らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「下仁田ネギ」の栽培

2010-07-11 | 家庭菜園

今日は第22回参議院議員通常選挙です。昨年、政権交代をして初めて迎える本格的な国政選挙です。
総理大臣が鳩山さんから菅総理に変っても予算委員会も開かず、また、政治とカネの問題については蓋をしてしまった民主党政権の10ヶ月間の政権運営に対する信任選挙でもあり、与党が非改選を含めて過半数(122議席)を維持できるかが最大の焦点と言われていますが、私たち有権者は、子々孫々まで、本当に安全で安心して暮らせる日本にしてくれる政党はどこか、真剣に見定めて、貴重な一票を投じる必要があります。
投票は午前7時から午後8時までです。忘れないように、棄権しないように、投票しましょうね。

さて、本題に入ります。
先日、菜園仲間から「下仁田ネギ」の苗をいただきました。
そこで今日は、関西では余り知られていない「下仁田(しもにた)ネギ」の栽培方法について調べました。

下仁田ネギとは、群馬県下仁田町を中心として、その周辺で栽培される根深、夏型ねぎの品種です。
一本ネギで株分かれは少なく、白根のながさは20cmほど、直径は6cm~8㎝と他の品種のネギに比べて太いのが特徴のようです。
また、生のままでは非常に辛く、加熱すると甘味が強くなり、柔らかくて滑らかな触感となるようです。
このため基本的には薬味としてではなく、すき焼きを始めとする加熱料理に使用される食材のようです。
名前の由来は、下仁田町を中心としての特産であることからこの名称がつけられたそうです。

・下仁田ネギの苗です。見た目は関西などの葉ネギと変わりません。


地元では「下仁田ネギ」のことを「殿様ネギ」と呼ぶこともあるそうですが、これは、1805年(文化2年)の頃に、殿様に献上していたと伝えられていることからそのように呼ばれているそうです。
この「殿様ネギ」と呼ばれる「下仁田ネギ」が名産品として知られるようになったのは明治以降で、特に昭和に入ってから有名になったといわれています。

・直径が6~8㎝と太くなるので、株間隔は10㎝くらいで植えつけます。


下仁田ネギは種蒔きから収穫までに約1年以上を要し非常に手間がかかるようです。
地元での収穫時期は10月から1月ですが、流通量が少ないため、関東周辺しか流通していないようです。
関西の葉ネギと異なり、主に根の白い部分を食し、青い葉の部分は食べないそうです。

・下仁田ネギを植えつけた畝です。


「下仁田ネギの主な料理」
 ・鍋料理
 ・煮込みうどん(大きめに切って煮込むとネギがとろけて美味しくなります)
 ・焼きネギ(風邪予防になるようです)
などの加熱料理だそうです。

「ネギの栄養価と効能」
ネギには、ビタミンA・B2・C・カルシウム・鉄が多く含まれ、疲労回復、冷え性、血液の浄化作用、風邪の予防などに効果があるといわれています。



「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」の花

2010-07-10 | 家庭菜園

今日は、珍しい野菜「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」の花をご紹介します。

「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」は正式名を「金糸瓜(きんしうり)」と言い、ウリ科、カボチャ属のペポカボチャ種に属する一年生の西洋カボチャの一種です。
原産地はアメリカ大陸で、日本には明治時代に渡来したようです。

「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」の他にも、「そうめんウリ(素麺瓜)」、イトカボチャ(糸南瓜)」などの別名がありますが、これらの名称は、ほぐすと果肉が素麺状にバラバラとほぐれてくることからつけられたようです。

この瓜はラグビーボールのような形をしている野菜で、私の実家の岡山地方では昔からよく食されており、地元では「そうめん瓜」と言う名称で親しまれています。
私は、子供の頃よく食べたその味が忘れられず、毎年栽培しているものです。

・これが黄色く熟れ始めた、収穫間近の「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」です。
 瓜は縦長で楕円形をしたラグビーボールのような形をしており、大きなものでは直径20cm、長さ30㎝くらいになります。


・「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」は星形の大きな花を咲かせます。下の写真は雌花を横から見たところです。
 花の下に幼果がついており、雄花の花粉を受粉すると、この幼果が肥大して大きな「そうめんカボチャ」に生長します。


