三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

石割桜

2008年04月23日 06時20分38秒 | 出張&旅先にて

きのうは盛岡市内で取材。
せっかく、桜の時期に盛岡に来て、見ない手はありません「石割桜」。
わたくし、花が咲いている時期には初めて見た次第。
この時期にはボランティアで観光案内していただけるようで、
この木が、エゾヒカンザクラであること、
いまから350年ほど前の江戸中期にこの地に屋敷のあった
盛岡南部藩の家老家の庭石が雷で割れ、
その隙間に桜のタネが飛来して、成長したと言うこと、
などの情報を聞かせていただきました。
桜の木としては日本で最初に天然記念物に指定されたものだそうです。
現在はすでにかなりの老木であり、
ところどころ、まるで絆創膏のような保護が施され、
また、支え木が何本も建てられております。
看るひとによってはもうすぐ寿命が尽きる、というひともいれば、
いや、何百年も大丈夫だというように見方が分かれるようです。

興味を引いたのが、この桜、周辺の桜よりも
咲くのが早いのだと言うこと。
という理由として、石の「蓄熱作用」があって、
そこからの温熱効果で早く咲く、ということなのだそうです。
もしそうだとすれば、この桜、
大変貴重な知恵をわたしたちに指し示してくれていると思いますね。
本州でもっとも寒冷として知られる盛岡で、
こういう自然のいとなみのなかに「蓄熱効果」が発揮されているって、痛快。
石をくりぬいて煙道を造り、温熱効果を得ていた
東アジア一帯に残るオンドルのアイディアに通じるものがあります。
ただ、こういう知識は日本ではあまり重要視されなかったのですね。
それよりも通風重視の家づくりの中の格式・様式部分の文化性の方に
はるかに民族的な情熱が費やされてきたのだと思います。

っていうような雑感を抱きつつ
桜の美しい饗宴を眺めさせていただいている出張行脚になっております。
ことしは東北、どこも桜が早めだそうで、
仙台はすでに葉桜の風情。
なのですが、やはり日本人ですね、
桜と春の空気感に、無上な沸き上がるよろこびがこみあげます。
民族的なDNAは確かに存在すると思いますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

え、竜巻発電???

2008年04月17日 05時34分09秒 | 出張&旅先にて

先日取材で伺った山形県寒河江付近で発見した野立て看板。
「なに~~~、竜巻発電??」とびっくりするメッセージなんですね。
まぁ、新エネルギー研究の分野でもあんまり聞き慣れない。
でも、どうしてそんな新エネルギーのことが野立て看板になっているのかも、もっと不思議。
この付近にそうした研究を行っている施設などがあるということなのか
と、注意してみてもそのようではない。

っていうような経験をいたしまして、
その後、ちょっと調べてみましたが、
確かにそういう研究は行われていないことはないようです。
でも、どうも、怪しげな「投資話」のツールになっているというのが実態のよう。
新エネルギーなので、いま投資したら将来的な成長性が高いので
大きな利益を得ることができますよ、ということらしい。
そんなにいい話ならば、なぜ、銀行とか金融機関から融資を受けないのか、
なぜ、わざわざ説明が大変な一般大衆向けにこういう広告手段を行うのか、
第一、将来性があるのなら、電力会社に売り込めばいい。
どのように考えても、腑に落ちませんね。
こういう商法?に、だまされる人はいるのでしょうか。

