三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

わが社も国際化、多様な価値観へ

2015年10月27日 06時08分47秒 | Weblog
最近の訪日外国人の増加は急ピッチのようです。
北海道・札幌は、そうした訪日客の間でも人気のエリアのようで、
実に10%が北海道に来ているのだそうです。
主要な玄関口である首都圏以外で、各地方はどれくらい来ているのか
そういうデータは見聞きしませんが、しかし実感として
仙台とは比較にならないほど,北海道・札幌ではエトランゼが多い。
たぶん、日本の「地方」のなかで京都を抱える関西についで
来訪者が多い地域ではないかと想像しています。
いまや、札幌のホテル事情は逼迫してきていて
近隣の街に宿泊しなければならないという状況なんだとか。
成熟した社会では、こうした動向をどうやって活かしていくべきなのか、
知恵を絞って、国際化を図っていく必要があると思います。
そんななかですが、
わが社でスタッフに欠員が生じて、募集したところ、
隣国・韓国の方から応募があり、職務経歴や面接結果などから判断して
今回、入社していただくことになりました。
同時に東京からの移住者の方も入社していただきましたので
まずはわたしの方から、事業概要・業界への導入教育を。
こうやって海外の方も相手にプレゼンテーションをすると
こちらの方も、住宅の事情についてその相違点などに気付くことが多く、
インターナショナルな視点と、同時に日本のマーケットの特殊性などに
多くの発見が得られます。
韓国の場合、国土面積が狭く、そのうえソウル集中が
日本での東京集中以上に激しく進行していて、
住宅というのは一般人にはマンションが常識的選択であり、
日本のように、戸建て住宅が主流というのは考えられないのだとか。
こちらの方からいろいろ北海道東北、日本の住宅志向を話すほど
逆に、国際的な視点が帰ってくる部分があります。面白い。

これからはTPPなどもあって、ドメスティックな産業でも
国際化が否応なく進展していく可能性が高い。
住宅産業に於いても、経済段階が上がってきたアジア近隣諸国と
どのような関係性が構築できていくか、
いろいろな情報を摂取していく必要があると思われます。
また首都圏地域から移住されてきた人も、当社ではこれで2人目になりますが
札幌で働いて、田舎が東京、というライフスタイルから
どんなマーケット感覚が生まれてくるものか、
そういった部分でも非常に興味深いものがあります。
多様な価値観から、新しい可能性を切り開いていく、
そんなフロンティアとして、北海道・札幌の地が活性化されていって欲しい、
そんな強い願いを持っております。

コメント
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