三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

起業意欲の減退

2008年05月03日 07時16分42秒 | こちら発行人です

ちょっと前に新聞に出ていたニュース。
過去15年間で、20%近く中小企業数が減少していると言うこと。
正確な数は書いていないのだけれど、540万社程度から420万社まで、
15年間で加速度的に企業数が減ってきているという状況。
独立して開業しようというような意欲って、
今の時代では、本当に流行らない考え方なのでしょうか?
わたしは、30歳を前にして「よし、やってみよう」という気持ちになって、
まぁ、確かに無謀ではあったけれど、
自分を試してみるというような思いを架けてやってみて、
いまもずっと緊張感は持続してきているけれど、
まぁ、ごく普通のことだと思うのです。
人間生きていくのに、起業するからひとより大変だ、
っていうようなことは、それほど言われるほどにはないと思う。
かえって、人間関係の中での調和を第1に考えなければならないという部分では、
サラリーマンのみなさんは大変だなぁと思ってしまう。
仕事という意味では、結局同じようなことを考えてやっていかなければならないのだし、
そんなに違いがあるとも思えないのですね。

しかし、すごい状況だなぁと思ってしまいます。
日本の企業家心理って、ここまで落ち込んでしまっているのだろうか。
確かに日本国内市場は、確実に規模が小さくなってきていて、
そのなかでの競争で勝ち抜いたとしても
なかなか収益を上げていくというのは難しくなってきている。
市場が大きく減少していけば、そのなかでのシェア獲得競争が熾烈さを増し
獲得できたとしても、収益は相当落ち込むというのは理の当然。
このデータは、この間の「失われた10年」というものを
その日本人の企業心理をまざまざと映し出しているデータだと思われますね。
政府の側からはおもに大企業の企業収益を指標にして、
「景気はよくなっている」というアナウンスが繰り返されてきていましたが、
そういうプロパガンダの一方で、ひしひしとして感じていたものが
こういうデータに表現されている。

こういう状況なのに、税金だけは、いわば収入を度外視して
歳出を増やしてきたのが現代の日本。
それは官の無駄遣いを生み出して、いわば官のバブルを作り出したのではないか。
足下では、ここまで企業心理が冷え込んでしまっているのですね。
気がついたら、自分はごく変わった生き方をしている。
なんか、そんな浦島太郎のような気分になってしまいました。
こういう現実、どうなっていくのでしょうか?
コメント
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