三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

街中での眺望

2006年01月26日 05時20分41秒 | Weblog

わが家は札幌の都心から約5kmほどの位置にあります。
比較的閑静な住宅地です。
この写真はわが家が建った頃の、1階窓からの周辺の眺望。
写真左側に見える木々がありますね。
これは、隣の家の庭一杯に植えられていたものでした。
また、家の前にもシンボルツリーを1本植えて、
ここからの眺めだと、緑一杯。まるで森の中のような雰囲気。
知り合いの建築家の方から、この写真を見て
「お宅の家の近くの土地を紹介して」と頼まれたことがあるほどでした。
「そうだよ、家って、庭がなければ家庭にならないよなぁ」って喜んでいました。
職住一体だったので毎日24時間が美しい眺望とともにあったのでした。

しかし、そこはやっぱ、街中での眺望。
隣家がずっと不変であるということは保証できませんね。
3年ほど経過してから、隣家が売りに出され、なんと更地にされて庭木は
きれいさっぱり伐採。
その後、新築されたお宅は道路側を遮蔽して、中庭を楽しむプランを採用されて
こちら側の眺めは、壁に一変してしまいました。
その上、わが家のシンボルツリーも日射条件があまりよくなかったのか
徐々に立ち枯れてしまったのです。
新芽の頃から、真っ赤な紅葉の時期まで年中楽しませてもらったのですが、ね。

その後は、しょうがないここは街中なんだ、
という諦めから、こうした眺望は断念して、ひたすら仕事スペース増築など
機能性に考えを改めて、敷地を利用してきました。
たまたま、こうして写真に残しておいたので
ときどき、ため息をつきながら眺めている次第。
現代都市生活では、外的な要因など
やむを得ない変化が多いものなので、なかなか眺望などの要素は難しい。
都心地区のマンションで、眺望権ってときどき争われますが、
戸建てでは、しょうがない部分。
まぁできるとすれば、市街化調整区域のまわりに土地を求めるくらいでしょうね。

でも、やっぱ、こういうような家にホントは暮らしたいよなぁ、ってね。
なんか、愚痴っぽくって申し訳ありません。
コメント
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