らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

数日とは

2016-02-12 | 情報

2012年(平成24年)8月8日、民主党政権だった当時の野田首相は、自公両党との党首会談で、「近いうちに国民に信を問う」と発言して以来、「近いうちとは何時の事か?」と野党からよく追及されていましたが、発言から丁度100日後に、所謂、「近いうち解散」を行いました。

「近いうち」とは何日くらいを言うのでしょうか?
広辞苑を調べると、「近い」とは、②に時間の隔たりが小さい。と説明しており、一般的にはそう遠くない時期と理解されていると思います。
しかし、野田元総理の近いうちは100日が近いうちだったようで、一般とはかなりかけ離れた理解だったようです。

政治家に限らず私たち個人でも「近いうち」とか「数日内に」などの言葉をよく使いますが、そのニュアンスは、聞く人によって違ってきます。
ある調査機関が平成8年に(1996年)に「数日後とは何日ぐらい後のことを言うか」と、調査をしたところ、「数日後」の平均は「3.8日後」という結果だったそうです。
その6年後の平成14年(2002年)にも同じような調査を行い、「数日は何日ぐらいのことを言うか」と聞いたところ、「2~3日」と答える人が多く、平均は「3.4日」だったそうです。
この調査から、若い人ほど、「数日」を短い日数で考え、60才以上の人たちは、「数日」の感覚が長くなることがわかったようです。
しかし、年代差から見ても、「数日」はだんだん短くなってきている、と言うことでした。

「数日」の意味を国語辞書で調べてみると、「2日から10日に満たない日数」と幅をもたせているものや、「2、3日から、5、6日」と日数を限定するものなど、辞書によっていろいろです。
因みに、私がいつも利用している広辞苑では「2~3日から5~6日ほどの日数を言う語」と説明しています。

これらの辞書が示すように、「数日」とは「10日より短い日数」であれば、間違いとは言えませんが、受け取る人によって日数が異なるような表現はできるだけ避けて、具体的な日数を伝えるか、もし日数がはっきりしない場合は、「数日」に代えて、「2~3日(にさんにち)」とか「3~4日(さんよっか)」などの表現を使ったほうが無難のようです。