・これは雌花を真上から撮影したものです。 花の中央にあるのが雌しべです。


・これは「そうめんカボチャ」の雄花です。
 星の形をした綺麗な花です。花の中央にある雄しべは明らかに雌しべと異なっており、花を見ただけで雌花、雄花の区別がつきます。


・「そうめんカボチャ」の蔓です。この蔓に既に3~4個の瓜が生っています。


(一言メモ)
・「そうめんカボチャ(素麺南瓜)」は低カロリーでダイエットに有効な食材といわれています。
・代表的な成分はβーカロチンで、コレステロールを減らしたり、心臓病予防に効果があると言われています。
・豊富に含まれるカリウムや糖分などで利尿作用が期待でき、むくみやすい人にはお奨めの野菜だそうです。



 


ゴーヤの花

2010-07-09 | 家庭菜園
今年もゴーヤの美味しい季節がやってきました。
しかし、今年の我が家のゴーヤ栽培は天候不順だった為でしょうか、播種から発芽まで長期間を要し、5月の下旬に漸く定植できました。
このため6月中旬になっても蔓丈はまだ40~50cmの状態でした。

・6月14日時点でやっとここまで伸びてきました。


私の栽培方法は、蔓が40~50cmになった所で摘心し、脇芽を3本ずつ伸長させます。

・この時点で摘心し、脇芽の伸長を待ちます。


各株3本の脇芽は順調に生長し、7月に入って雌花も咲き始めました。
この脇芽は、高さ約160㎝、幅約180cmの棚に満遍なく伸びるように毎日誘導しました。

・7月2日時点のゴーヤの棚です。漸く雄花が咲きかけたところです。


・これは開花を翌日に控えた雌花の蕾です。


・これが開花した雌花です。
 花の中央に雌しべがあり、花の下には幼果がついています。この幼果で雄花と区別できます。


・こちらは雄花です。
 花の下には幼果がありません。この花粉を雌花に人工授粉して育てていきます。


・これは受粉翌日の幼果です。この後、幼果が肥大していきます。


・受粉から1週間程度経過したゴーヤです。
 大分肥大してきましたが、収穫までにはまだ2週間程度かかりそうです。


・昼寝しているアマガエルです。カメラを向けても全く動きませんでした。
 160センチの高さの棚の上まで上ってきて昼寝するとは、アマガエルも夏の直射日光は堪えるのでしょうね。
 昨年は蛇も棚の上で避暑していたのにはびっくりしました。アマガエルと鉢合わせしたら食べられちゃいますね。


ゴーヤの原産地は熱帯アジア、主にインドで、明の時代に中国に伝わり、日本には江戸時代に渡来したようです。
正式和名は「ツルレイシ」と言い、別名は「苦瓜(にがうり)」とも言われています。

ゴーヤは食欲増進夏ばて予防、更には血圧や血糖値を下げるなどの健康効果がある食材と言われています。
ゴーヤのレシピにはいろいろあるようですが、一般的にはゴーヤチャンブルがよく知られているようです。
卵、豚肉、ベーコンなどで炒めたゴーヤチャンブルは夏ばて防止によいそうです。
しかし、ゴーヤの苦味は苦手と言う人がいると思いますので、苦味を抑える方法をご紹介します。

「苦味を抑える方法」 
 ・綿をしっかり取る
 ・厚さ2~3ミリくらいに薄く切る
 ・濃い目の塩水に10~20分浸ける。または塩をふって軽く揉んで炒める
 ・下茹する

一度お試しください。



紫蘇(しそ)ジュースの作り方

2010-07-08 | 家庭菜園

現在、私の畑には青ジソや赤ジソがたくさん生えています。
毎年この時期にはこの赤ジソを使用して「紫蘇ジュース」を作っています。
今日は我が家の紫蘇ジュースの作りかたをご紹介します。

・畑の赤ジソです。


「紫蘇(しそ)ジュースの材料」
 赤ジソの葉   200g
 グラニュー糖  600g
  酢        1カップ(200g)
  水        6カップ(1200cc)

「作り方」
1.収穫した赤紫蘇の葉を摘み取り、水洗いして土や汚れをよく洗い落とします。

・赤ジソの葉を切り取り、水洗いしたところです。


2.1200ccの水を鍋に入れ、グラグラと沸騰するまで加熱します。沸騰したら紫蘇を入れ、アクを取りながらて15~20分煮込みます。
3.紫蘇を取り出し、煮汁をガーゼなどで漉(こ)します。
4.漉した煮汁に砂糖、酢を入れ、アクを取りながら強火で20分程度煮ます。

