らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ゲテモノ

2013-05-04 | 雑学

ゲテモノと聞いて何を連想されるでしょうか?
私は、豚の脳ミソやサソリ・蜂・ザリガニ・ヘビなどを調理した食べ物を連想しますが、実は本来は食べ物に使われる言葉ではないのです。
そこで、今日はゲテモノについてご紹介します。

ゲテモノは本来は、工芸品(焼き物の器など)を指していて、粗末な出来のものを「ゲテモノ(下手物)」、良い出来のものを「じょうてもの(上手物)」と言うのだそうです。
上手物(じょうてもの)は鑑賞にたえる高級な工芸品で、下手物(げてもの)は作りが粗末で大衆向けの安価な、ともすれば安っぽい器物として扱われますが必ずしも欠陥品とは限らず、粗雑な造りであったり、見栄えのしないものなどで、器として使用できないようなゴミを指すのではありません。

ここから、食べられるものの一般には不快に思われたり、食べにくいもの、味が悪いものなども指すようになり、ゲテモノ=食べられないもの・有害なものではなく、その気になればちゃんと食べられるが、普通は食べない、食べたくないと感じる人の多い一部の動物、爬虫類や昆虫などを指すようになったそうです。


(参考)
*広辞苑では、・並みの品。高価で精巧な一品作りの品に対し、日常用いる大衆的・郷土的で質朴な雑器。
            ・一般から風変わりと見られるもの。

*ウィキペディアでは、
  ゲテモノ(下手物)とは、原義において以下の意味を持つ
   1. 精巧な物品(高級品)に対しての、粗雑な作りの素朴で大衆的な器物。
      これの対義語には上手物(じょうてもの)があり、こちらは高級な作りで鑑賞にたえる器物であるなどの意味を含む。
   2.一般的な価値観からみて、風変わりなもの。
   3.とくに、食の分野で、一般的に食べることを躊躇するような食材。犬・猫の肉や爬虫類、両棲類など。
     奇食、悪食(あくじき)、下手食(げてぐ)い、いかもの食いなどとも言う。

     ただし現代の俗語的用法では後者の意味が強く、一般の価値観から外れた珍奇な、あるいはそれら価値観から受け入れ難いものを指す傾向も見られる。
     しかしその一方で、そういった一般的価値観から逸脱してそれらを愛好する者もおり、こういった傾向を「ゲテモノ趣味」(娯楽としての趣味と「そのような趣き」の二重の   
     意味を含む)という。