ということなのですが、
わたしは広告の畑出身なもので、なぜ野立て看板を使って広告しているのかが
理解できなかったのですね。
普通はこういう怪しげな投資話は、インターネットとか紙媒体とかの
いわば「足の短い」タイプの広告手段を採用すると思うのです。
普通はこういう設置型の「足の長い」広告手段は採用しない。
想像するとすれば、そういうメディア系の広告手段からオフリミットされて
やむなくこういう手段を採用しているのか、と思われました。
でも、こういう野立て看板って、その地域の印象にも関係してくるもの。
「え、???」と思うような広告って、やっぱりふさわしくないのではないでしょうか。
場合によっては、こういう怪しげなのも容認する地域性なのか、
というように誤解を呼ぶようなこともあり得るのではないでしょうか。
まぁ、表現の自由もあるわけではありますが、やはりおかしい。
それと、色遣いのセンスなど、ちょっとすごい感覚。
インパクトの強烈さは確かにありますが、
それがいい方向の受取り方をされるかどうかという点では、大いに疑問。
くれぐれも、こういうのに安易に捕まりませんように。ではでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大慈清水

2008年03月27日 07時05分17秒 | 出張&旅先にて

盛岡の旧市街散策途中で発見した湧水利用施設。
インターネットで調べてみると、

その昔、大慈寺の前には大きな沼があり青龍(せいりゅう)が住んでいたとか。
祇陀寺(ぎだじ)と原敬 の墓所がある大慈寺の二つのお寺の境内から清水が湧き出で、木管を通して共同井戸の水源としました。 これが青龍水と大慈清水で、これらの清水は雛壇形式の箱で造られていて、一番目が飲み水、二番目が米研ぎ用、 三番目が洗い水、四番目が足洗い用と決められており、今でも生活水として多くの人たちに利用されています。

ということだそうです。
市中をおおくの川が流れている盛岡では、
いたるところにこうしたわき水があって、利用され続けてきたようですね。
共同の管理費用を払って維持し続けてきているのだとか。
ある建築家の方から、「公と共とは違う」と聞いたことがあります。
そういう仕分けでいえば、この清水は「共」が民間で続いてきた
そういう側面を表すようなものではないかと思います。
官に支配されることなく、民間がお互いのために知恵と労力を
出し合ってこういう設備を維持し続けてきたのでしょうね。
その知恵が、使用法の決まりに端的に表されています。
平民宰相といわれた原敬の出身地に近いこともあり、
そういう人間を育む素地のような文化性を感じ取るのは、オーバーでしょうか。

飲んでみると、なかなかにおいしい。
水道水のようなカルキ臭さはなく、自然な透明感。
周辺には地酒の蔵元があったり、豆腐の製造元があったりしていて、
この清水が人々の暮らしに大いに役立ってきたことが感じられます。
英語の語感でいえば、「パブリック」
ということばの感覚に一番近そうな印象を与えてくれる清水です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

疲労困憊の審査終了

2008年03月07日 06時58分35秒 | 出張&旅先にて

きのうは秋田県湯沢市からスタートして
仙台市にもどってもう1件見学し、その後、審査会終了。
3日間に歩き回った総移動距離はどれくらいなのか?
ということで、写真のような移動チケットでした。
新幹線や在来線を乗り継ぎ、福島県から岩手県。秋田県、宮城県。
東北縦断4県の旅でした。
審査の様子は後ほど、JIA東北支部から発表されると思います。
その発表を待ってから、わたしの感じたことなどを書いていきたいと思います。
審査そのものでは、わたしなりに強く発言もいたしましたが、
それぞれの考え方もあり、
落ち着くところに落ち着いたのかな、というのが実感。

まぁ、しかし、審査の旅というのはなかなか過酷。
最後に審査会場に入るころには疲労も極地、という心境でした。
とくに各県で各地のJIAのみなさんから大歓迎を受けて(笑)
3連チャンのお酒を飲んだのですが、これもなかなか体力勝負(笑)。
っていうか、あんまりお酒を飲まないわたしとしては、
これが一番きついところでした。
これで、2年間審査員を務めたのですが、
やはり審査員などというものは好きこのんでやるのは大変すぎる仕事ですね。
乗りかかった船だったので、やむなく引き受けた仕事でしたが、
この辺が限界だなぁ、と思えてきました。

