昨日、総務省消防庁ではJ-ALERT(全国瞬時警報システム)の全国一斉自動放送等試験の実施が行われました。システムを導入している1725自治体(全自治体の99%)が初めて全て参加して行われるもので、我が町熊取町でもの受信状況調査が行われました。
昨日の調査では、午前10時と、10時30分頃の2回試験放送が行われる予定でした。
放送の内容は『これは試験放送です』が3回スピーカーから流れ、その後チャイムが鳴って終了するものです。
10時は予定通り放送内容が確認できましたが、10時30分は全く聞こえず、役所に問い合わせたところ、機器のトラブルから放送が流れなかったとのことでした。
今朝の新聞でも全国249市町村にトラブルが発生したと報じられています。
J-ALERT(ジェイ・アラート)と言えば、今年4月13日の北朝鮮がミサイル発射の際、警報が鳴らないトラブルが発生しています。
そして今回もまた同じようなトラブルが発生したようです。
折角いいシステムがありながら、機器やシステムトラブルによって有効に活用できなければ、緊急警報の役目を果たせない恐れがあり、国民の安全に懸念が生じかねません。
国や行政にはトラブル原因を徹底的に究明し、担当者のスキルアップや機器管理に万全の態勢を敷いて欲しいと思います。
(参考)
なお、J-ALERT(全国瞬時警報システム)とは、人工衛星と市町村の防災無線を利用して緊急情報をを伝える「全国瞬時警報システム」の通称で、地震や津波、弾道ミサイルの発射など、すぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国(消防庁)から衛星通信ネットワークを用いて瞬時に送信され、市町村の広報無線を通じて警報と放送を行い、大地震、武力攻撃やテロなど、住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的に、総務省消防庁が2007年(平成19年)から運用しているものです。
J-ALERTにより放送される情報は、
・予測深度4以上の緊急地震速報
・武力攻撃事態等に関する国民保護情報です。
ゲリラ等による攻撃情報・航空攻撃攻撃情報・弾道ミサイルによる攻撃情報・大規模テロ情報・緊急に住民に伝達することが必要な国民保護に関する情報で、これらの情報は自動的に放送されるため、深夜や早朝でも放送されるということです。