・花が咲いたバジルです。
草丈は60cm~90cmで、頂点の芽を摘むとよく枝分かれして茂ってきます。
葉は先端が少しとがったタマゴ型で長さ5cmほど、フチに少しギザギザがあって表面を軽くもむと芳香がたちます。
そして、シソと同じように夏に茎の先端から花穂を伸ばして、白や紅色がかった小さな花を穂状に咲かせます。
・サラダに入れて食べると口の中に芳香が漂います。
バジルの語源は、昔、王の薬として用いられたことから古代ギリシア語で「王」を意味する「basileus(バシレウス)」に由来するとされ、ヨーロッパでは、“ハーブの王様”として広く親しまれているそうです。
・シソの花とよく似ています。
「薬効」
昔、王の薬として用いられたと言われているようにバジルには薬効があります。
葉は鎮咳や通経薬として、また、強壮作用や殺菌作用があることから、神経痛や口内炎などにも利用され、最近では、体内に潜む発ガン遺伝子の働きを抑制する効果があることが報告されて注目を浴びているようです。