しかし、審査員を引き受けたことで
いろいろ体験できないことも体験できた次第です。
北海道の住宅づくりの考え方を東北に広げていくというような
そういう意味では、今回見て回ったそれぞれで、その部分は手応えも感じました。
熱環境的な部分ではずいぶん向上が見られた物件も多かったと思います。
今回は表面温度計などを使って数字に基づいた調査もすこし仕掛けられた。
できれば今後、住宅を数字で科学的に考えていく
そういう部分が育って欲しいものという気持ちは強く思いました。
ようやく肩の荷が下りた次第ですが、
これからもできるサポートはしていきたいと考えています。
「よい東北の住まい」について、
より大きな動きが始まって欲しいと念願しています。

さて、また本日からはふたたび山形など、取材行脚が始まります。
長期出張もこれで6日目。
なんか疲れもピークを越えてきましたが、
ゆっくり(笑)、がんばりたいと思います。ふ~~~~~、疲れる~~~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盛岡旧市街の地酒蔵元

2008年03月06日 06時37分54秒 | 出張&旅先にて

わたし、あんまりお酒は飲まないのですが、
二日続けてお酒をいただく機会にめぐまれ、体調万全であります(笑)。
ということなのですが、きのうは盛岡と近郊で2件見学。
その間の時間を縫って、旧市街の地酒蔵元の建物を見て参りました。
新酒ができたよ、と知らせる伝統的な飾り物の常緑樹のぼんぼりに
なぜか、横綱が回されておりました。
想像してみるにたぶん、製造した地酒が
品評会などで特選に選ばれたかしたのではないでしょうか?
堂々たる体躯の飾りが、いやがおうにも立派さを増していて、
いかにも笑えるプロポーションです(笑)。

その店の前には、左写真のようなショーケース。
ちょっと古い時代感覚ではありますが、
屋根の小枝葺き、腰壁の半割丸太張り、という
少ない材料の中での精一杯のデコレーションぶり。
古い街道沿いの町家の佇まいの中で、
調和しながら、それでいて一生懸命にアピールしている様子が伝わります。
今日では、こういう目につくような仕掛け、
テレビ宣伝とか、街頭看板とか、
いろいろに考えられますが、そうした手段がごく限られていただろう時代、
また、そうした発想を持った宣伝マンがいない時代、
建築に関連する職人が、どのように商売人としての施主の
要請を考えただろうと、その工夫の足跡が偲ばれます。

東北住宅大賞審査の旅、2日が終わり、
本日が秋田県湯沢から、仙台まで移動の最終日です。
きのうは大曲から湯沢まで鈍行での移動も経験いたしました。
秋田県に入った途端に外は雪景色と、吹雪模様。
まぁ、それでも生死の境をさまよった昨年のようなことはなく、
比較的、天候に恵まれての道中になっています。
しかし、本日は見学2件のあと、審査会が予定されていて
たぶん、夜8時くらいまでの長丁場。
再度、気合いを入れ直してがんばりたいと思います。ではでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌ー仙台ー八戸移動手段

2008年02月20日 06時27分43秒 | 出張&旅先にて

東北での仕事で困るのが、この時期の移動手段。
まぁ、この時期だけに限らないのですが、とくにこの時期、
北東北地域の東北自動車道は、安代あたりで、ちょっとした吹雪で通行止めが多い。
いろいろ辛い体験もしているので、避けたい。
で、仙台からであれば、迷うことはそうはないのですが、
札幌からの移動という条件では、毎回迷いまくる。
今回も、仙台に入って、東北全域を移動したあと、最後は青森県八戸周辺で取材。
そこで仕事は終わるのだけれど、
八戸から、札幌へと移動する手段でいつも迷うのです。

