それまでの話とは関係のないこと。だしぬけのこと。突飛なこと。をいう言葉に『つかぬこと』があります。
今日はその語源を調べました。
「つかぬこと」は一説には、「思いつかない事」、「考えつかない事」ということを《思いつかぬ》と言いますが、それの上の部分を略した《つかぬ》と言う言い方が江戸時代には使われていたそうで、その言葉から、会話をしていてそこまでの話と違う話題に持っていく際に《つかぬことを話しますが》と断りを入れたという説です。
もう一つは、《付く》という意味の否定形で《付かない》と言ってたものが基本になって、そこまでの話とは繋がらないのですが、というものです。
現在では、こちらの説の方が有力と言われています。
「付く」には様々な意味があって、その一つに「話に付いていく」などというように【話などを理解してあとに続く】という意味もあるそうで、「付かぬことを伺いますが…」といえば、その意味の否定で【話の流れに続いていませんが…】という枕ことばになるということだそうです。