らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

熊野古道を歩く(その4)「大門王子」

2013-05-18 | 趣味

熊野古道を歩くシリーズの4回目は「大門王子」までをご紹介します。

高原熊野神社から程なく進むと、無料休憩所「霧の郷たかはら」があったのでここで昼食を取ることにし、許可を得ましたが、調べてみるとここは民宿のようでした。
各自持ち込みの弁当だったので、お茶や缶ジュースなどをここで買い求めましたが、少し気兼ねしながらの昼食でした。

・これが無料休憩所の「霧の郷たかはら」です。


「霧の郷たかはら」は標高300m以上のところに立地しており、ここには遮るものが無く、素晴らしい眺望でした。
すぐ下の段々畑は水を張っており、間もなく田植えが始まるようです。



同じく「霧の郷たかはら」からの眺めで、段々畑の反対側(左手)には水車が回っていました。


昼食の後は「霧の郷たかはら」から約2㎞先の大門王子を目指しました。
歩き始めて4~5分の道端にシャゲの花がたくさん咲いていたので、花好きの小生は早速カメラに収めましたが、これも古道を歩く楽しみの一つです。



杉木立の中に整備された熊野古道です。
枝打ちされていない杉の木が林立していましたが、現在は世界遺産として登録されているので勝手に伐採は出来ません。
枝は伸びていても、林立する杉の木は見事であり、この風景も立派な世界遺産なのです。



「大門王子」
大門王子(だいもんおうじ)は滝尻王子から3時間足らずの位置し、高原集落から十丈峠へ向かう山道の右手(標高は500m超)のところにあります。
説明によれば、名前の由来は、この付近に熊野本宮の大鳥居があったことによると言われており、いまも新社殿の奥に、大門王子の碑と並んで、鎌倉時代のものとされる石造の笠塔婆(かさとうば)があります。

平安時代からの休息地「水飲」もこの付近であったそうです。
ただ、大門王子の名は古い参詣記などには見えず、設置の新しい王子であり、一方、江戸中期にはすでに社がなく、緑泥片岩の碑が建てられていたということです。


「大門王子の老松」
以前は見事な松の大木があったそうですがマツクイムシの食害で枯死し、伐られました。