普通に考えれば写真のような「乗り換え案内」コースなんですが、
札幌到着まで汽車に缶詰め7時間超。
もうすこしお金がかかる手段だと、三沢か青森から飛行機なんだけど、
これは、すごく経費がかかりすぎ。
それと、時間が制約されていて、なかなか会わないのですね。
そういうことから考えると、
移動距離は大きく増えるけれど、
時間はむしろ節約できて、比較的選ぶこともできる、しかも経費的にも選択肢が多い、
ということから、いったん仙台に移動してから
飛行機を利用した方が、すべてに得策なんですね。
飛行機会社のローカル線の料金の高さ、
それと比較した幹線路線の競争の激しさから来る価格競争、
それと新幹線の利便性を組み合わせて考えると、そうなる。
時間の面でいえば、八戸からこのコースだと、夕方5時前くらいに出て
仙台空港から千歳に来られるのは夜の9時15分。
札幌到着が、10時前なので、トータル5時間なんですね。
差引2時間以上有利で、しかもちょっとした時間のある空港でメールチェックも可能。
それでいて、仙台ー札幌間の有利なチケットも利用可能なので、
トータルの旅費も抑えることができます。

どうしても、幹線優先の考え方でしか運行できない
大量輸送手段の特性から来る矛盾点と言えましょうか。
いつも疑問に思うことなんですけれど、実際こうなんですね。
まぁ、宮崎から沖縄に行くのに、
結局、いったん羽田に行った経験がありますが、
そうしたほうが、時間も経費も節約できる、っていうのと同じなんですね。
でも、度重なってくると、やはり疑問が膨らみます。
これから、新幹線が札幌まで延伸になるかどうか、
ことしが最終的な決定時期のようで、だからサミットが北海道に来たのかな、
とも思うのですけれど、
そうなると、このあたりの事情が変化するものかどうか、
そもそも、北海道と東北地域の移動ニーズが
どこまで安定的に存在するのか、大量輸送企業にとってもむずかしいですよね。
さて、どうなるものでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青いライオンのシーサー

2008年02月11日 08時04分02秒 | 出張&旅先にて

さて、趣味の「シーサー探し」ですが、
って、あんまり知られてはいないでしょうね(笑)、
全国の面白いシーサー像を見て歩くという、勝手な趣味を持っています。
まぁ、旅費交通費はかかるけれど、
それは仕事などで行くついでなので、それとしてはお金かからない、
歩き回らなければならないので運動になる、
というけっこうだらけの楽しい趣味です。
そういう心がけをしておりますと、情報なども来るし、
なにより、道端の名もないシーサー像たちが語りかけてくるようでもある。
たまたま、そのときにカメラを持っているかどうか、
それが最大問題という趣味ですね。

というようなことなんですが、
東京上野、博物館巡りの最中にお目に掛かりましたね。
ごらんの像ですが、
由緒を調べたら、ずいぶんと高貴な出自を持つシーサーであります。
この像が置かれているのは、
重要文化財に指定されている、日本初めての洋風美術館「表慶館」エントランス。
なんでも大正天皇ご成婚を祝して建築されたそうです。

表慶館
1909年(明治42年)、東宮皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の成婚を祝う目的で開館した。設計は宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)。建物は重要文化財に指定されている。展示室は1・2階に9室あり、長らく考古資料の展示に使われていたが、平成館開館以後は特別展示等に時折使用されるほかは閉鎖されていた。その後、教育普及センター「みどりのライオン」が開設され、レクチャーやワークショップ、スクールプログラムが行われている。

という由緒書きWikkipediaに載っております。
そういう建物なのですが、
シーサーとしての青いライオンは、シーサーらしく阿吽の形相で
左右から訪れるものを睥睨しております。
が、どうもそういう迫力は感じられない。
いまいち、シーサーのユーモアには到達していないし、
形相のおどろおしさで威圧する、という態でもない。
どうも、ふつうにライオンが2匹、場違いにいる、という雰囲気。
どうも、竣工当時のアイデアと、実際の立ち上がった雰囲気とのあいだに
濃密さが感じられない仕上がりではないかと思います。
想像すると、洋風建築としての格式と、伝統的なシーサー像との
バランス感覚が、宮廷建築としてうまく消化しきれなかったのでは、
というような感じがいたします。
とはいえ、残された青ライオンシーサーには責任はない。
屈託なく、広大な博聞館前の広場で番をしております。
まぁ、かわいいといえるでしょうね。
本日は、やんごとなき由縁を持つ、シーサーのご紹介でした。ではでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東大雪の山並み