・煮込みが終わり、冷ましているところです。


5.自然に冷めるまでそのままおきます。保存容器に入れて出来上がりです。

・瓶詰めにしたところです。


6.好みに合わせ、2~3倍程度に薄めてから飲みます。
7.常温で1年くらい保存できます。

・3倍くらいに薄めた赤紫蘇ジュースです。


「赤紫蘇ジュースの効能」
赤紫蘇ジュースはいろいろな効果があると言われています。
赤紫蘇の持つ栄養素から花粉症やアトピーなどのアレルギー症状の緩和、精神安定作用(カルシウムが豊富なため)、利尿作用などがあり健康に良いとされています。

(参考)
・青紫蘇の香り成分のベリルアルデヒドには強い殺菌作用と防腐効果があり、βカロチンの含有量が多く、動脈硬化やガンの抑制作用があるそうです。
 更に、ビタミンBやカルシウムが豊富にあり、 美容にも良いとされています。

紫蘇は香味に使われることが多いですが、栄養成分の多さは野菜の中でも群を抜いているようであり、更に、昔から薬効があるとして重宝されてきているようです。



「小暑」と「七夕(しちせき)の節句」

2010-07-07 | 雑学

今日は二十四節気の「小暑」であり、五節句の一つ「七夕(しちせき)」でもあります。
そこで今日は「小暑」と「七夕(しちせき)の節句」について調べました。

「小暑」
「小暑」とは、梅雨明けが近づき、暑さが本格的になってくる頃との意味で、この頃から暑中見舞いを出します。
カレンダーなどには「温風至(あつかぜいたる)」と書かれており、この頃から夏らしい暑さに入ります。
また、梅雨明け前の集中豪雨が多く発生する時期でもあります。
数日前から、このことを裏付けるかのように九州南部や東京都では集中豪雨に見舞われています。
既に被災された方々が多数おられるようです。十分気をつけていただきたいと思います。

「七夕(しちせき)の節句」
「七夕(しちせき)の節句」は、人日(じんじつ)の節句(1/7)、上巳(じょうし)の節句(3/3)、端午の節句(5/5)、そして重陽(ちょうよう)の節句(9/9)とともに五節句の一つです。
節句の「節」とは、中国の暦法で定められた季節の変わり目のことをいうそうです。
そして節句の謂れは、暦の中で奇数(陽)が重なると陰になるとされ、それを避けるために避邪の行事が行われた中国の暦法と日本の農耕人の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになったことが、「節句」と言われる所以のようです。

「たなばた」の謂れ」
「たなばた」は古くは棚機(たなばた)や棚幡(たなばた)と表記したようです。
これが「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったのは、元々「七夕(しちせき)」はお盆行事の一環であり、精霊棚とその幡を安置するのが7日の夕方であることから、7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったと言われています。

「七夕まつり」
「七夕まつり」は、天の川の両岸にある牽牛星と織女星が1年に1度再会すると言う7月7日の夜に星を祭る年中行事で、中国伝来の乞巧奠(きこうでん)の風習と日本の「棚機津女(たなばたつめ)」信仰、即ち、「棚機津女(たなばたつめ)」という巫女が水辺で神衣(かむみそ)という衣を織りながら、神の降臨を待つという信仰とが習合したものと言われています。
江戸時代に民間に広まり、庭前に供物をし、葉竹を立てて、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈りました。
       
(参考)
 「乞巧奠(きこうでん)」とは、中国の風習で、女子が手芸に巧みになる事を祈る祭事です。
 7月7日の夜、供え物をして牽牛・織女星を祭る行事で、日本には奈良時代に伝わり、宮中の儀式として始まったようです。

「七夕伝説」
こと座の1等星ベガは、中国や日本では織姫星として知られています。
織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘でした。
わし座の夏彦星(牽牛星・アルタイル)もまた働き者でした。娘の結婚相手を探していた天帝は二人を引き合わせ、めでたく結婚しました。
しかし、結婚してからは二人は夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦もまた牛を追わなくなりました。
このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離しました。しかし、悲しみに明け暮れる二人を不憫に思った天帝は仕事に励むことを条件に、年に一度(7月7日)だけ会うことを許しました。
7月7日(七夕)になると天帝の命を受けた鵲(かささぎ)が天の川に橋を架け、二人は年に1度だけ会うことが出来るようになったということです。

・この鳥がカササギです。スズメ目カラス科に分類される鳥類で、カチガラスとかコウライガラスとも呼ばれています。
 大正12年3月7日、佐賀県の天然記念物に指定され、現在は同県の県鳥にもなっているそうです。(ウィキペディアより)
Sroka Pica Pica II.jpg

しかし、当日雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることが出来ず夏彦も会うことが出来ませんでした。
この日に降る雨は催涙雨といわれ、織姫と夏彦が流す涙と言われています。

・七夕伝説の発祥地、枚方市の「かささぎ橋」のモニュメントです。
かささぎ橋モニュメント

七夕には「星あい(星合い)」という別名がありますが、これは星の逢引であることからそのように言われているそうです。



合歓(ネム)の木

2010-07-06 | 
今日は、私が住んでいる住宅地の遊歩道に植えられている「ネムノキ(合歓の木)」の花と「芭蕉の句」をご紹介します。

ネムノキ(合歓の木)は、ネムノキ科の落葉高木で、梅雨の終わりから夏にかけて繊細で美しい花を咲かせます。
原産地は日本、朝鮮半島、中国で、日本では東北地方以南に分布し、和名はネム、ネブと言われています。

・遊歩道に植えられている合歓の木です。


・先日の雨で多数の花が散りました。


葉は2回偶数羽状複葉で、花は頭状花序になり梅雨の終わりから夏にかけて咲きます。

・花色は淡紅色で、雄しべが長く、繊細で美しい花を咲かせます。


羽状複葉とは、複数の子葉からできている葉を複葉といい、そのうち、鳥の羽のように葉柄から左右に2枚以上の子葉が並んでついている葉を羽状複葉といいます。
全体として羽状で、部分である羽片自体も羽状になっている葉を言うようです。

・2回偶数羽状複葉が美しいネムノキの葉です。


合歓の木の名前の由来は、夕方になると葉が合わさって閉じてしまうことから、この様を眠ることに例えたものと言われています。

・葉は2回偶数羽状複葉で、昼間はこのように開いています。


・夕方6時30分頃に撮影した画像です。名前の由来の基になっているように、葉が閉じ始めたものや、左側のように完全に閉じているものなどがありました。。


・こちらは葉が合わさって完全に閉じていました。


・このように葉を閉じたり開いたりする開閉運動は、動物に葉を食べられることを防ぐためとも言われています。



 「象潟(さきかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花」  松尾芭蕉(奥の細道)

 意訳:雨にけむる象潟(さきかた)にネムの花が咲いている。それはまるで薄幸の美女・西施(せいし)が悩ましく目を閉じているかのようだ。

・芭蕉が、中国四大美女の一人・西施(せいし)を例えて句を詠むほど美しい合歓の木の花です。


象潟(さきかた)は秋田県にかほ市にある地名で、今から約2600年前、鳥海山の大規模な山体崩壊によって小さな島々や湖沼が出来た景勝地だそうです。
芭蕉は奥の細道で「松島は笑ふが如く、象潟は憾(うら)むが如し」と評してこの句を詠んだそうです。

また、西施(せいし)は古代(紀元前5世紀頃)中国の女性で、楊貴妃などと共に中国四大美女の一人とされています。
因みに、中国四大美女とは、楊貴妃(ようきひ)、貂嬋(ちょうせん)、王昭君(おうしょうくん)、西施(せいし)の4人の美女だそうです。




ハス(蓮)の花

2010-07-05 | 

テレビを見ていると、各地でハスの開花のトピックが報じられています。
私の散歩コースである大阪府熊取町:長池公園のハス池にもハスの花が咲いてきましたのでご紹介します。

ハス(蓮)は、ハス科の多年生水生植物で、原産地はインドから北オーストラリアと言われており、インドの国花になっているようです。
    
・これは私の散歩コースの長池公園とその一角にある蓮池です。


ハスの名前の由来は、蜂の巣状の花托に果実が実ることから、「ハチス(蜂巣)」と呼ばれていたものが、その後「ハス」になったと言われています。
ハスは根の部分が食用にされてきた大形の水生植物で、5000年も前から栽培されてきたそうです。

・これは長池公園の事務所前の鉢に植えられているハスです。


・これも同じく鉢植えのハスの蕾と花托です。


ハスの花はレンゲ(蓮花)と呼ばれ、中華料理に使用するレンゲ(ちりれんげ:散蓮華)は、散った蓮華の花弁に似た形をしていることから付けられたといわれています。

・早朝、咲きかけのハスと蕾です。


ハスは泥の中で育っていますが、花や葉は清浄であることや花の美しさからインドや中国で重んじられ、仏教文化と深くかかわってきました。
仏教では、釈尊が蓮華の上で瞑想する絵が描かれており、極楽浄土の象徴とされています。
このため、多くの仏典に「蓮華」の名で登場し、蓮華をかたどった台座に仏像を乗せたり、厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしています。
また、お寺の境内にハスイケ(蓮池)をよく見かけると思いますが、これもこのようなことから造られているそうです。

・極楽浄土を想わせるようなピンクの鮮やかなハスの花です。花弁は普通16弁だそうです。


「大賀ハス」
東大農学部教授の大賀一郎先生が、千葉市の東大検見川総合運動場で1951年(昭和26年)に弥生時代の地層からハスの実を発見し発芽に成功しました。
この実は2000年も前の実だったそうです。

先月のNHKテレビ「街道テクテク旅ー熊野古道をゆく」で、和歌山県上富田町の「大賀ハス田」を紹介していました。
この大賀ハスは、日本各地は元より、世界各国に友好親善と平和のシンボルとして根分けされているそうです。


ハスを詠んだ歌を一首ご紹介します。

「夕方の 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に たまれる水の 玉に似たる見む」  新田部皇子(にいたべのみこ)(万葉集)

 (意訳)  雨でも降ってこないかな。ハスの葉に溜まった水が玉のように光るのが見たいものだ。
       この歌は、宴席でハスの葉を詠み込んだ歌を作れといわれて詠んだもので、「溜まれる水」は美女の真珠のような涙を暗示しているそうです。





「アメリカの名称」と「米国独立記念日」

2010-07-04 | 雑学
今日7月4日は「アメリカ独立記念日」だそうです。
現在では、経済や軍事を始め各分野において、世界で絶対的な発言力を持っているアメリカですが、独立するまではイギリスやフランスなどヨーロッパ各国の植民地となっていました。
今日は、アメリカが独立を勝ち取る「独立戦争」と「アメリカの名称の由来」について調べました。

「アメリカの名称の由来」
1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見したとされていますが、彼が発見したのは西インド諸島で、アメリカ大陸を初めて見つけたのは、1499年イタリアの探検家
アメリゴ・ベスプッチです。
「アメリカ」の名称は、彼の名前が由来と言われています。

「ボストン茶会事件」
この事件はアメリカ独立戦争(独立革命)の象徴的事件とされています。
アメリカには有史以前から先住民が住んでいましたが、大陸発見以後、ヨーロッパの国々から人々が次々とアメリカに渡って来ました。
そして、スペインやオランダ、フランス、イギリスなど、ヨーロッパ諸国の植民地となりました。

独立するキッカケは、植民地政策に熱心であったイギリスとの間で、紅茶事件(ボストン茶会事件)が起こったことによるようです。
この紅茶事件とは、1773年12月16日に、アメリカ・マサーチューセッツ州でイギリス本国会議の植民地政策に憤慨した植民地の人達が港に停泊していたイギリス船に潜入し、イギリスの東インド会社の積荷の紅茶箱をボストン湾に投棄した事件です。

「独立戦争」
「独立戦争」は1775年~1783年、イギリスとアメリカ東部沿岸のイギリス領の13州の植民地との戦争です。
植民地の人たちは重税を押しつけるイギリスの支配を拒否し、アメリカを政治的独立に導くべき立ち上がりました。
1778年にフランスがアメリカ側につき、その後、スペインやオランダもアメリカ側について優位に立ち、イギリス軍を降伏させました。
そして1783年のパリ条約で戦争が終結となり、イギリスは正式にアメリカの独立を認めることになりました。

「アメリカ独立記念日」
「アメリカ独立記念日」は、1776年アメリカ独立記念日宣言が公布されたことを記念して、毎年7月4日に定められているアメリカ合衆国の祝日です。
この独立記念日は実際に独立した日ではなく、1776年7月4日、イギリスの植民地にあった13州の代表者が現在の「独立記念館」に集まり、トーマス・ジェファーソンが起草したアメリカ独立宣言が、植民地の最高議決機関である大陸会議で採択され、議長が署名したのを記念する日でだそうです。
なお、アメリカが正式に独立するのは7年後の1783年のパリ条約によって独立戦争が終結し、イギリスがアメリカの独立を認めてからになります。

・1979年に世界遺産(文化遺産)に登録されたアメリカの「独立記念館」です。ここでアメリカ独立宣言が採択されました。(ウィキペディアより)
      独立記念館

独立記念日には、各地でパレードやバーベキュー、ピクニック、野球などのイベントが開かれるようです。
「クリスマス」や「サンクスギビングデー」よりもイベントなどの派手さでは遥かに上回るそうです。
また、独立記念日の恒例の「打ち上げ花火」は、1777年以来の伝統行事となっているそうです。

昨年8月まで、1年間アメリカに滞在していた家内の姪の話では、クリスマスやサンクスギビングも、とても大事な行事だけれど、これらは家族のためのイベントであり、独立記念日はアメリカ人としての行事なんだそうです。

この日は、お祭り好きのアメリカらしく、至るところ星条旗だらけだそうです。
そして、花火大会は独立記念日をはさんで行われますが、この記念日前後が花火大会のピークのようです。
でも、日本のように1時間も2時間も打ち上げるのではなく、僅か20~30分で終了するそうです。

・独立記念日の打ち上げ花火です。(ウィキペディアより)
        

アメリカの独立記念日はイベントがたくさんあって楽しそうですね。
それに引き換え日本の「建国記念の日」は、同じ建国記念の祝日でも、国も国民も余りにも意識が低すぎるように感じますが、私の思い過ごしでしょうか?




らっきょうの甘酢漬け

2010-07-03 | 家庭菜園

先日、堺市にお住まいの「S」からラッキョウをいただきました。
このラッキョウは「S」さんの奥様の実家が鳥取県と言うことで、さらさらとした鳥取砂丘の砂で栽培された本場のラッキョウです。
早速、ラッキョウの甘酢漬けをしましたのでご紹介します。

「甘酢漬けのポイント」
1.下ごしらえは速やかに行うこと。
 土つきのラッキョウは芽が出やすいので、その日のうちに下ごしらえをして漬け込むことが肝要です。
 1日でも遅れると芽が伸びて鮮度が落ち、味が悪くなるそうです。
2.水洗いも素早くすること。
 ラッキョウになるべく水を吸わせないようにするのがカリカリの秘訣だそうです。
 水を1~2回替えながらザブザブと素早く洗って、表面の土をきれいに落とします。
3.ひげ根や芽先は切り過ぎないようにします。
 ひげ根や芽先を切りすぎると、切り口の面積が広くなる分、漬け酢がしみ込みすぎて柔らかくなり、カリカリとした歯ごたえのある漬け上がりにならないことがある
 ようです。

・これが鳥取砂丘で栽培された本場のラッキョウ(品種はラクダ)です。


・水洗いして土を落とした状態です。


翌日に下ごしらえをしたため、芽先から芽が伸びてきました。
これらのラッキョウを上記のポイント3の通り、ひげ根と芽先を切り取ります。

・翌日下ごしらえをしたので、芽先から芽が伸びてきたラッキョウです。


下ごしらえでひげ根と芽先を切り取った後、水洗いをして汚れを落とします。
更に、薄皮をむき、全体にサッと熱湯をかけ、よく水をふき取ります。



・下ごしらえが終わり、漬け込む直前のラッキョウです。


漬け込む保存容器はあらかじめ消毒しておきます。
よく水をふき取ったらっきょうを容器に入れてラッキョウ酢を入れ、鷹の爪(唐辛子)を加えます。
我が家ではラッキョウ酢は市販のラッキョウ甘酢を使用しました。
漬け込んだ後2~3日間は1日に2~3回、全体がよく混ざるように大きく振ってかき回します。

・漬け込んだラッキョウです。


保存場所は常温でOKです。冷蔵庫で保存すれば2~3年はカリカリとしたラッキョウが楽しめるそうです。
食べごろは約1ヶ月後からです。賞味期間は常温保存で約1年くらいだそうです。

ラッキョウの漬け込みは一般的には一度塩漬けし、その後、甘酢で漬け込むようですが、我が家では最初から甘酢に漬け込む方法で漬け込みました。
初めて漬け込む人には、この方法が簡単でお勧めです。

・鷹の爪も2~3個漬け込んで出来上がったラッキョウの甘酢漬けです。


ラッキョウはユリ科ネギ属の多年草で、原産地は中国東部といわれています。
日本には平安時代以前に薬用として渡来したものと考えられているそうです。
当時は、整腸や健胃の目的で使われていたようですが、その後、江戸時代の頃には薬用としてではなく、食用として使用されるようになったようです。

「ラッキョウの栄養と健康効果」
ネギやニンニクなどと同じように、ラッキョウには硫化アリルというイオウ化合物が多く含まれています。
硫化アリルには、ガン抑制効果や体内の疲労物質を分解する効果があるといわれており、毎日数個食べるだけで、がん予防や疲労回復に効果があるようです。
また、ビタミンB1の吸収効果を高める働きがあり、体内の新陳代謝を活発にして、脳機能の活性化などにも効果があると言われています。
他にも、カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・食物繊維・たんぱく質などの成分も多く含まれており、便秘の改善や糖尿病、動脈硬化の予防にも有効とされています。
ただし、余り食べ過ぎると、胃に負担がかかり、食効果も軽減されますので気をつけてください。



 


半夏生(はんげしょう)

2010-07-02 | 季節
今日7月2日は七十二候の一つで且つ雑節の一つでもある「半夏生(はんげしょう)」です。
そこで、「半夏生(はんげしょう)」について調べました。

「半夏生(はんげしょう)」とは、夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間で、「夏至」から数えて11日目の7月2日の頃から七夕の頃までの5日間を言いますが、現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日を言うそうです。
また、その名称は七十二候の「半夏生」からつけられたと言われています。

なお、「七十二候」とは、1年を72(二十四節気を3つに分けた)に分けた5日または6日間を1候とし、その時候の変化を示したものです。
そして、「雑節」とは二十四節気以外の節分のことで、
「節分」、「彼岸の入り」、「彼岸明け」、「八十八夜」、「入梅」、「半夏生」、「土用の入り」、「二百十日」、「秋彼岸入り」、「秋彼岸明け」を言います。

半夏生は農家にとっては大切な節目の日となっています。
この頃から梅雨が明け、田に「半夏(ハンゲ:カラスビシャク)」が生えるのを目安に、この日までに田植えを終えます。そして、この日から5日間を休みとする地方もあるそうです。
また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防ぎ、この日に採った野菜は食べてはいけないとされました。

関西ではこの日にタコを、讃岐ではうどん(饂飩)を、福井県大野市では焼き鯖を食べる習慣があるようです。
更に、三重県のある地方ではハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことの戒めにもなっているそうです。
なお、この頃に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と言い、大雨になることが多いそうです。

(参考)
「半夏(ハンゲ)」
「半夏」とは「カラスビシャク(烏柄杓」のことで、サトイモ科の植物です。

・これが「カラスビシャク(半夏)」と言う薬草です。
       カラスビシャク全形

この時期、田や畑に生える雑草ですが、塊茎は「半夏(ハンゲ)」と言われる生薬です。
漢方の半夏湯(はんげとう)、半夏寫真湯(はんげしゃしんとう)などに配合され、サポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収効果があるとされています。


・半夏生を詠んだ句を1句ご紹介します。

   「いつまでも 明るき野山 半夏生」 (草間時彦) 

俳人、草間時彦(1920年5月~2003年5月)は、石田波郷に師事し1978年から1993年まで俳人協会の理事長を務めました。
日本三大俳諧道場の一つとして知られる「鴫立庵(しぎたつあん)」の第21世庵主です。
なお、日本三大俳諧道場とは、京都の「落柿舎(らくししゃ)」、滋賀の「無名庵(むめいあん)」、そして神奈川県の「鴫立庵(しぎたつあん)」の3つの庵を言うようです。