2008年01月30日 06時26分16秒 | 出張&旅先にて


写真は先週、帯広から旭川に都市間バスで向かったときに遭遇した風景。
というか、四季折々、北海道の風景を見ているわけですが、
やっぱり、この時期の白銀の山々と青空のコントラストは最高。
なにも考えずに、この風景を眺めながら暮らせるのはやはり、一番自然でいい。
たしか、航空写真で北海道の風景を撮り続けている方がいて、
その方が、「北海道の自然は北半球でももっとも美しい」と言っていましたが、
本当にそう思います。
空気の透明感が全然違う、清涼感がすがすがしい。
近年、アジアのみなさんや、オーストラリアのみなさんが
この北海道のことを愛してくださるようになって、本当にうれしい。
きっと、海外のみなさんから見ると、宝石のような自然景観なのでしょうね。
雪が美しく現代的快適機能が整っているアジアというのは、
やはり東アジア世界の中でも、北海道が特異な位置を占めるのだと思います。
ロシアでは、いま、ウラジオストックを
300万人規模の極東エネルギーセンター都市として
発展させたいという構想があるそうですが、
近年はそういうエネルギー戦略の成功で発展するロシアなども
もっとも近い文化レベルの高い、自然豊かな観光地として
北海道へやってくる人たちが増えてきている。

これからは単に、日本の中の北海道という考えばかりではなく、
もう少し拡大した世界観の中で、東アジア地域全体の中で、
このわたしたちの風土の自然環境資源を
大いに利用する方法を考えていかなければならないと思います。
身近な住宅建築の世界でも、
ウラジオストックの高級住宅需要が、北海道の建築関係者に対して
オファーを出してきているというような現実も出てきています。
聞いてみると、現地では「木造」という概念がまったく存在しないのだそうで、
技術者のレベルが、考えられないほど低レベルだということ。
住宅のオファーはあるけれど、
それこそ、1から木造技術を持っていかなければならないのがネックとか。
しかし、北海道人も積極的にこういう世界の経済交流に
打って出ていくべき時代が、そこまで来ているのかも知れませんね。
国内だけの、景気がどうこう、だけでは生き残っていけない時代なのかも知れません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道内駆け足17450円の旅

2008年01月24日 06時21分32秒 | 出張&旅先にて

きのうは前日に入った帯広を、早朝に発って、
旭川へ移動。っていうことなんですが、
帯広から旭川って、移動手段がほとんどないに等しい。
JRはあるにはあるが、鈍行で5時間かかるし、時間もまばら。
他には、かろうじて「都市間バス」なんですね、3時間半。
この時期って、いつ何時、とんでもない天候がやってくるか不明。
一回、生死の境をさまよったこともあるので、
車での移動は避けるようにしています。
まぁ、取材などでは仕方ないのですが、今回は目的地が各一カ所だけなので、
それもあって、公共交通機関を利用した次第。
ところが、ホテルが十勝川温泉のホテルなので
帯広駅まではタクシーだと3,000円かかる、と聞いてもったいない。
ということで、聞いたらホテル前に路線バスが朝、7時18分に来る。
それだと、500円。速攻、そのコースを選択して、
前日の夜遅くまでの大討論会の余韻を残しつつ(笑)、
食事も超特急で朝飯を飲み込む感じで済ませて、何年ぶりかの路線バス乗車。
で、駅で30分ほどの待ち時間で都市間バスへ乗車。
さすがに需要が少ないのですね、帯広からの乗客は4名。
ちょこちょこと各地の駅に止まりながら、
ようやく旭川駅に到着。
ちょうど昼時なので駅前で「旭川ラーメン」を掻き込んで、そこからはタクシーで目的地へ到着。
用事を済ませてから、道に出たら今度はおあつらえ向きの生活路線バスが・・・。
まぁ、目的地もたいして確認せずに飛び乗って、乗車していた高校生の諸君に聞いたら、
みんなで親切に教えてくれましたが、なんと目的地は旭川駅。
たまに若い人たちと会話もできてなんとなく若やぐ。うれしい。
ラッキーだったんですが、「区間チケット」を取るのを知らずに
乗車料金は確か30円くらい損した、200円とのこと。
でもま、タクシー使うよりはずっと割安に済ませられまして、
そのまま、今度は指定を取っていなかった自由席特急券で札幌行きに乗車。
これはほとんどが自由席で、指定席車両は1両だけなんですね。
わりにラクチンに席が空いていまして、札幌。乗り換えもスムーズに地元の「琴似」へ。
っていうような、きょうのブログはなんのテーマか、不明ながら、
大急ぎ、駆け足行脚でした、ということであります。
結果、かかった費用は、最初の路線バスが500円に都市間バスが3150円に、タクシーが950円。
路線バス200円に、JR特急&各駅停車2駅分で、4480円也。合計10,230円。
それに、前日の札幌→帯広が片道で7220円でしたので、総合計は17,450円でした。
こういう出張精算になんの情報公開の意味があるのか、
どうも内容のないブログになってしまいました、申し訳ありません(笑)。

でも、なんか、面白かったのはあるんですよ。
普段は車で移動ばかりなので、たまにこういうふうに
公共交通機関を利用するのは新鮮で楽しい。っていう次第であります。
写真は、特急の車中から空知地方の雪原風景を。けっこうな大雪ですね。ではでは。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠刈田温泉・神の湯

2007年12月23日 08時10分24秒 | 出張&旅先にて

ことしもそろそろ押し迫ってきてましたね。
天皇誕生日が年末に来てから、この時期って、
ちょっと味わいが変わってきた感じがあります。
そろそろ今年を振り返り始めるような連休、といったところです。

ことしもいろいろ巡り会えた温泉。
最近は、ビジネスホテルだけれど温泉付き、っていうのが増えてきた。
そのうえ、インターネットの常時接続環境っていうのが
出張族に受けているのだろうな、と実感します。
考えてみると、東横インの大当たり以来、
ビジネスホテル大戦争がにぎやかに展開していますね。
これって、背景に企業の「支店リストラ」があるのではないかと思っています。
これまでは、支店・営業所拠点を持って運営してきたけれど、
経費的に支店や営業所は今後、リストラされて、
整備される交通網を利用した「出張」で、地方での企業活動を維持する。という方向。
地方都市でのシャッター街化と、ビジネスホテルの出店が
同時進行していると感じるのはわたしだけでしょうか?

って、話題が完全にずれました(笑)。
印象に残った日帰り温泉と言うことで、
これがなかなかよかったでした、遠刈田温泉・神の湯。
高速では東北自動車道・白石インターから
宮城蔵王を目指して走らせる道の途中にあります。
高速インターから30分くらいでしょうか?
建物の外に、無料の足湯を提供していて、これについ、吊られて
みごとに温泉に、「釣り上げられた」次第なんですね(笑)。
なかは青森ヒバの香りが、むせかえるほどに充満しておりまして、
「掛け流し」温泉のふくいくとした肌触りとともに癒されます。
結構、地元のみなさんの利用が多いあたり、
湯の品質についてはレベルは高いのだろうと推察されました。

歴史はけっこう古いのだそうですが、
まだまだ木の香りも新しく、清潔感もあります。
というようなことで、オススメの日帰り温泉でした。
値段はすいません、忘れました(笑)。が、そんなに高くはなかった。
っていうか、地元の人たちが毎日来るような
銭湯並みの値段だったと記憶しています。
あいまいなご報告ですが、許してください。ではでは。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする